ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

なんたって人!

2009-10-04 18:37:47 | 地域文化

 田舎でアマチュア劇団続けるってかなり大変なことだ。田舎に限らないか。

 観客は少ない。評価は低い。そのくせ時間とお金だけは確実に浪費していく。まあ、菜の花座だけのことかもしれないけど。こんなにいろんなもん犠牲にしてるのに!って愚痴ってる人少なくないのじゃないか。

 たしかに公演すれば充実感、高揚感あるんだけど、次のスタートへのアクセルがなかなか踏み込めない。今回はお休みとか、退団します、なんて人が続いたりするとますます滅入る。役者やスタッフの実力は間違いなくレベルアップしてるし、地域の評価もちょっとずつ上がってきてはいるんだけど、それでもねぇ、こんな道楽いつまで続くんだ?みたいなことふっと頭に浮かんだりしちまうんだ。いやいや、僕は、意地でも続けるつもりでいるからご心配なく。

 で、こんな時、疲労回復に効果的なのは、人だよ、人!新加入の団員なんじゃないかな。新鮮なエネルギー!やる気満々のバイタリティ!これだよ。それも置農演劇部出身者以外の方が効くね。菜の花座の芝居見て、評判聞いて、訪ねてくれると、もういっぺんで元気になる。

 そう、今回はそういう人が二人もいた。お一人はすでに劇団に顔を出してくれて、これからスタッフとして手伝ってくれるってことだ。もう一人は、ホームページに書き込みがあった若い人。さっそくメールを送ったけど、どうだろう?来てくれるととっても嬉しい。今回の台本は、若者向け。ごちゃっと集まってどんちゃかやりたいところだから、一緒にやれるといいねえ。

 もっともっといろんな人が気軽に入ってくれるといい。いいや、入らなくたっていい。関わってくれるだけでもいい。関心持ってくけるだけでいい。こつこつ手間暇掛けてやってる奴らがいるってこと、知ってもらえれば、それで元気になれるんだ。ってちょっと愚痴っぽかったかな。

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ミラクル子どもミュージカル

2009-10-03 11:46:32 | 教育

 置農子どもミュージカルは、天のお告げ!なんて言ってしまいたい!信じられない僥倖、あり得ない幸運、がついて回っているんだ、このミュージカルには。

 それは、天候。すでに始まって7年、前期4作は6回ほど、食育ものになってからは14回も公演しているから、ならせば、年間10回近くの公演を打ち続けてきたことになる。合計で言うと70回!!いやぁぁぁ、凄い、よくやったもんだ!でも、もっと凄いのは、この公演、ほとんど雨にたたられていないってことなんだ。

 記憶する限り、悪天候に見舞われたのは、昨年冬の和田小学校での降雪だけ。残り69回はすべて雨も雪も縁がない。どう?これ。信じられる?天のご加護?!って言いたくなるでしょ。

 だってね、装置や小道具はトラックで運ぶんだよ。幌なんて付いてない。荷台むき出しのダンプだ。これにぎっちり荷物積み込んで、ブルーシートをかぶせて輸送する。遠くは山形市まで。会場も小学校の体育館とか公民館ホールだから、屋根のある搬入口なんてありゃしない。そう、雨は大敵なんだ。装置はぐしょぬれ、塗料は水性だから流れ出す、紙で作った着ぐるみは見る間に型くずれだ。だから、いつだって何日も前から天気予報を祈る思いで見つめている。

 ね、神様の思し召し!としか言いようがないでしょ。降雨率2パーセント弱なんて!!

 ところがね、昨日はついにそのミラクル神話が崩れたんだ。長井市長井小学校での公演。午前中の搬入まではどうにかもっていた曇り空が、午後には崩れだし、公演時にはついに土砂降り。体育館の周囲を叩く雨音が激しく、果たして後ろまで聞こえか?って心配するほどになった。声が届かない芝居くらい悲惨なのものはない。見る方もやる方も。せりふが聞こえなければ、退屈だからおしゃべりが始まる。そのひそひそ声がさらにせりふを消す。ざわついた雰囲気はたちまち全体に波及し、十分聞き取れる前の方の観客まで集中力を失ってしまう。

 そんな事態はなんとしても避けなくちゃなんない。で、まず、客席のうすべりを一気に前に詰めた。次に役者全員のせりふをチェックして、声の小さい者、早口の者、声の大小で表現する癖のある者には徹底して、怒鳴ってもいいから100パーセントの声でゆっくりとしゃべるように指示した。

 どうやらこの対策が功を奏して、公演の方は大成功?だった。広ーーーい、古ーーーい体育館に400人以上ものお客さんが入るという不利な条件だったけど、最後まで子どもたちも保護者の皆さんも引きつけて終わることができた。

 さて、公演後の荷物の積み込み!覚悟したね!びしょぬれ、ずぶぬれを。ところがね、またまたミラクルか?雨、小降りになってんじゃないか。凄い。よし、天の恵み、せいぜい装置を濡らさぬようにトラックの荷台をブルーシートで覆って、作業開始。晴天時さっさとやっても40分以上かかる仕事、シートの下ではさっぱりはかどらない。結局1時間半近くかかってしまった。そして、最後の10分はついに土砂降り!ああ、ミラクル破れたり!!

 まっそんなのあって当然さ、今までが恵まれすぎてたんだ。濡れた体を震わせながら帰路に着いた。やれやれ、この雨の中、装置や道具を片づけるのは大変だ。

 ところがねぇぇ、学校についてみたら、なんと雨上がってんじゃないの!!どうです、信じられます?積み卸し作業はとんとんと済んで、時間余ったのでダンスの練習までしちまったよ。ミラクル子どもミュージカル今日も記録更新!ってことにしておこう。

 

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とんでも舞台

2009-10-01 22:37:38 | 地域文化

 菜の花座、相変わらず人の集まりが悪い。このところ、最小稽古実行人数?5人を超える日がない。こういう時って悪循環でね、どうせ行ったって来てねえんだろ、いいや休んだって。まっ、次回、次回、次回は行こうっと。交代交代でこんな思いこみが進行するんだ。実際、忙しい人多いしね。全国大会出場生徒抱えてるエモちゃん。三年担任で連日深夜まで調査書書きのナリサワ。夜も仕事のお姉ちゃんたち。暇なの僕くらいか?

 いいえ!僕だって忙しいですよ。全国大会抱えてます。なんて言ったって、演出が行かなくなったらお終いだからね、行きますよ、どんなことあったって。

 で、今日も4人!主役級はエミ一人で、後は、・・・。一通り、読んで、今日はこれまで!うーん、寂しいね、どうなんだろ?このまま、消滅?

 でも、希望が見えないわけじゃない。このところお休み中だったサオリとか、しばらく退団していたイズミさんなんかも復活するってことになった。なんか、懐かしの菜の花座再登場って感じだ。ヤシマさんもミホさんももちろんやるって言ってくれてるし、久しぶりに中年劇団復活ってところかな。やっぱりいいよねぇ、気心知れた人たちと芝居創れるのって。中年元気ってのもとってもいい。

 ところがね、出し物がちょっとねぇぇぇ。青春もの?『Zenmai』う~ん、はまりの役がない!中心的な役3人はみな若者。一人教師がいるが、これは当然怪しさから言ってエモちゃん。残る役って言ったら、ヤクザ1~6、ギャング、ベンハー、ドラゴンボール。これどうやって中年劇団員に割り振るの?

 仕方ない!やってもらおうよ、ヤクザ!なってもらおうよ、ギャング!!いいじゃない、おばさんおじさんのヤクザってなんか面白いって思うよ。どうせ、とんでもない設定なんだから、思いっきりはずしちゃおう。そうそう、ギャングのボス・カポネはナリサワ(女)だし、情婦は男(ヒラヤマ)にやってもらうことにしたんだしね。この際、よぼよぼの、おっと言い過ぎた!ええー、ちょっと身ごなしの重い人たちにはめをはずしてもらおうじゃないの。

 うーん、なんか面白くなってきたぞ!とんでもない芝居が出来そうな予感がしてきたぞ。菜の花座第21回公演『Zenmai』期待してください。とんでも舞台楽しみにしてください。

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