ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

迷い悩んでデジイチ買い!

2009-10-17 22:52:56 | 暮らし

 今日は演劇番外編、でもないかな?悩みに悩んでデジイチ=デジタル一眼レフ買ってしまったって話し。ことの発端は、舞台の写真を撮りたいってことだから、まんざら、このブログのテーマ{演劇}と関係ないわけじゃないんだけど。

 これまで使っていたのはRICOH-R10っていうコンデジ。普通?のデジタルカメラのこと、こう言うんだって、知らなかった!なかなかきれいに撮れて、悪くないんだけど、これがなかなかの頑固もんで、ピント合わせにやけにこだわる奴なんだ。だから、ちょっと難しい状況だと、シャッターチャンスを逃しがち。でも、それくらいは大目に見よう。許せないのは 、ちょっと暗い舞台だと、やたらシャッター速度が遅くなってしまうってこと。当然、舞台じゃ役者は動くでしょ。と、ぶれちまうわけなんだ。ピンぼけ!今回の『きき耳族の少女』なんて、撮り始めて3枚でもう諦めちまったからね。まっ、スズキさんっていう優秀な専属?カメラマンもいることだしね、まっ、お任せしちまおうかってね。

 でも、スズキさんの最高級カメラ駆使した素晴らしい写真はそれはそれとして、僕としても僕なりの狙いで撮っておきたいわけよ。すぐに使いたい場合もあるしね。となると、カメラの性能グレードアップしかないか。てことは、デジイチ、買うか?

 迷ったねぇぇぇ、買うべきか、買わざるべきか?

 無きゃ無いで済むわけだよ。まっ、今の時代、食い物以外ほとんどのものがそうなんだけど。ムダ使いするくらいなら、芝居に金かけろ!って良心の叫びも聞こえてきたりして。そうね、2週間くらい悩んだかな。

 決断は突然思いがけない形でしゃしゃり出てきた。

 ってほどのことじゃない。実にばかばかしい話しだ。この間の連休に東京の大学生が農作業手伝いにきたんだ。その時来た二人が、なんと僕が買おうか買うまいか悩んでいたデジイチ持ってたんだ。しかも、選りに選って、買うならキャノンのこれか、ニコンのこっちかって思い悩んでた機種。まるで見せびらかすようにカシャカシャやるんだ。

 それ見て思ったね。なして大学生がデジイチ気楽に使ってて、僕が悩みに苦しまなくちゃなんないの?!それ、ぜったい違う!!!

 で、早速、ネットショップで注文!これがネットショッピングの良くないとこだ。心の壁さえ越えてしまえば、あとはなんの抵抗もない。ああ!

 でも、嬉しい!良いもの手にすると単純に心が弾む。これで暗い舞台写真もばっちり、行くかな?一緒にF1.8っていう明るい単焦点レンズも買ったので、きっときれいに撮れることでしょう。

 機種はキャノンのKiss x3 ダブルズームキット。試しに薄暗い部屋の隅撮って見たら、まるでライト当てたように明るく撮れていた。これなら多分大丈夫でしょう。最近はまっている暗い舞台にも十分対応してくれると思う。

 さて、この話し、さらに落ちがある。

 注文の二日後、届いた製品をだらしなく頬を緩めていじってから、何気なく購入サイトAmazonを覗いてみたら、な、な、なんと!わずか二日で価格が2000円近くも下がっているじゃないか!!おいおいおい!そんなのありかよぉぉぉぉ!

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も一つ全国大会!

2009-10-15 23:19:24 | 地域文化

 またまた全国大会出場が舞い込んじまったよ。ごはんDE笑顔プロジェクトの北海道・東北ブロック優勝から2週間、今度はボランティアスピリッツ賞だ。やはり北海道・東北ブロック予選を勝ち抜いて堂々のブロック賞!12月末の全国大会のエントリーが決まった。

 何の話?置農演劇部食育子どもミュージカルの3年間の実践が評価された受賞だ。やりたいことやってきただけだから、あれってボランティア?って感じないわけじゃないけど。まあ、少しは世の中のお役に立ったようなので、いいのでしょう。

 北海道・東北からは4グループ?が代表権を得た。ついでに副賞5万円!うふふふふっだね。全国からは40グループ(個人)が選出されて、晴れの全国賞、そして、最高賞のアメリカ親善大使賞を競うことになる。と言っても、ほとんど書類審査なのでね、笑顔プロジェクトみたいに無い知恵絞る必要もない。気楽って言えば気楽だけど、なんか物足りない?いえいえそんなことはござんせんよ。部長のタクミと二人、夏休みいっぱいかけて仕上げた提出論文だもの、力入ってんだよ。タクミなんか4回も書き直しさせられて、それから3回の清書だもの。

 何そんなに力んでんだ?って、そりゃ、昨年度置農の駅町活性化プロジェクトが親善大使賞取ってるからなんだ。身近で受賞!こりゃ気合い入るわけさ。だから、予選で落ちたらどうしよう?ってかなり心配してたんだ。なので、まずは、よかった!!

 それも演劇部の活動が評価されたってことがとっても嬉しい。本当にとんでない多忙の中でいろんなもの犠牲にしつつ続けてきた食育子どもミュージカルの活動なわけだから。タクミに頑張ってもらったとは言うものの、演劇部員全員の受賞なんだ。それも卒業生も含め3年間の部員たちの。いや、それをさかのぼる子どもミュージカル7年を支えたOB.OGたちみんなの実績なんだ。だから嬉しい。

 実を言うと、昨年も他の食育コンクールに応募して、見事?はずれてたんだ。ちょっと信じられない結果だった。えっ!どうして?って感じだった。で、よくよく考えてみると、どうも、あちこちでやってる紙芝居とかお話会程度のものと勘違いされてたみたいだってことに気づいた。そりゃそうなんだよ。まさか、1時間を超える本格的なミュージカル作って、トラックいっぱいの装置・大道具衣装積んで飛び回ってるなんて思わないもの。これどう見たってプロの旅回りだもの。そんなこと、高校生がやるか?いや、できるか?想像出来なかったんだろうね。

 そこで今回は徹底して公演の規模や様子が伝わるように文章を仕上げる努力をした。上演時間はもちろん、トラックまるまる一台の装置とか、何着の着ぐるみと何個のかぶり物とか、観客とのやりとりとか、すべて具体的にきっちりと書いた。これが効いたんだと思う。それと、演劇部の活動に刺激を受けて、人形劇で食育活動展開し始めたグループが出てきたってことも、活動の波及効果として点数稼げたんだと思う。

 まずは、よかった!北海道・東北ブロックの表彰式が、笑顔プロジェクトの全国大会とぴったりバッティングってことはあったけど、人材豊富な演劇部だもの、手分けして乗り切れるさ。そして、どっちも全国最優秀!なんてことになれば、最高だね!そのときは、子どもミュージカル支えてきた全員でお祝いなんかしたいもんだよね。

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身体を自由に!

2009-10-12 19:02:02 | 教育

 どうも物足りない!部員たちのフリーダンスを見ていて常々感じていた。

 置農演劇部の基本トレーニングにはダンスが組み込まれている。ダンスったってそんな難しいことするわけじゃない。音楽に合わせて身体を動かすだけのことだ。

 目的はいろいろある。心と体のウォームアップ、特に落ち込んだ精神をハイテンションに持って行くにはかなり効果的だ。さらに、リズム感を高めること。必要だもの、リズム感、演劇に絶対。せりふの間や対話の調子なんか、そこに流れるリズムをものにしないと、生きたものにならない。さらにしなやかな身体を作ること。

 も一つとっても大切だって思っているのが、身体に対する感受性を高めるってことだ。人間鏡の前でも立たないと、自分の身体がどんな動きをしてるのかわからないって、思うかい?そんなことはない。鏡なんか利用しなくても、自分の身体見回したりしなくても、今、手足がどんな風に動き、背筋がどう伸びて、腰つきがどうかなんて、目をつぶってたってわかる人にはわかるんだ。自分の踊る姿や演じる姿が頭の中のモニターにしっかり映し出されているんだ。プロのダンサーや役者なんかは、これができる。つまり自分の身体を客観的に感じ取る力ってことだ。もちろん、観客にどう見えているかってことも。これが高校生にはきわめて乏しい。この身体感覚を日々のダンスの中で身につけてほしいと願ってる。

 さて、その方法だけど、二つの方向性があるんじゃないかな。一つは、人の振りを徹底してまねること。他人の動きを全体から細部まで撮し取って、それを自分の身体に刷り込むこと。これってかなり難しい。そりゃそうだ。人の動きが簡単に真似できるんなら、誰だってすぐにプロダンサーになれるもの。おっと、体型や顔立ちは無視しての話。人の動きを見きるってこともメチャクチャ難しいことだし、それを自分の身体に命じるとなると、ほとほと我が肉体と運動神経の至らなさに思い至るはずだ。でも、その身体が動かない、身振りがぎこちない、って感じることは、実は自分の身体を客観的に感じることでもあるんだよ。そして、それを毎日毎日鍛錬することで、出来なかった動きが出来るようになる。置農ではこれを円ダンスってやり方で実施している。みんなで輪になって、中心に立った人の振りをまねるって方法だ。

 もう一つの方向は、人の目など気にせず自由に踊ること。ただひたすら自分の心と身体と対話しながら踊ることだ。音楽からイメージをふくらませ、空想の中で飛翔することだ。円ダンスやダンスレパートリーで身につけた振りなど気にせず自由に身体をしなわせることを目指している。

 ところが、ふー、やれやれやっと本題にたどり着いた。そうなんだ。部員たち、全然自由でないんだ。自由に踊りなさい、振りなど気にせずリズムに身体を任せなさい、身体が動きたいように動けばいいんだから。とっても簡単なことだって思う。でも、これがどんなに難しいことか!いくら自由にって言われても、動き始めるとついつい日頃慣れ親しんだ動きになってしまうんだ。ありきたりのステップ踏んでしまうんだ。

 これを何とか乗り越えたいと思って、工夫してやってみたんだ。まず、音楽をしっかり聴くこと。次にそこからイメージすること。さらにそのイメージの世界の中に自分を投げ込むこと。そうやって何度か曲を変えながら、最後に自由に踊ってみよう!ってやってみた。

 踊り終わって、全員に聞いてみた。今までの自分がしたことのない動きができたって思う人?2,3年生の女子の多くが手を挙げてくれた。どうやらこちらの意図することが理解できたようだ。そう、その感覚、自分自身が広がったようなその感覚、それを大事にしていこう。そして、そう感じられる自分を大切にしていこう。

 自由になるって、ほんと、大変なことなんだ、心も身体も!

 

 

 

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こういう劇が見たかった!『月夜の告白』

2009-10-10 22:22:30 | 劇評

 文字通りウェルメイドな舞台だった。もちろん、褒め言葉としてね。笑えて、どきどきして、はらはらして、じわっと涙がこみ上げて、見終わった後はとっても暖かな気持ちに包まれる。

 設定は、アラフォー男女のぎごちない恋の駆け引き?いやいや、駆け引きなんて出来る二人ならとうの昔い恋や結婚の二つや三つ経験しているか。方やお見合いパーティ歴10数回の大阪オバン。対する男、趣味は映画のエキストラっていうちょっとオタク系。結婚したいけど、自分の暮らしは大切にしたい。たっぷりと贅肉のように身に付いてしまった自分らしさ。傷つきたくない二人。行き交い、すれ違い、惹かれつつ、罵りあい、感じ合い、ついには自尊という手強い衣装を脱ぎ捨てて語り合う。この設定自体は、今風で、まあよくある話し。

 でも、この二人の心の行ったり来たり、ぶつかったり寄り添ったりがもうこれでもか!ってくらいに繰り返される。でも、それが実に上手なんだなぁ!だから、はらはらどきどき!最後は結ばれるってわかっていても、あっ、ここで上手くいくか?ああ、だめだぁ!こんどこそ、ラーメン食いに行け!やっぱり喧嘩!そんな風に観客の気持ちをいいように手玉に取りつつ、最後はじんわりとアラフォー女、男の寂しさが伝わってきて、三日月の下で二人は素直な気持ちで相手を受け入れていく。上手い!素晴らしい!!

 しかも、全編貫く笑いでしょ。スタンガンが登場するシーンなどホール全体笑いであふれかえったもの。ストーリーの運びといい、巧みなエピソードの積み上げといい、これはもう喜劇のお手本だ。

 まずは台本だ、。もう、言うことなし。当然か、水谷龍二だものね。演出も同じ。そして、役者の二人、菅原大吉と竹内都子。達者だなぁ!ちょっとした仕草や表情の中にアラフォー男女の心の揺れ動きがしっかりと見て取れた。

 こういう舞台をたくさん掛けてくれれば、地方の演劇鑑賞人口も間違いなく増えていくんだよね。で、そういう目の肥えた人たちに鍛えられ支えられて、僕たち地方のアマチュア演劇人も力を蓄えて行けるんだと思う。

 そして、いつかは僕たちがこんな芝居を創れるようになる!っかな?

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夢うつつのインスピレーション

2009-10-06 23:20:00 | 演劇

 演出プランが決まらない!舞台装置が思いつかない!!うーん、この八方塞がりの閉塞感。もう、嫌んだ!台本だって見たくない。と、言いつつも、頭の中には、あのシーン、このせりふが勝手に行き交ってる。公演まで2ヶ月を切ろうというのに、なんとしたことか!・・・・・

 思いに任せぬ時はさっさとふて寝する。まっ、年取って夜目が利かなくなったこともあるけどね。行き詰まった状態で、うーひー唸ってたって、ダメ!朝、早起きしてすっきりとした頭で考えれば何かいい知恵も浮かぶさ。

 って寝るわけだけど、目覚まし早くにかけて寝床に潜り込むわけだけど、これが起きられない!目が覚めない!!だれだい、年寄りは朝が早くなるなんて言う奴は!さっぱり早起きになんかならんぞ!

 と言っても、そこは若者とは違うわけで、目は覚めないけど頭の一部は目覚めている。こんな夢うつつの状態が早朝の1,2時間続く。やっぱり気になってんだよ。体は眠っていたいけど、心の方は気が気じゃなくて頭の一部が覚醒してるって状態だ。

 この起きるでもない、眠ってるでもない、不思議なトランス状態が、実はきわめて創造的な時間なんだ、僕の場合。自分の意志ではっきりと考えるってわけではない。かと言って夢のまにまに漂ってるってわけでもない。うーん、なんとも説明不能で不思議な頭脳睡眠覚醒状態なんだ。こんな一種朦朧とした半睡眠状態で、思いがけないインスピレーションが、突如やってくる。

 そう!今回も、やってきた!

 一つ、そうだ、置農で作った2尺×2尺×8尺の四本の柱使えばいい。キャスターだって付いてるから、『Zenmai』のような変幻自在の芝居にはもってこいじゃないか。これをあっちこっち移動して、照明いろんな具合に当てたら、様々な面白いシーンが作れるじゃないか。それとも一つ。踊っちゃおうよ。ラストで若者たちの必死の逃走(ばっくれる)姿を照明利かした舞台で若い奴らにエネルギーぶつけさせよう。そうそう、奴ら踊りたいよそろそろ、って言ってたじゃないか。うん、だったらあの音楽でどうだ。

 こんな演出の骨組みに当たる部分が、ぶわーっと浮かび上がってきたんだ。ああ、これで゜行ける。この舞台創れるって思ったね。あと、さらに細々としたシーン転換のヒントも夢うつつのうちに浮かんできた。よしよしよし!

 ってことで、早朝の夢うつつが、今回もピンチを救ってくれた。後は、これを形にしていけばいい。こっから先は現実の作業だ。しっかり考え、きっちり詰めて仕上げて行くしかない。でも、もう大丈夫!これでこの公演は成功疑いなしだ、って言い切っていいのか???

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