Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

人間の二つの側面

2010年10月19日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 韓国のカトリック教会では、死刑について話題になっています。

 ところで、人間は、二つの観点から考察させます。第一に人間それ自体において。第二にその他の何かとの関係において。

 第一の観点において人間を考察すると、すべて人間には天主が創造した人間本性が備わっている故に、人間がたとえ罪人であったとしても、人間を殺害することは許されません。

 第二の観点から考察すると、人間がその中で生きている社会との関係において、罪に反対して共通善を保全するために、罪人を殺害することが合法であり得ます。モーゼ、エリア、など死刑を行いました。

 天主が与える罰に注意を払う人間もいるので、天主がその摂理によって正義を遵守し罰を与える義務を持つ人がいることを定めました。(ローマ8・4)

 身体の一部が身体全体の善のために取り除かれることができるように、社会全体を危険にさらし腐敗させる個人がいたとすると、社会全体の共通善を保全するために、その個人の罪のために、彼を死刑に処すことはできます。

 ただし、罪のない人を殺害することは許されません。とくに胎児を殺害することはできません。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】