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私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお喜びを申し上げます。

2014年12月25日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
Alma Redemptoris Mater, peccatorum miserere!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお喜びを申し上げます。

 全宇宙の創造主が人間となって、私たちのうちにお生まれになりました。数万光年の巨大な銀河を創り、星座を定め、植物と動物の世界を統治している全知全能永遠の天主が、人間となって今から2000年前にお生まれになりました。

 その昔、イザヤを通して天主はこう預言されました。"Deus ipse veniet et salvabit vos. tunc aperientur oculi caecorum et aures surdorum patebunt." (35章)天主自身が来られ、おまえたちを救いたもうだろう。その時、盲目らの目は開け、耳の聞けない者らの耳は開くだろう。死と地獄とに打ち勝つ天主が、天国の門を開くためにお生まれになりました。

 ベトレヘムの寒村に、「静けき真夜中」にお生まれになり、天主の御一人子、人間となった永遠の天主の御言葉は、み母の胸にやすらかに眠っておられます。まき場の夜空高くに、天主のみつかいのうた声がひびきます。天のいと高きところに天主に栄光あれ!と。天使たちは、牧場にいる羊飼いたちに、よき便り告げ、光にみちて天のみ使いらは、喜びあふれてほめ歌うたいます。天のいと高きところに天主に栄光あれ!地には善意の人々に平安あれ!と。み告げ受けて、羊かいは、群れ打ちおきて人間となった天主を礼拝しようと道をいそぎます。

 聖母マリアと聖ヨゼフとの後、ベトレヘムの羊飼いたちが、人となった天主を最初に礼拝する特権を受けます。そしてベトレヘム(その意味は「パンの家」)という地も、御聖体を制定すべく生まれた贖い主によって祝福されます。ベトレヘムの旅籠屋には救い主を受け入れる場所がありませんでした。しかし、ベトレヘムの羊飼いたちは違いました。

 ベトレヘムに天主がお生まれになって200年後、ユダヤ人が追い出され、異教徒らが入り込み、キリスト教は禁止され迫害を受けていましたが、オリゲネスは、ベトレヘムにはイエズス・キリストが生まれた洞窟が生まれた場所があること、信仰に反対する敵でさえキリスト者らが礼拝するイエズス・キリストが生まれた場所であることを認めていることを書き記しています。(ケルスス反駁1章51)339年には、聖ヘレナがベトレヘムに聖誕の教会を献堂し完成します。

 638年、イスラムによる占領により、ベトレヘムはイスラムの支配下に入ります。イスラムは聖地を500年支配し、キリスト者は迫害を受け、残念ながら多くは背教しました。ナザレトでさえもキリスト者がほぼいなくなり、さらに1009年に起きた迫害によって、聖地の至聖所はことごとく破壊されますが、ベトレヘムの聖誕のだけは奇跡的に免れました。第一次十字軍が到着したとき、キリスト教の町として留まったベトレヘムのキリスト者たちはこの解放者を大歓迎します。ベトレヘムは、20世紀まで人口の大部分がキリスト者としてとどまり、2014年のクリスマスもキリスト教の町として人となった天主を迎えています。最初の羊飼いたちの礼拝者と、最初の幼子の殉教者たちの後継者として。

 私たちもベトレヘムの洞窟を訪問しに行きましょう。ベトレヘムには、私たちが感嘆しなければならないものがあります。私たちが愛さなければならないものがあります。私たちがまねしなければならないものがあります。

 はい、ベトレヘムの洞窟には、私たちが感嘆しなければならないものがあります。天主が、馬小屋で眠っておられる! 天主が藁の上に寝ておられる! 天のいと高きところに玉座を持つ天主が、拒絶されて、貧しい羊飼いたちと動物らと友におられる!

 はい、ベトレヘムには、私たちが愛さなければならないものがあります。最高の善、無限の善である天主がそこにおられます。まずしい赤子として生まれることを選んだ天主が、そこにまします。恐るべき天主ではなく愛すべき天主として。

 ベトレヘムには、私たちがまねしなければならないものがあります。天の主、創造主、王の王が、私たちにその模範を持って教えておられます。「私は柔和で心の謙遜な者であるから、私に倣え」と。

 ベトレヘムの愛すべき幼きイエズス・キリストを礼拝し、お愛ししましょう。そして、イエズス・キリストを愛するが故に、私たちの隣人を愛しましょう。

 ベトレヘムの馬小屋に行きましょう! まぐさ桶で寒さに震え、私たちのために泣き、凍えておられる贖い主イエズス・キリストに感謝しましょう。私たちの主イエズス・キリストは、私たちに赦しを与えるために、私たちを待っておられます。さあ、すぐに、今すぐ、ベトレヘムに行きましょう。赦しを得るために。イエズス・キリストが私たちのために持っている計り知れない愛をいつも考えましょう。

 幼子が私たちのために生まれました。救い主が私たちのために生まれました。さあ、ベトレヘムに行って、天主なる幼子を礼拝しましょう。私たちも、私たちの受ける十字架と寒さと苦しみをイエズス・キリストのために捧げましょう。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

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