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【再掲】東京大司教区のSSPXに関する公示への回答

2020年10月12日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

東京大司教区のSSPXに関する公示への回答

【これは2020年10月3日に発表したものです。】

カトリック東京大司教区タルチシオ菊地功大司教様
カトリック東京大司教区の愛する兄弟姉妹の皆様

2020年10月1日付東京大司教区のSSPXに関する公示に関して、私たちは次の点を明確にしたいと思います。

【聖ピオ十世会について】
聖ピオ十世会、SSPX (the Society of Saint Pius X)は、1970年11月1日にスイスのフリブール教区においてローマ・カトリック教会の教会法に従って創立されたカトリック教会の中の一つの修道会です。創立以来、カトリック信者の要請に答える形で、全世界への使徒活動を拡大しています。

* 聖ピオ十世会の司祭は、有効に叙階されており、ラテン語で聖伝のミサ(Traditional Latin Mass)を捧げています。ミサの典文(Canon)の中では、教皇フランシスコの名前と当地の教区長の名前(東京大司教区ではタルチシオ菊地功大司教)を唱えています。教皇ベネディクト十六世は自発教書「スンモールム・ポンティフィクム」の中で、全てのカトリック司祭は聖伝のミサを捧げる権利を有していると宣言しました。何故なら、聖伝のミサは一度も廃止されたことがないからです。

*聖ピオ十世会の司祭は、有効に告解の秘蹟を執行しています。教皇フランシスコは書簡「ミゼリコルディア・エト・ミゼラ」で、聖ピオ十世会の司祭たちが世界中ですべての信者のために告白の秘蹟を行う権限を持つと宣言しました。さらにこの「処置」は無期限に延長されています。

*聖ピオ十世会は婚姻の秘蹟を有効に祝別しています。教皇フランシスコはそのために全世界の司教たちに彼らの協力を求めたことからも明らかです。

したがって、教皇フランシスコは、信徒を聖ピオ十世会から遠ざけるのではなく、信徒の霊的な助けになり、秘跡を執行するにふさわしいと判断していることを示しています。

*教皇庁教理省が「同会の聖職者は、教会法上の制裁から解放されている」(いかなる制裁も受けていない)と認めている点はその通りです。しかし「教会において適法に使徒職を果たすことが出来ない」とおっしゃる点については、私たちは意見を異にしております。私たちの主イエズス・キリストが、安息日に善を行ったことが適法であった(律法学士やファリザイ人たちは違法だと断罪しましたが)という意味で、聖ピオ十世会の使徒職は適法であり善であると認識しています。

*東京大司教が「その活動は独自のものであり、自由です」「信徒が同会のミサに参加することは、現時点で推奨することは出来ません」とおっしゃって、暗黙の了解として認めていらっしゃることは、聖ピオ十世会の司祭は、東京大司教区とは独自に自由に活動している、カトリックの司祭であり、そのミサはカトリックのミサであり、東京大司教区の信徒が聖ピオ十世会のミサに参加することは推奨しないものの禁止はしない、ということです。

*私たちは、教皇ベネディクト十六世も確認されたように、この一度も廃止されたことのない聖伝のミサこそが、カトリック教会の真の信仰と教理を反映したものだと信じております。この聖伝のミサこそが、聖ペトロが捧げたミサ、聖フランシスコ・ザビエルが日本で捧げたミサ、日本のキリシタンたちが200年以上待ち続けたミサです。残念ながら、日本では現在、この聖伝のミサが定期的に捧げられている教会がありません。

*聖ピオ十世会は、ローマ・カトリック教会の一修道会で、その主要な創立目的は聖なる司祭をカトリック教会のために養成することです。それと同時に、カトリック教会が二千年間、使徒たちから私たちに伝えられた変えることのできない教会の信仰と教えと秘蹟(聖伝)をカトリック信徒たちに伝え続けています。そのために、必要に応じて、第二バチカン公会議をきっかけに提唱されている聖伝からの断絶や、聖伝に反する教えについて告発しています。

【新型コロナウイルス感染対策について】
聖ピオ十世会は、自然の命はもちろんのこと、超自然の命を尊重する立場から、命の危険が広がっている時こそ、カトリック信徒たちにとって主日のミサ聖祭や告解の秘蹟などは、日常生活必需品や医療関係以上に必需であり緊急であると信じています。そこで、日本政府の方針と指導に従って、感染対策を徹底しつつ、天主のお恵みと祝福と憐みにより、東京と大阪とで毎週主日に公開的にミサを捧げ続けています。

これは、東京大司教区の管轄下でのミサを非公開とする措置に逆らうために組織されたものではなく、過去約三十年にわたってし続けてきたことをそのまま継続しただけのものです。聖ピオ十世会はこれまでも常にカトリック信者の霊的生命を守ることを第一に考えて宣教し聖伝のミサを捧げ続けていますが、これらは聖ピオ十世会の霊的奉仕を必要とする方々に、霊的な恵みと支援を与えるためのものです。

聖ピオ十世会は、現在、東京では以下の場所で毎週主日に聖伝のミサを3回捧げています。

場所:東京都文京区本駒込1-12-5 曙町会館
時間:午前9時、11時、12時30分
聖伝の典礼を信徒の皆様に体験していただくためにも、カトリック東京大司教区の皆様を全てご招待いたします。

「過去の人々にとって神聖だったものは、わたしたちにとっても神聖であり、偉大なものであり続けます。それが突然すべて禁じられることも、さらには有害なものと考えられることもありえません。わたしたちは皆、教会の信仰と祈りの中で成長してきた富を守り、それにふさわしい場を与えなければなりません。」ベネディクト十六世

聖ピオ十世会について、その歴史、その活動、その立場、その理由などをもっと知りたい方は、聖ピオ十世会の公式ウェブサイト(https://fsspx.org/en)をご覧ください。或いは、当ブログ Credidimus Caritati をご覧ください。ありがとうございます。
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

英語版


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2020-10-04 05:08:46
クリスチャントゥデイにも記事掲載依頼(もしくは取材依頼)をした方がいいですね。キリスト教界においては影響力があるメディアです。東京大司教区の声明だけがCT誌に載り、Twitter等で広範囲に拡散しています。

https://www.christiantoday.co.jp/articles/28571/20201002/tokyo-catholic.htm
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Unknown (Unknown)
2020-10-04 05:11:06
Twitterでは東京大司教区の声明がリツイートされること55件、CT誌も同じくらいで、かなりの拡散ぶりです。
返信する
東京大司教区様 (P)
2020-10-05 07:48:04


東京大司教区 様
タルシチオ 菊池 功 大司教 様

インターネットで正式に公示をされた事ですので公示内容に全面的に責任を負う立場だと認識してこちらに公開質問をさせて頂きたいと思います。
たった100名足らずの信徒と聖伝の御ミサを行う聖ピオ十世会に興味を示して頂き誠に有難う御座います。
大変お忙しい中でしょうに一部の方からの執拗な要望に応えなければならない心中をお察しします。

聖ピオ十世会の多くの方は東京大司教区の御ミサや所作、信仰に対して疑問を持って来られるようです。
例えば
○手による聖体拝領の強要
○跪きの禁止
○あらゆる言語でのミサが許される中でたった一つラテン語ミサの禁止
○信仰の自由(司祭が仏教やイスラム教を推奨するケースも。)
などなど推挙すればキリがありません。
ヨーロッパ各国で様々な教会に訪れてもこれらの事を強要、禁止されている教会はほぼありません。
禁止、強要する理由をご説明下さい。

今回の事で教皇庁教理省と協議されたとありますが、教皇庁教理省は手による聖体拝領や跪きなどを禁止した事は無いとの事です。
東京大司教区が独自で行うこの禁止や強要はローマ・カトリック教会の一致を乱す行為だと思いますが如何でしょうか?
また禁止した事が無いなら何故それぞれの教会が統一した信仰や御ミサを行わず独自に禁止を行い敬虔なカトリック信徒を拒否し一致を妨げるのかを教えて下さい。
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Unknown (Unknown)
2020-10-05 23:33:48
イグナチオ教会が、聖ピオ十世会のミサへの参加を控えるように、という通達を出しました。英神父様の名前で通達が出ています。

https://www.facebook.com/st.ignatius.tokyo/posts/988333378348307
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Unknown (Unknown)
2020-10-06 01:10:31
イグナチオ教会は通達中で「聖ピオ十世会はカトリック教会とは関係のない団体」だと明記しています。
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Unknown (thomasonoda)
2020-10-08 09:31:50
アヴェ・マリア・インマクラータ!

大司教様のおっしゃる内容とは異なる、誤解を招く表現ですね。

英神父様には一昨日連絡をさせて頂きました。お返事をお待ちしております。
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すぐに撤回を! (Tom)
2020-10-08 15:48:28
「聖ピオ十世会はカトリック教会とは関係のない団体」だと
誤りの主張しておられる英神父様ですが
その一方でこの神父様は、偽予言者のヴァッスーラ・ライデンの支持者です。

メッセージの内容はものすごく古いですがまもなく発売される
新しいヴァッスーラ・ライデンの本
「『神のうちの真のいのち』新訳版・第1巻」の監修もされてるようです。

ヴァッスーラのオフィシャルサイトでは、教理省の「1995年の通達」に関し、
ラッツィンガー枢機卿が「状況は修正された」と言った。更には、
「2005年に教会の許可も得た」とウソのデタラメな宣伝してますが
教理省は1995年の通達は、今でも有効だと言っています。

「当省は、信徒が適切な情報を持ち、彼女の思想が各自の教区内で
普及しないように司教たちが介入するよう要請する。
最後になるが、当省はすべての信徒がヴァッスーラ・ライデン夫人の文書や
講演が超自然のものであると考えないように
そして主が教会に託している信仰の純粋さを保つよう招く・・・」(1995年教理省)

英神父様は、至急、SSPXに対する誤りの主張の訂正と
偽予言者のヴァッスーラ・ライデンとの関わりとその支持をすぐに
撤回すべきだと思います。
返信する
「この "釜" ではそんなの関係ないですよ。だいたいこんなことに縛られるのがおかしいのとちゃいますか」 (Gerry)
2020-10-08 20:24:35

英隆一郎神父様は、「聖ピオ十世会はカトリック教会とは関係のない団体」だと
誤りの主張しておられますが、プロテスタントの牧師さんには御聖体を配ったそうです。

英隆一郎神父様の考えている「カトリック教会」とは、普通の「カトリック教会」とは別の意味を持っているのでしょう。

「護教の盾」さんの記事にこうあります。

スタッフは大谷牧師さん(釜ヶ崎医療連絡会に勤務)と一年間釜ヶ崎でボランティア活動をしておられる若者3人で、英神父さま(イエズス会)もご自分がお出来になる限り参加してくださいました。

「旅路の里」が宿泊場所で(…)

ミサは第一日目は「ふるさとの家」で、本田神父様の司式で「労働者と共に捧げるミサ」にあずかりました。ミサの式文もそれに合わせて作ってあるものを左右交互に読みながら祈るものでした。ご聖体拝領は、食パンの耳を落として小さく四角に切ったパンを御血に浸していただきました。次の日は、英神父様の司式で「愛徳姉妹会」の聖堂で、シスター方とセミナー参加者が一緒に。最後の日は「旅路の里」で守護の天使のシスター方と一緒でした。日本基督教団の牧師さんが3日間「この釜ヶ崎では特別です」とご聖体をいただかれました。

(…)今日の朗読で思い出したのは、「釜ヶ崎のセミナー」での3日間のミサでした。
それは、"特別" と言って日本キリスト教団の牧師さんもご聖体を拝領されたのでした。(…)
一日目に「ふるさとの家」のH神父様は「労働者のミサ」をされ、「ここに集っている皆にご聖体を差し上げたいと思いますが、もし、いやだと思う方は申し出てください」と言ってご聖体(食パンの耳を落とし、小さく四角に切ったもの)を配られ御血に浸していただきました。(…)
しかし、他の神父様方もあずかっておられましたが、「あれは、やばいよね」と首をかしげておられました。
2・3日目は、「旅路の里」のH神父様(イエズス会)の司式でした。牧師さんが「拝領出来ますか」と聞かれると「この "釜" ではそんなの関係ないですよ。だいたいこんなことに縛られるのがおかしいのとちゃいますか」と答えられました。イエスさまも同じでしょう。
時々、ファリザイ的見方の自分が恥ずかしくなります。“信仰を増してください!”

注)このシスターは本田神父やH神父の行ないや考え方を受け入れています。このシスターによれば、釜ヶ崎のようなところで「未信者は御聖体を受けることはできない」と言えば「ファリザイ的」なことになるのだそうです。

本田神父が御聖体に「食パン」を使っていることのみならず、ここでは少なくとも、未受洗者ではないがプロテスタントの牧師さんにそれを与えたことが確認されます。

シスターの言によれば、その発言をしたのは「旅路の里」のH神父様(イエズス会)ということです。そして、私は少し調べましたが、「旅路の里」(イエズス会社会司牧センター)に派遣される司祭は複数ではなく一人であって(一時期に)、そして2002年や2003年と云った時期に派遣されていたのは英隆一朗神父様です。
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Unknown (XOP)
2020-10-09 15:54:31
最近、イグナチオ教会はカルト対策に熱心なようですから、それもあって、でしょうね。数か月前は、全能神教会に対する警告も出ていました。教会の中でカルトがはびこることに神経質になっているようです。
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Unknown (ペトロ)
2020-10-09 22:13:43
正確ではない情報を流して、違法だと信徒を脅す。
自分は、信徒でもない洗礼を受けていない人に、違法に御聖体を与える。
正教会のエキュメニカル幻視者に、違法に賛同する。

そんな牧者についていく子羊たちがかわいそう。
そんな牧者にどれだけ厳しい裁きが待っているのか、恐ろしい。
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