2021年6月13日(主日)聖心の荘厳祭:聖霊降臨後第3主日
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父メッセージ
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟姉妹の皆様、
イエズスの至聖なる聖心への真の信心というのは、イエズスの聖心に対して、償いを実践させます。
天主は愛であり、世の終わりまで私たちと一緒にいるために、一片のパンになられるほど、私たちを情熱的に愛しておられます。
しかし残念ながら、この天主の愛はほとんど愛されていません。しばしば忘れられて、屈辱され、冒辱(ぼうじょく)されています。私たちがイエズスの聖心を愛すれば愛するほど、御聖体の秘跡における、愛に満ちた聖心に対する不忠実や、忘恩や、不敬な態度を見て、悲しみを覚えざるを得ません。
既に17世紀、イエズスの聖心は、人類に対する主のあまりにも大きな愛に対して、忘恩と軽蔑だけを受けている事を非常に悲しみ、償いをして欲しいと、その望みを聖マルガリタ・マリア・アラコックに打ち明けられました。
聖女は次のように書いています、「私(イエズス様)は、受難の時に苦しんだ全てよりもさらに、苦しみを感じる。もしも人々が私の愛に対して何らかの返礼をしたならば、私が彼らにしてあげた全てを何でもないと思うだろう、もしもできるならば、さらに苦しみたいとさえ思う。しかし、私が持つ彼らのために善をしたいという熱烈な思いに対して、彼らが私にする唯一の返礼は、私を拒絶し、私を冷淡に取り扱うことである。それゆえ、せめておまえだけでも、おまえの力に応じて少しでも私を慰め、私の心に報いてほしい。」
聖心を慰めて、聖心に報いようとする、愛による返礼、この償いというのは特に、「償いの御聖体拝領」によってなされます。
後に、同じイエズス様の聖心は、最高の償いのやり方を、同じ聖女マルガリタ・マリア・アラコックに教えました。主は、この償いのための特別の日付さえも選んで、教えて下さいました。聖女に御自分の聖心をお見せになって、イエズスはこう言われました。イエズスの聖心の訴えを聞いてください。
主は、御自分の聖心を手に持って聖女に言っています。
「この聖心を見よ。この心は、人々を愛して何ものをも惜しまず、愛を証するためには、いさぎよく万事を犠牲にして燃えつくした。それなのにこの返礼として、多数の人々がこの愛の秘跡に対して見せる彼らの不敬と冒瀆、冷淡と軽蔑によって、私は忘恩しか受けていない。しかも、私がもっとも敏感に感じるのは、私に捧げられた聖職者たちが、私をそのように取り扱うことだ。」
「だから、私は、御聖体の祝日の八日目の後の金曜日が、私の聖心を崇敬するための特別の祝日とするようにおまえに求める。その日には、聖体拝領をして、特別な行為によって御聖体に対して償いをして、御聖体が祭壇に顕示される間に受ける冒辱を償うためである。私は、このように聖心を崇敬し、また聖心を崇敬させる人々に、私の聖心の恵みが広く与えられることを約束する。」
こうしてイエズスの聖心は、聖心の祝日に、あるいは毎月の最初の金曜日に、初金に、償いの御聖体拝領をすることを望んでおられます。
この特別の日に聖体拝領をすると、これがイエズスの聖心に特別の大きな喜びを与えることになります。主が次のような約束をしたほどの喜びを与える事になるでしょう。
「私は、このように聖心を崇敬し、また聖心を崇敬させる人々に、私の聖心の恵みが広く与えられることを約束する」と。
愛する兄弟姉妹の皆様、イエズスの聖心を喜ばせるために、御慰めするために、初金曜日に、聖伝のミサに与り、そして償いの聖体拝領をするようにいらしてください。
暁の星の聖母修道院では、初金曜日には朝の7時半から、また大阪の聖母の汚れなき御心聖堂では夕方の18時から、初金のミサが捧げられています。どうぞいらして下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。