Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

洗礼を受けると私たちは天主から特別の愛を受けて、愛の中で生き始めます。全てにおいて主の導きが、私たちの体の中で霊魂の中で、実現していきます。

2021年06月28日 | お説教・霊的講話

2021年5月23日(主日)聖霊降臨の大祝日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、今日は聖霊降臨の大祝日です。

今日この日に、最初の聖霊降臨の日では、3000名の人々が最初の洗礼を受けました。教会が、カトリック教会が初めて公に活動を開始して、この世に生まれ出たその日です。

5年前の聖霊降臨の日には、この御聖堂も最初のミサを捧げて生まれました。そして今日はこの聖霊降臨の日に、ピオさんが聖霊を受けました。新しい天主三位一体の命に生まれ変わりました。

今日このとても祝福された日において、三位一体に、特に聖霊の御恵みに感謝致しましょう。

洗礼を受けると、私たちの全ての罪が、原罪も、そして自罪も、私たちの犯した全ての罪、どのように重い罪も、どのような回数も、どのような内容であっても、きれいに赦されます。

そればかりではありません。洗礼には特別の御恵みがあって、本当ならば罪が赦されただけであるはずなのに、罪の償いも、そして罪の為に私たちがどうしても受けなければならないさえも、きれいにさっぱりと免除されます。あたかも、全く罪を知らずに生まれてきたばかりの幼児のように、全く何もなかったかのように、私たちは生まれ変わります。

そしてその洗礼を受ける瞬間、三位一体が、聖父と聖子と聖霊が、私たちの霊魂に住み始めます。聖霊が、洗礼を受けると聖霊が私たちに与えられます。「与えられる」というのは、「私たちの所有物になる」という事です。

そして私たちは天主から特別の愛を受けて、愛の中で生き始めます。全てにおいて主の導きが、私たちの体の中で霊魂の中で、実現していきます。

これは、新約の時代にのみ与えられた、特別の大特権でした。今日その御恵みを、兄妹と分かち合う事ができて心から感謝致します。

この洗礼の御恵み、そしてこの聖霊が私たちに与えられた事は、実はこの影に、マリア様がいらっしゃいました。マリア様がイエズス様と一緒になって、十字架の下で苦しんで、イエズス様と一緒になって、私たちを超自然の命に生まれるように計らって下さったからです。この日に、マリア様に感謝致しましょう。

マリア様は同時に、『聖霊の浄配』とも言われています。なぜかというと、イエズス様と一緒に私たちの罪を贖った共贖者のみならず、聖霊の浄配と言われているのは、なぜならばマリア様は、聖霊からの息吹を、聖霊の望みを、一つも拒んだ事がないからです。あたかも、目に見える聖霊であるかのように、聖霊に体を貸しているかのように、主の御旨を、御旨のみを果たしていたからです。

マリア様にこの御恵みを願いましょう。私たちもいつも、三位一体の住処として神殿として、主の御旨を果たして、主をますますお愛しする事ができますように。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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