2021年1月2日(初土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教(大阪)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、
今日は、2021年の初土曜日です。そしてこの『初土の信心』の大切さについて、皆さんにもう一度知って頂きたいと思って、もう皆さんはご存知の事ですけれども、もう一度申し上げるのを許して下さい。
ファチマのマリア様は、今から100年前に、こう仰いました。
「天主は、汚れなき御心への信心を、この地上に確立する事を望んでおられる。
もしもこの願いが聞き入れられるならば、多くの霊魂が救われるだろう。そしてこの世界は平和になるだろう。
しかし、もしもそうでなければ、多くの霊魂は滅びる。そしてこの地上も地獄のようになる。」
つまり「ロシアがその誤謬を全世界に広めて、そして教会に対する迫害を挑発して、戦争、飢餓を起こすだろう。」
「しかし、」マリア様は言われます、「それを防ぐ為に、教皇様がロシアを、聖母の汚れなき御心に奉献する事をお願いに来る」と。
「もしもそうすれば、ロシアは回心するだろう。そして世界には、一時的な平和の時が与えられるだろう」と。
今、この予言が実現しつつあるようです。
ロシアの誤謬というのはつまり、無神論的な共産主義で、それによると全て人間は機械であって、精神のない奴隷のようなものであって、そしてそれは、全世界を共産主義化させようとする誤謬です。所有権も所有物も何もなく、奴隷のようにただ管理されているだけ、宗教も無く、イエズス・キリストも無い、天主も無い、そのような世界が、強制収容所のような世界が、今、ますます出来つつあるのではないかと、多くのこの出来事が私たちにそう示しているようです。
マリア様は1929年、シスタールチアを通して、教皇様が、全カトリック司教と一緒になって、ロシアを奉献するように、マリア様の汚れなき御心に奉献するようにお願いに来ましたが、それはまだなされていません。
しかしマリア様は、「教皇様は、非常に遅れるけれども、それをなされる。そして遅すぎる事はない」と仰いました。
その奉献がなされますように、私たちはお祈り致しましょう。
では私たちは、ただ教皇様が奉献されるのを、ただ待っていれば良いのでしょうか?
いえ、マリア様は私たちに、特別の御恵みを与える方法を与えました。それが、『初土の信心』です。
初土の信心をする事によって、マリア様は私たちの救霊を約束したのみならず、特別な聖性をも、聖徳をも約束しました、「天主の玉座に飾られる花のように、特別な霊魂となるだろう。」
それのみならず、私たちのこの地上における祝福も約束して下さいました。有名な例は、広島でイエズス会の修道院が、ファチマのマリア様のメッセージを生きていた、初土の信心をしていた、そしてその為に、原爆は全く何もなかったように生活する事ができた、という事です、生き延びる事ができた、という事です。
では初土の信心をして、私たちのこの危機の時代を乗り越える事ができるには、どうしたら良いでしょうか?初土の信心というのは、どのような事にあるでしょうか?
非常に簡単なのです。毎月5ヶ月続けて、
1.マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、ロザリオを5連唱える事。
2.そしやはり同じ意向で、汚れなき御心に対する罪の償いを果たす意向で、御聖体を拝領する事。
3.告解をする事。
4.そしてマリア様のロザリオの15の玄義の内の1つを、15分間黙想する事です。
それを5ヶ月続ける事です。
そしてもしもできるならば、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪を償う為に、イエズス・キリストを愛する為に、罪人の回心の為に、教皇様の為に、犠牲や祈りをする時に、その意向でお祈りするという事を、何度も何度も改めるという事です。
今日、この初土において、この遷善の決心を取りましょう。そしてこのミサを、聖体拝領を、そしてロザリオの黙想を、マリア様の汚れなき御心に対して犯される罪の償いとして、御捧げ致しましょう。
そうする事によって私たちは、全世界の共産化を防ぐ事ができます。そしてそれを少なくとも遅らせたり、短くさせたりする事ができます。そして多くの御恵みを、多くの霊魂たちに与える事ができます。日本を守る事ができます。
この今日のミサを、熱心に御捧げ致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。