Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

「あわれみの聖年」に関する教皇フランシスコの書簡に関する聖ピオ十世会公式発表

2015年09月07日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 フランシスコ教皇様が、9月1日づけで「あわれみの特別聖年」("いつくしみの聖年")【注】における贖宥(Indulgentia)について、この特別聖年の準備・運営に携わる教皇庁新福音化推進評議会の議長、サルバトーレ・フィジケッラ大司教に書簡を書きました。(「あわれみの特別聖年」は、今年12月8日「無原罪の聖母」の大祝日から、来年11月20日新しいミサの典礼による「王であるキリスト」の大祝日まで開催されます。)

 この書簡の中で、フランシスコ教皇様は、聖ピオ十世会の告解の秘蹟が有効であることを言及しています。

 聖ピオ十世会は何も変わっていない、変わる必要はない、しかし、ローマから一方的に「聖ピオ十世会はカトリックである」というメッセージが出されました。教皇様が、聖ピオ十世会がカトリックであることをよく知っているのですから、これからもそのようなジェスチャーがいろいろあることだと思います。ローマは、当然のことをしているわけです。今まで、あまりにも不当に取り扱われすぎていましたから。

 聖ピオ十世会本部は、この教皇様のジェスチャーに対して、次のような声明を発表しました。日本語訳をご紹介します。


【注:この特別聖年をどのように日本語に訳すかについては、既に「マニラの eそよ風」432号で考察しました。
(1)カトリック教会の公式の祈祷文である「公教会祈祷文」の訳には Miserere nobis!, Have mercy on us! が「我らを憐れみ給え」と訳されているのであって、「私たちをいつくしみ下さい」ではないから。
(2)元来ラテン語の misericordia は、miseria (あわれさ、悲惨さ、みじめさ)を心する(cordia)ことであり、「あわれ」という言葉が入っている「あわれみ」が misericordia に合っているから。
(3)天主が、罪を犯し続ける被造物であるそれ自体で目も当てられないような罪人である私たち人間を、憐れに思って下さるのが天主の misericordia であり、日本語で「あわれむ」とは、罪のみじめさやあわれさから引き出そうとすることだから。
(4)日本語で「いつくしみ」とは、年下の可愛い子供・可愛らしい動物や植物などを、(あわれで、不憫だから、ではなく)かわいいから、いとおしく思い、愛情を注いで、大切に思うことであり、「いつくしみ」の対象は、客観的にも愛するに値するようなものだから。
 従って、「あわれみ」と「いつくしみ」という言葉の意味の違いをよく考察すると、一方で「あわれみ」が、対象の悲惨な憐れな否定的な状況を認めてそれから救い出そうとする、すなわち「あわれむ」ことであり、他方で「いつくしみ」が、対象を肯定的に愛すべき善であると認めてそれをそのまま大切にしようとする、すなわち「いつくしむ」ことである、ということがわかります。
 天主は、私たちの惨めな罪の状態を憐れんで、その惨めさから引き出そうとするのが、聖伝による「天主のあわれみ」ですが、罪を否定せず、それを「いつくしみ」をもって、そのまま罪の状態を容認する、ゆがめられた"あわれみ"が、新しい "天主のあわれみ" の概念であって、まさに日本語の「いつくしみ」と言う言葉が、そのまま当てはまります。
 私たちは、来るべき「あわれみの聖年」を、聖伝による天主のあわれみとして理解し、罪をそのまま容認する天主の "いつくしみ" という理解はしません。そのことを明確にするために、「あわれみの聖年」と日本語に訳しています。】

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


原文はこちら

聖ピオ十世会総本部より、「あわれみの聖年」の開始に際して教皇フランシスコの書簡に関する公式発表

2015年9月1日

 聖ピオ十世会は報道機関を通じて、来たる聖年の際に教皇フランシスコによってなされた規定について知った。2015年9月1日、教皇庁新福音化推進評議会( Pontifical Council for the Promotion of the New Evangelization)議長リノ・フィジケッラ大司教 (Archbishop Rino Fisichella) に通達した書簡の最後の段落で、教皇は次のように書いている。

「私は、あわれみの聖年の期間中、和解の秘蹟を受けるために聖ピオ十世会の司祭たちに近づく信者たちが、有効かつ合法に罪の許しを受けることを定める」

【英語訳“I establish that those who during the Holy Year of Mercy approach these priests of the Society of St Pius X to celebrate the Sacrament of Reconciliation shall validly and licitly receive the absolution of their sins.”
(Letter of the Holy Father Francis to the President of the Pontifical Council for the Promotion of the New Evangelization at the beginning of the Extraordinary Jubilee of Mercy)】

 聖ピオ十世会は、教皇の慈父的態度に感謝の意を表明する。我々は、償いの秘跡の執行にあたって、教会法の一般規則(Normae generales)によって与えられた特別裁治権に、全き確信をもって、常に依存してきた。この聖年の開始にあたり、教皇フランシスコは聖ピオ十世会の司祭たちに告解することを望む信者たちが心配することなく秘蹟を受けることが出来ることを望んでおられる。

 この回心の年の期間中、聖ピオ十世会の司祭たちは、告解の秘蹟におけるみずからの職務を、アルスの聖司祭がすべての司祭たちに示した倦むことない献身の模範にならって、あらためて寛大に実践しなければならないと心底より考えている。

メンツィンゲン
2015年9月1日

聖ピオ十世会日本 聖伝のミサ 2015年9月報告 SSPX Japan Traditional Latin Mass

2015年09月07日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
 9月の聖伝のミサは、東京では都合により、9月6日の主日のミサ聖祭が、午後からの開始となりました。
 それでも東京では42名の方々がミサ聖祭に与ることが出来て、心から天主に感謝します。(38名の愛する兄弟姉妹の方々が御聖体拝領をしました。)
 中には、8時間かけて車を運転してきて下さる方々もおられました!天主様に感謝します!
 9月7日(月)の朝ミサには12名の方々が参加しました!

【10月以降の予定】
 大阪では10月から初土曜日のミサが午前11時からのところを10時半開始に変更になります。理由は、毎月初土の歌ミサを行うので、終了時間をお昼頃にさせるためです。
 大阪の10月の主日の夕方のミサは、10月11日のところを、アジア管区司祭黙想会のため(10月5日から10日まで)、10月25日の午後6時半からに変更になりました。ご了承くださいますようお願いします。大阪での初金初土の10月2日、3日のミサ聖祭の日付は変わりません。

 東京では、10月はいつものように10月4日主日の午前10時半からミサです。10月5日(月)は、私が司祭黙想会に参加するためにミサの開始時間が早朝の6時15分となります。ご理解をお願いいたします。

 11月については変更がありません。

 12月のクリスマス・ミサですが、例年通りレネー神父様が12月25日の夕方にミサ聖祭を大阪で捧げて下さる予定でしたが、今年は、愛する兄弟姉妹の皆様のしもべが、クリスマスの時期に大阪で聖伝のミサを捧げることに変更になりました。私は、司祭として初めての日本でクリスマスの夜を過ごすことになり、天主様に感謝しております。
 いつもの聖伝のミサに更に付け加わるボーナス・ミサの予定は、次の通りです。
12月24日(木)大阪 午後06時30分 ミサ聖祭 御降誕祭の前日
12月25日(金)大阪 午前00時   クリスマスの真夜中のミサ、
          午前09時   クリスマスの暁のミサ
          午前10時30分 クリスマスの日中のミサ
12月26日(土)大阪 午前10時30分 最初の殉教者聖ステファノのミサ
12月27日(主)東京 午前10時30分 クリスマスの八日間内の主日のミサ

 来年1月の予定は、次の通りです。
12月31日( 木 )大阪 午後06時30分 聖シルベステルのミサ
01月01日(初金)大阪 午前10時30分 新年の初金のミサ
01月02日(初土)大阪 午前10時30分 新年の初土のミサ
01月03日(主日)東京 午前10時30分 イエズスの聖名の祝日
01月04日( 月 )東京 午前07時00分 

 来年の聖週間は、出来れば、聖ピオ十世会日本では、初めてのことですが、日本で聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日、復活祭を執行したいと思っています。

【訃報】
 去る9月3日の聖ピオ十世の祝日に、フェレー司教様のお母様が天主様に召されました。その霊魂の永遠の安息のためにお祈り下さい。R.I.P.



 9月の御ミサの報告を戴きましたので、愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)



【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!
9月の初金、初土曜の御ミサの報告をお送りいたします。

9月4日(金)至聖なるイエズスの聖心の随意ミサには12人が、
9月5日(土)聖母の汚れなき御心の随意ミサには20人の方々が御ミサに与るお恵みを頂きました。デオグラチアス!!
神父様の、ミッションのための移動によるお疲れが心配ですが、イエズス様へ全ての犠牲をお捧しておられる雄姿を見て私達も士気が高まりました。とはいえ、どうぞお体ご自愛ください・・・。

金曜日のお説教を拝聴して、物乞いのように、私達の心を叩いて愛と犠牲を求められるイエズ ス様の聖心を、もっとお慰めしたいと思いました。
土曜日のお説教では仲介者としてのマリア様について黙想いたしました。マリア様が完全にイエズス様の贖いに参与されたように私達もキリスト者としてマリア様を通してイエズス様の贖いの御業に参与するためにこの短い人生を与えられているのだと再認識いたしました。

土曜日の公教要理ではアダムとエワの犯した「原罪」について考察いたしました。人祖アダムとエワは、蛇の「この実を食べれば天主みたいになれる」という言葉により、禁じられた実を食べて人類最初の罪を犯した。

聖トマス・アクイナスによると、
①この最初の罪は傲慢であった。「天主のようになりたい」と、彼らの範(分際)を超えた霊的な善を望んだ事が傲慢であった。
②「天主のようになる」とは、『全く天主と等しくなる』という意味と、『ある部分において天主をまねる、天主のようになる』という二つの意味があり、アダムとエワは後者の意味において天主のようになりたいと考えた。
③「天主をまねる」とは、1、自然の本性によってまねる。2、知識においてまねる。3、行動においてまねる。 に分けられる。
アダムとエワは自然の本性はすでに与えられていたので、2と3について天主をまねたいと思った。

「人祖の犯した最初の罪とは、どのくらい重い罪なのか」
①罪の種類によって
②状況によって
の、2つの観点から罪の重さをはかる事ができ、人祖の罪は<種類>によってみると、それ以上酷い罪もあるので世界最悪とは言えないが、彼らがおかれていた状況によってみると、完成された状態に作られ、あまりに多くの恵みを受けていた事からして罪を回避さることは簡単にできたはずなので、大変大きな罪だという事ができる。

「アダムとエワとではどちらが罪が重いか?」
上記の2つの観点から見て、状況によってみるとアダム(男)はエワ(女)より完成されていたのだからアダムのほうが罪が重いといる。
類によってみれば、二人は「傲慢」の罪で、同罪であり、
種によってみれば、(1)蛇を信じて天主に逆らって傲慢をおこし且つ(2)アダムを誘ったエワのほうが罪が重いといえる。それに引き替え、アダムは蛇を信じたわけではなく単なる傲慢だった。またアダムはエワを喜ばせるためにした、という情状酌量の余地がある。



明日の東京でのミサ聖祭は午後1 時半です

2015年09月05日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様

明日の東京でのミサ聖祭は、午後1時半からです。お間違いのないように注意願います。

天主様の祝福が豊かにありますように!!

トマス小野田圭志神父

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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