全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

情報教育が必要なのでは?

2006-03-02 05:55:59 | 気になる 政治・政治家

 僕は自民党も民主党も積極的に応援をしてはいない。ただ、健全なカウンターパートとして民主党には頑張る義務があると思っている。
 今回の、いわゆる「堀江メール」については今日のエントリのような感想を持った。最初に国会でこのメールの話が出たとき、情報提供者を守るためとはいえ、大事な情報が黒塗りなんて随分アナクロな話だなあと感じていて、偽物くさいなあ、告発している議員さんもだまされているんじゃないかと思っていた。怪文書の類であると代議士は思わなかったのだろうか。
 2月28日、結局は永田議員の「個人的な確信」であるとして、間違いを民主党としても認めざるを得ないことになった。ここの顛末を産経新聞のウェブサイトがまとめている。(3月1日)
 それによれば……

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 ライブドア前社長から自民党幹事長親族への資金提供という爆弾質問の内実が、「情報提供者」に確認をとれず、「仲介者」が提供したメールの写しと言動だけを根拠にした極めてずさんなものだった。(おいっ)

 「送信者は堀江(貴文容疑者)で受信者は情報提供者と聞いた」(永田議員)
 信じた理由は……
 (1)仲介者の元記者と昨年から情報交換して全幅の信頼を寄せている。
 (2)「情報提供者」がライブドア関係者だと元記者が証言した。
 (3)元記者から銀行口座に関する情報提供があった。

 う~ん。。。国会議員がそこまで思いこむほどの情報なのかな。
 永田議員はメールが……

 「ワープロで打って印字したものではなく、電磁的な記録を打ち出したんだろうなという感じ」
 「文章も非常に自然」
 「不必要な情報まで書き込まれている」

 …から、本物だと考えたようだ。でもすべては「元記者」が発信源で、他の情報源はない。

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 人を信頼することについてはどうこう言えない。でも、信頼を担保する・補強する証拠を見極められないで国会でなにか言ったとしたら、やはりおばかさんである。
 「ワープロで打って印字したものではなく、、、
 おそらく書式とフォントの印象にだまされたんだろう。送信者情報の欄や、本文の文字がメールっぽいからそんな風に感じたとしたら、中学生なみである。あの程度のものならワープロで充分作成できる。
 「文章も非常に自然」
 実際に堀江容疑者から相当数のメールをもらい、その前後の生の発言・会話と比較しないで、自然と判断できないだろう。
 「不必要、、、
 なにをもって必要・不必要なのか、判断基準がないじゃないか。

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 周りのベテラン議員は何をしていたんだ。
 人を疑う必要があることを、この議員に教える人はいなかったのか。疑うことを知らなかったといえばキレイだが、政治家としてはおかしいと思う。
 「Yahoo!みんなの政治」で見ると、典型的なエリート街道ばく進型の人生である。

 平成5年 東大卒・大蔵省入省
 同7年 UCLA経営学修士課程へ留学(MBAかな)
 同9年 経営学修士課程修了後運輸省へ出向
 同11年 大蔵省を退職、公設秘書となる
 同12年 第42回 衆議院選挙にて初当選
 同15年 第43回 衆議院選挙にて当選
 同17年 第44回 衆議院選挙にて当選

 自分の頭のよさには確信があったのかもしれない。

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 武部幹事長のご子息は週刊誌などで堀江容疑者と仕事上のつながりがあると報道されている。電車の吊り広告などでよく見かけた。一般国民が何らかの先入観、バイアスのかかった見方をすることはあると思うが、国会議員がそれじゃダメだろう。
 情報教育。もちろん狭義では電子情報の扱い方、情報そのものの判断能力だろうが、広義では情報の真贋を見極める教育である。
 電子情報はコピーできる。1か0の2進法で中間はない。でも、情報とされることそのものは曖昧なものである。
 まして自筆ではなく、印刷物で、なおかつコピーである。(筆跡鑑定はできない。)
 前提として、ウソから考えるのが本当だと思うのだが。。。永田議員は違ったようだ。

 やはり辞職すべきだろう。
 言葉が軽すぎる。行動が軽すぎる。


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