梅雨前の晴れた日にと思って、母を誘い大宰府天満宮に行きました。菖蒲はまだ咲き始めで、それでも水面と花の取り合わせには心が和みます。40種3万本が咲きそろうにはまだ間があるようです。
隣接の九州国立博物館にも足を運び「琉球展」を見ました。アジアを意識した国立博物館は、当初の心配をよそにかなりの入館者を保っているようです。3時間余り館内を歩き回りましたが、米寿の母のタフさには感心します。中身よりも建物の大きさと設備の立派さに驚いたようです。
見たかったのは「混一彊理歴代国都之図」で、モンゴル帝国の遺産ともいうべき15~16世紀のアジア東方の「世界地図」です。
今、日経の新聞小説で「世界を創った男 チンギス・ハン」(堺屋太一著)が連載され、目新しい世界が開け実に面白いストーリーです。
近年、ソ連邦の体制の崩壊で矮小化されていたチンギス・ハンの新しい解釈が進んでいるそうで、情報の少なかったアジアの中央の歴史が実に生き生きと描かれ、夢を膨らませながら楽しく読んでいます。そんなモンゴルの関係資料を是非見たかったのです。