念願のオスカー・ラインハルト・コレクションを見た後、ミュージアムバスに乗り、市内にある次の目的地「 ヴィンタートゥール美術館(クンストミュージアム)」に移動しました。
本当はオスカーラインハルト氏のもう一つのコレクションの美術館「オスカー・ラインハルト美術館」に行く予定だったのですが、ちょうど作品の入れ替え中でクローズしていました。とてもとても残念です。
ここにはスイス、ドイツ、オーストリアの画家の作品やドイツロマン主義の絵画7000点が所蔵されているということです。
★ ヴィンタートゥール美術館
豊かな財力を誇る資産家たちがパトロンになり芸術の花を咲かせたというヴィンタートゥール。盛んに収集された個人コレクター所蔵品のほとんどが、1916年に開館したこの美術館に寄贈されたのです。スイスの画家ホドラーやパウル・クレーの作品もたくさんあります。
★ 時計美術館
時計の国らしく1400年代からの精巧な時計があり、歯車が木でできているのもありました。
★ ブリナー & ケルン美術館
狭い通りにあるこじんまりした美術館。ピーテル・ホッホやロイスダールなどドイツの17世紀の作品群。珍しかったのは、ミニアチュールのコレクションです。ミニアチュールとは王侯貴族が、肖像画などを身近に持って鑑賞できるように小さく描いたもので、金のフレームに入れたり、宝石をちりばめたりしたものです。芸術も愛情も身近に・・・という贅沢なものです。
観終って帰りかけた時に、受付の年配の女性の人が追いかけてきて、「ナイショ」のしぐさで唇に指を当てながら、画集と3冊のミニアチュールの本を美術館の袋に入れてプレゼントしてくれました。東洋からの珍客と思われたのかも。なんだかほのぼのと嬉しく感じました。
★ 旧市街地の鉄看板
ここにも鉄看板がありました。10年ほど前ローテンブルグで鉄看板を見て以来、その細工の細かさとデザイン、金色を施した透かし彫りにすっかり魅了されました。透かし看板ともいわれるそうです。ドイツに比べると、この地の鉄看板は少し簡素な気がしますが、やっぱり楽しいです。
バラだけの花屋さんと右は海鮮サラダ。皿代わりのクレープがパン代わりになって、これだけでお腹いっぱいになりました。
ここで感動したのは乳母車の多さと頑丈さ。戦車(?)みたいに重装備で、それも二人乗りが多いのです。日本では腰かけた状態が普通ですが、大体横たわった感じ。日本でだったら歩かせる年齢でもおとなしく乳母車に納まっています。日本のを普通車に例えるなら、こちらは大型トラック…という感じです。主婦の目線では、便利そうでかなり評価が高くなります。
それから、相当に大きくなっても口におしゃぶりが入っているのがちょっと異様でした。歯並び云々は関係ないということでしょう。
写真を撮りたかったけど、子供にカメラを向けるというのがちょっとはばかられました。