チューリッヒ空港で夕食をとる時間がなくそのまま搭乗。フランクフルト空港に到着してもその時間はなく、成田行きの搭乗ゲートに直行。トランジットに集まった日本人がたくさんソファーに腰かけています。帰り便ともなると、それぞれに旅の疲れと翌日からの「日常」に意気も低下気味。
ANA20時45分発、日本では朝のラジオ体操があっているころです。これから11時間30分かけて成田に向かいます。
eチケット予約の時にシートマップで確認していたように、B777-300は快適な機内でした。
先ずシートピッチが86センチと7センチ余り長いし、背もたれを後ろに倒すのでなく、シートを前後にスライドさせるようになっているので、前席の椅子が圧迫してくることはありません。
テーブルも広くなり、別にカップホルダーが付いているので、飲み物を頼んでも楽々です。
個人用シートモニターも液晶画面が広くタッチパネル式で、リモコンは前の席にはめ込まれています。トイレも車いす対応になっています。エコノミークラスでもかなり状態がよくなっています。
乗り込んだとたんに二人とも眠り込んでいました。目を覚まして周りを見回すととても静かです。「いつになく遅い食事」と思っていたら、乗務員さんが「お休みだったからと、お声をかけませんでした」と遅い食事を運んでくれました。かなり深く眠っていたようです。
皆さんはとっくにデザートまで済ませ、そのために静かだったのです。頼んだのは「若鶏の照り焼きとご飯」。ビールを軽くいただきましたが、熱いお茶がおいしかったです。
来る時と違って、帰りは旅の疲れで自然に睡眠がとれ、あっという間に11時間過ぎました。
「朝ごはんです」と言われて注文したのが「鮭粥」。旅先での「粥」の文字は輝いて見えます。
日本食のイメージ自体が胃にも心にもやさしいのです。たった9日間しか日本を離れていないのに。
16時半、成田に到着して手荷物を受け取る段階に来て、夫のスーツケースが届いていないことがわかりました。ANAのカウンターの話では、チューリッヒ空港は出ているとのこと。これが往きでなく帰りのトラブルでホントによかったと思いました。
スーツケースは3日遅れで無事家に届きました。遅れはしたものの、航空会社と路線が複雑に絡む中でよく管理されているものだと、半分は感心しました。これで我が家で荷物が遅れて届いたのが3件に増えてしまいましたが。
これで美術館巡りと街歩きの旅は終わりました。夫も私もミュンヘンは初めてでした。再び訪れることはないだろうし、中身の濃い旅になってよかったと話しています。しかし、帰ってから整理していると、下調べが不十分で見損なったところが何か所か出てきてとても残念です。