7年前に母と行った日南海岸の旅で、散策の途中で初めてこの花を見ました。11月に咲いていた一重の楚々としたダリアらしき花。木のように背が高く、名前は正確にはわからずじまい。
あるときpapahaponさんのブログで、旅行先の花と同じものを見つけて、それが「皇帝ダリア」であることを知り、ぜひ欲しいと苗を植えつけました。
ところが茎はどんどん伸び、木のように太くなり、9月が終わるころにも一向に咲く気配さえありません。肥料のやり過ぎで失敗したのだと、早々に抜き取ってしまいました。
「皇帝ダリアはもっと遅く、11月中頃から咲く」ということを知ったのはずっと後のことです。
やっぱり諦めきれずに再挑戦。春に球根を植えました。真夏のあの酷暑にも動じず、ただひたすらぐんぐん伸びました。ぐんぐん太りました。
「今度こそ!」と数度の添え木もしながら、咲いてくれることを信じながら気長に気長に待ちました。
見あげるほど高くなった頃、空気が冷気を帯び始めると、茎のてっぺんにたくさんのつぼみが見えてきました。やった!成功!これぞ「孤高の皇帝ダリア」です。「皇帝ダリア」とはよくぞ名づけたものです。「皇帝」って誰のこと?ナポレオン?オクタヴィアヌス?始皇帝?
球根を植えてから待つこと7か月。そして初めて皇帝ダリアを見た時から7年が経っていました。
3メートルも伸びた茎のてっぺんから下を向いて咲いている花は、睥睨するような威厳すら感じます。花びらにも品位があります。花が下向きなのは嬉しい!上向きの花だったらあまり楽しめないでしょう。
地面から伸びた茎は頑丈そのもの。皇帝であるための基礎固め???
まるで竹のようで、茎だけ見ると、とても花の茎とは思えません。
一度、10月に吹き荒れた突風で、根元から90度真横に倒れたことがあります。
万事休す・・・とあわてましたが、立て直すと何事もなかったかのように成長を続けました。さすが、皇帝です。
地植えは、根を凍らせない限り越冬が出来そうです。挿し木もできるそうです。
今日たまたまバスの中から数えきれないくらいの花を付けた皇帝ダリアを見つけました。
「あれくらい増やしたい!」の思いを実現させたくて、次の季節にもつながるように大切に育てたいと思っています。
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一週間後の開花状況。雨に打たれて元気がありませんが、どんどん開いていきます。花の命は結構長そうです。