福井城の城址が目の前に見えるホテル。少し雨がぱらり・・・。庭を見ながらの朝食です。ホテルを出ると、もう傘の必要はありませんでした。
この日の目的は、福井駅から逆戻りして二つ目の「鯖江」に行くことです。
調べてみると、鯖江の「メガネミュージアム」には、たくさんの工場の製品がブランド別に並べられています。有名なフレーム作家の作品もあり、大いに夫の興味を引きました。
この情報をくれたのが、例の鉄道マニアM夫人です。彼女はメガネを作るために、なんと福岡から鯖江まで日帰りで往復し、周りを驚嘆させました。愛用の電動自転車の続きみたいに、こともなげに新幹線と特急に乗り継いでの「技」なのです。
福井のメガネフレームの国内シェアは90%で、その象徴がメガネミュージアム(クリックOK)です。その鯖江にはバスもまばら。タクシーを使うしかありません。のんびりした町でした。
館内の吹き抜けには、フレームを大量に使ったオブジェがあり見事でした。さすがメガネの館です。
右下にかすかに見える銅像は、福井をフレームの街にまで発展させた増永五左エ門さんです。
明治38年に福井の人が雪に閉じ込められた冬にでもできるようにと、ヨーロッパから伝わったメガネの技術をもとに始められたとか。
3階はメガネ博物館になっており、その歴史が辿られます。あの小さなネジまでも一つひとつ手作りをしていた技術に、日本人のものつくりの原点を見た思いです。
福井の作品はテレビでもたびたび紹介されているようで、知る人ぞ知るという感じで、後で周りからいろいろな情報が入ってきました。
今度のことで分かったのが、私が今使っているメガネも鯖江の「ラインアート シャルマン」でした。フレームがビヨンビヨンのフレキシブルで軽い軽い!かけていることを忘れそうなくらい使いやすいです。
夫の気に入ったフレームは「杉本圭」ブランド。検眼してレンズを選び10日間ほどで自宅まで送ってもらう手配をしました。
生産元だから少しは安いかなと期待していたけれど定価どうり。それでも気に入ったフレームが手に入りとても喜んでいました。
鯖江も福井も、駅近辺に昼食の適当なお店がなかったので、福井駅構内の「今庄そば」にしました。「今庄」はしばしば耳にしたことがあります。
とりあえず肉そばを注文しましたが、隣の席に「にしんそば」が運ばれてくるのを見て「しまった!」と後のまつりです。
一度「にしんそば」なるものを食べてみたかったのです。そばのツユは丸みがあり、薄味のとってもいい味でした。安い割には味のグレードは高く、そばを食べた満足感がありました。
3時に福井からサンダーバードで新大阪へ、新大阪から新幹線で博多へ。初日の朝8時半に博多をスタートし、翌々日の夜8時半に博多に到着。3日間を有効に使い切ったマイペースのおいしい旅でした。