「ノリノリきっぷ」とICカードを使って、新神戸から彦根まではJRの新快速。40分ほどで着きました。まず国宝彦根城へ。
世の中に出る機会を失って埋木舎で鬱々と暮らしていた井伊直弼は、好機が訪れて35歳で藩主になります。そして大老へ。しかし強権政治を行い攘夷派に襲われあっけなく42歳で生涯を閉じます。
世にいう「桜田門外の変」ですが、もしあの時に開国をしていなかったら日本はどうなっていたか・・・と、最近私の考えも大きく変わってきました。なぜかマイナスイメージの強い井伊直助ですが、私はもっと評価されてもいいと思っています。
特急で6分半もかかる長~いながいトンネルを抜けて福井へ。駅に着くとまず観光案内へ。そこでカニのオススメの店とホテルで教えてもらった店が第一声でぴったり一致したので、迷わず割烹「武」へ。
三国産のセイコガニのコースです。福井まで足を延ばしたかいがありました。ここも個室は予約で詰まっており、カウンター席。でもオーナーの見事な包丁さばきやカニのことなど詳しく説明してくださりこの席でよかった!
付きだしの白子の豆腐。丁寧に作られこの美味しさにまず驚きました。セイコガニはメスのズワイガニのこと。舌の上でとろけるソトコ、赤いダイヤと言われるウチコ。まったりとしたミソ。冬の2か月間しか味わうことが出来ない旬の味。固い甲羅以外はすべて食べつくすという美しい包丁さばきにうっとりです。
ナスとサトイモとがんもとカニの煮物。上質のダシでコトコトに込んだ匠の味が伝わります。鮮度のいいお刺身、カニのグラタンもさっぱりしています。壁には表彰状が!まさに世界無形文化遺産の象徴です。福井の酒・一本義がよく合いました。
〆は、そば打ち名人の手になるおろし蕎麦とそば湯。
更に感激したのはデザートの手作りのパイナップルアイスクリーム。とにかく何でも自分で作らないと気が済まないという根っからの職人気質の板前さんでした。