東北の新緑と温泉は垂涎の的。九州からではアクセス的にお隣の韓国よりも遠い感覚ですが、その仙台に直行便でひとっ飛び!2時間で着きました。
というのも、息子から二人分のチケットを手配したとのメールが入り、ANAのホームページで確認してeチケットでやってきました。
ANAと共同運航のIBEX、70人乗りのサンマ?いやキビナゴ?みたいにスリムな飛行機で、宮城県の観光キャラクター「むすび丸」に東北感がいっぱいです。
関西からやってきた息子とは仙台空港で落ち合い、レンタカーで青根温泉に向かって走ります。
途中、廃校を利用した「森のピザ工房 ルヴォワール」で昼食。気取りがなく土臭さがどこか懐かしいお店です。1時間待ちの情報に不安でしたが、遅めの2時過ぎだったのですんなり入れました。
蔵王連峰の「御釜」をイメージしたという「蔵王のお釜ピザ」。この形の発想に拍手。別のモッツァレラチーズと自家製のベーコンのピザがさらに美味で、人気の秘密を見た思いです。
仙台空港から1時間ほどの山の中、青根温泉「湯元不忘閣」が宿泊先です。
創業480余年、伊達家の「御殿湯」が置かれ多くの文人墨客が訪れたという旅館です。新しくはないところも風情満点。6種類24時間かけ流しの歴史あるお風呂と会席料理を求めてくるお客が多いようで、じゃらん宿大賞を受賞した過去も。
半露天風呂『亥之輔の湯』大きな岩をくりぬいた浴槽。
『大湯金泉堂』2年がかりで復元工事。蔵王石の浴槽は伊達政宗が入浴した当時のもの
『蔵湯』人気の高いお蔵を利用したお風呂。
『新湯』伊達藩主が使用したもので、ここも浴槽は石造りで当時のまま残されています。
お風呂の入口にノート大の専用木札を置けば、そこは貸し切りの合図で気兼ねなくひとり占めできます。終わったらフロントに木札を返します。3か所を制覇して夕食に。
前菜。料理人さんの丁寧な心と楽しんで料理をされているのが伝わります。
スズキ南蛮漬け、水雲酢 碓井豆ムース、ウドとシドケと浅利の酢味噌和え
伊達椀。蓋の裏側に伊達家の紋章が描かれています。ハマグリが濃厚な味。
鰈の八幡煮、兜南京、海老 フカヒレあんかけ
焼き筍、海老蕗味噌焼き
青根手打ちそば 仙台黒毛和牛鍋
海老しんじょう、竹の子巻 料理人さんの遊び心が出ているそら豆のチョウチョ。これで全部ではありません。それでもデザートまで完食しました。
夕食後は、まだ入っていないお風呂2カ所を制覇し、肌の感触に満足して就寝です。