新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

宮城県 青根温泉へ②

2018年06月03日 | 国内旅行記

昨晩の夕食の感触がまだ残っていても朝食はきちんととりました。
 
一つひとつはありふれた朝のメニューですが、竹筒の出来上がったばかりの豆腐が心をくすぐります。

海抜600mにある青根。ここに仙台藩主の「御殿湯」として『青根御殿』が築造されました。仙台藩川崎領主の家臣・佐藤掃部が湯槽を設けたのが1546年。「湯元不忘閣」の建物として奥まったところに威容を誇っています。

これら温泉に関する資料が『青根御殿』に展示されています。青根御殿は明治以降昭和45年頃までは一般客室として使用されていたそうですが、文化庁の指定建築になってからは資料館としてのみ解放されています。
その歴史を巡るツアーが、おかみさんのガイドで毎朝食後に行われているので参加しました。こんなツアーがあるところは他に聞いたことがありません。
 
政宗公の鎧兜と姫君の調度品      左の間よりも一段高く設えられた藩主の間。掛け軸3幅は狩野探幽作。屏風も狩野舟川作。藩主ともなれば赤ん坊の時から一流品の中で育つ・・・、諸芸に秀でるはずです。

お昼の散策で見つけたものが『青根洋館』古賀政男記念館です。古賀氏に関係のある東北学院の宣教師の館を移築して資料館になっています。

私の住まいの近くの大川市出身なのにほとんど知識がなかったので、今回初めていろいろなことを知りました。国民栄誉賞の副賞は中味の見える時計でした。栄誉賞と騒ぐ割には・・・。
亡くなる2日前の自筆の手紙には、平和を切望する気持ちが切々と綴られていました。演歌はあまり好きではないけど、その歌詞を見ていると深い味わいがありました。

散策後は、空いている浴室の札を持ってひとり占めの湯船につかりました。お肌つるつるで夕食です。
 
   酢の物、      前菜、           先付

  
    お造り                  蒸し物

 
  凌ぎは「うーめん」               伊達椀

 
       焼き物             台もの

 
     煮物                  揚げ物

和食といえども総合的にはカロリーは高くなります。食べて、温泉に入って、散策するだけ。こんな遠くにはもう2度と来ることはないだろうと思って、心置きなく楽しむことにしています。

コメント