梅雨の少雨も午後には晴れて、地元の西南学院大学のチャペルコンサートに行ってきました。スペイン人製作というパイプオルガンを近場で聴くことが出来るのは有難いことです。
オルガンの作曲家はバッハぐらいしか思いつきませんが、バッハより古いイタリア、スペインの作曲家によるものから始まり、先達をリスペクトしながら集大成したのがバッハ、最後は彼の「パッサカリア」で終わりました。
西欧の教会ではパイプオルガン本体が建物と融合しており、神への捧げものとして音楽を紡ぐ神聖な楽器です。巨大な楽器だけに莫大な費用がかかるようです。
この大学のパイプオルガンは、手鍵盤3段と足鍵盤を右手・左手・右足・左足で弾きます。鍵盤の両サイドにあるたくさんのドアノブ状の「ストップ」を引っ張ったり戻したりすることでスイッチが入り、パイプに空気を送り込んで音が出るようです。鍵盤なのに発音構造は管楽器に属するとか。
ストップの切り替えが頻繁なために、それを操作する人が別に必要で、オルガン奏者でないと役は務まらないようです。
1曲の中で何度も音色を変えることが出来るので、幾通りもの音を複層して作ることができ、あたかもオーケストラのように複雑な音が出て、オルガンとは全く別の音色になります。
「キラキラ星」を、18の変奏曲にしたJ.C.Fバッハ(バッハの息子)の『ああママに言うわよ』はかなり長い曲で、童謡として歌う「キラキラ星」がこんなに幅が広く奥が深い曲になっていてビックリ!
これをピアノで弾いたらこの深い味わいは出ないだろうな~・・・。
ふつうのコンサート会場ではなかなか聴けないパイプオルガンコンサート、大学のチャペル活動の一環で料金が安く、また機会を逃さないようにします。
キャンパスは海岸に近く松の大木が象徴的です。この界隈には「サザエさん通り」というのがあって、キャンパスの端っこにその銅像が設置されていました。