今年の聴き納めは「第九」。コロナが沈静化して久しぶりというのに、更にラッキーなのはベートーベンの第9+ドヴォルザークの第9とW第9なのです。
ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団、指揮はミコラ・ジャジューラ。
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ドヴォルザークの第9は「新世界より」。
第2楽章の美しいメロディーの向こうに、戦火と瓦礫が頭をよぎり胸が熱くなりました。熱演には平和への熱望が見えます。
たった1度だけ鳴るシンバルの小さな音も聞き逃しませんでした。40分間。
休憩を挟んでのベートーベン第9「歓喜の歌」は70分の長丁場。
演奏者も疲れを知らず、平和への願いをこめて大熱演。
合唱団も素晴らしかった。九響メンバーを中心に作られた大合唱団の迫力は、楽団とソリストと一体化して圧巻の歓喜の歌になりました。
「第9」は男性客が多く、終了してからの力強い拍手とスタンデングオベイションと歓声が鳴り止まず、素晴らしい終わり方でした。この夜のことは忘れないと思います。
来年、又、第9が聴けるかなぁ・・・。