まひろと道長の訣別シーン。ストーリーの繋ぎ方がいいですねぇ。
まひろに『妾ではだめなのか?』と詰め寄る道長。
正義感があり、打算のない恋愛をしているつもりの道長の本心が出ました。
『男(おのこ)は女柄(めがら)なり』が道長の頭にあったことは「栄華物語」にも出ているようです。
山本淳子さんによれば『兼家の家において、血統のよい家に婿取りされて自分の〈格〉を上げようという考えを持ったのは、末子の道長が初めてなのだった』とあります。道長は野心家だったのですね。
先ず、姉・詮子の薦めで醍醐天皇の孫という高貴な宮・明子を最初の妻にします。
継いで、左大臣・源雅信の娘の倫子に求婚します。
「源氏」は血統が天皇に近い高貴な氏族で、臣下の「藤原氏」とは血が違うのだそうです。
だから最初、雅信はこの申し出を一笑に付します。しかも兼家がクーデターで花山天皇を退位させ、孫を即位させて摂政に収まるという野心にまみれた下品な一族は問題外でした。
しかし倫子は道長に心引かれていました。母・穆子が全面的に倫子をサポートし雅信を説得したので、道長は遂に土御門殿の婿入りに成功しました。
「政界トップの摂政の息子が源氏の重鎮である左大臣の婿になる」、この結婚こそが道長の望月に繋がっていくのです。
兼家役の段田安則さん、雅信役の益岡徹さんの心の機微の演じ方が素晴らしいですね。
💠💠ブルーベリーの花💠💠
今年はどのくらいの実が付くか楽しみです。