新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ショパンコンクール・ステージ2 その②

2021年10月10日 | 音楽
17:50。予定よリ10分ずれ込んで角野さんの演奏が始まりました。3度目のステージになると雰囲気に慣れ,少し余裕も感じられました。
舞台では同じスタンウェイなのに入れ換えがあるのは、スタンウェイ300と479が用意されているからでしょう。ご自分のは確かニューヨーク製ですが、今回は外されているようです。ロシアのコンテスタントがカワイを使っていて感激しました。

マズルカ風ロンドもバラードも、反田さんと同じ選曲です。聴いているうちに、テンポも音色もいつものかてぃんワールドに・・・。
3つ目の「華麗なる大円舞曲」のワルツはすっかりリズムに乗った角野さんでした。指が目まぐるしく動く、動く、動く。

テレビで見るとガーシュイン等の曲を弾くときは本当に楽しそうだし、今日の最後の「英雄ポロネーズ」も角野さんの力が発揮できたと思います。
時折自然に笑顔も見えます。うまくいっているんだ!
演奏後の本人のコメントも「英雄ポロネーズ」をこの場で演奏できたのは大きな喜びだったそうです。
会場の拍手もひときわ大きく、長く、観衆も満足のようでした。ステージ3に行けることを祈っています。

牛田さんが19:30から。舞台裏の空気にも自然体で、時折笑みを浮かべ静かな王子さまの様相です。
最初の曲、透明感のあるワルツは、連続音でも一音一音がクリアで、その音を受け止めると心が澄み渡りました。ショパンの世界が広がります。

1次予選の選曲は分かりやすくオープンな曲で、もろに心に響く音色にすっかり虜になりましたが、今日の2次はショパンの精神性に迫る内向的な曲ということで素人の私には地味目に感じました。審査員向けにはこういう曲ががいいのでしょうね。


安定感のある演奏はコンクールでなくリサイタルのようでした。3次に進めると思います。

テレビとスマホとタブレットを同時に開くと、ライブなのにそれぞれタイムラグがあります。スマホのチャットには否定的な言葉も見えて興を削がれます。どんなところにも嫉妬心って生じるのでしょうね。一日で4人も演奏。お疲れ様でした。


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