新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ぷるぷるのブラマンジェを作りながら

2022年09月04日 | くらし
ブラマンジェを作るときには独特の懐かしさ、というよりは心の中に家族の核みたいな揺るぎなさを感じる思い出があります。
昭和30年頃姉は中学生、私は小学生。その姉が家庭科の実習で作った料理を必ず家でも作ってくれました。「ブラマンジェ」もその一つ。
ぷるんぷるんで甘かった記憶しか残っていませんが、当時では名前からしておしゃれなものを作ることに尊崇の念すら覚えました。

4歳上の姉は昭和16年生まれ。姉も含めてその年代は友人間の連帯が強く大人っぽく見え、憧れであり尊敬する上級生達でした。
姉の高校・大学時代の窓から流れてくる情報に、私が受けた影響はかなり大きいものでした。
私の中学時代、方程式の解を求めるのに面倒な公式を使って計算していたら、高校代数の二次関数のグラフを使って求める方法を教えてくれました。楽に求められるので「禁断」の方法みたいな後ろめたさがありましたが、算数ではなく数学の面白さを知った喜びは姉への尊敬に繋がりました。
4歳の頃防空頭巾を被って逃げたという姉の幼児体験が、戦後はかえっておおらかな性格を作ったと想像しています。

今では当たり前のアーモンド粉や生クリームを軽量しながら、当時は多分材料も揃わずどんな風に作ったのかと想像しています。

牛乳350ml、グラニュー糖70g、アーモンドパウダー40gを煮溶かした後、蓋して10分休ませてからゼラチン5.5gを入れて溶かします。
氷水で冷やしながら、ヘラの後が鍋底につくようになってから生クリーム150mlを注ぎ静かに混ぜ、このあと型に入れます。作り方は10年ほど前の「きょうの料理」。
レモン汁とバニラアイスと牛乳でソースを作って上からかけると、レストランの味です。

美味しいけど、姉のブラマンジェはこんなに気取っていなかった・・・。形もプリン型でなく、半月型の優しい形だった。今度はコーンスターチでもっと素朴に作ってみよう!








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