新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

「NHK+」で見逃し番組を

2020年04月09日 | くらし
便利なアプリができました。「NHKプラス」は同時配信・見逃し番組配信サービスです。
ラジオの聴き逃しが「らじる★らじる」なら、テレビの見逃しは「NHK+」です。

今朝、夫が「為になるニュースをやってたよ」ということで、さっそく「NHK+」。
スマホにアプリを入れておくと便利です。
地味ーな花ですが、すみれ「紫式部」です。
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信長と光秀••••『安土往還記』辻邦生

2020年04月07日 | 本・新聞小説
1.信長 2.秀吉 3.家康。小学生向けの偉人伝を読んだその頃に、いつの間にか好きな順位が決まっていました。3人を17文字で表した鳴かないホトトギスへの対処の仕方も小学生には分かりやすい例えでした。
その後、本でもドラマでもこの3人に出会う機会は沢山ありましたが、この順位は風化しつつもずっと残っていました。
以来、私には信長はずっと孤独だったのではないかという漠然とした思いが流れていました。

私のその思いを納得させてくれたのが『安土往還記』でした。著者辻邦生氏がフランスに留学したときに構想して、本になるまで10年をかけたということです。
文体の美しさからも歴史小説というより、外国人の目を通して信長の内面を深くえぐりとった文学作品です。

宣教師オルガンティーノと一緒に来日した船員、つまり一西洋人の視点で日本を見て、民衆を見て、政治を見て、信長を見た作品です。

自己の運命に挑戦してでも「事を成す」ことにすべてをかけている信長。ひたすら「理」を求める合理精神は日本では理解されず、だから信長は孤独でした。
フロイス、オルガンティーノ、ヴァリニャーノらは、「キリシタン布教というただその一事の為に危険な航海を冒して遠い異国へやって来ました。自分の恣意を捨てひたすら燃焼して生き抜くそのひたむきさに信長は心を打たれました。同じ孤独のなかに生き、それを限度まで持ちこたえようとする生き方」に、信長は同じものを感じ共感したのです。

信長の論理を理解できた明智光秀は、それ故、その限界まで自分を持ちこたえられず滅びたというのが著者の見方です。
信長と光秀に「外観の冷たさは事を成すため、理に従うことに徹しようとする人間の刻印だったのかもしれない」と共通するところをあげています。しかし冷徹な理知の光秀は反面、人間的な弱さに同情する人間愛も持ち合わせていました。
光秀は、信長の自分を見る眼は『憎悪でも怨恨でも軽蔑でもない。それは共感の眼なのだ。ひそかに深い共感をこめて、おれを高みへと駆り立てる眼なのだ。この眼がおれをみている限りおれはさらに孤独な虚空へのぼりつめねばならぬ。名人上手の孤絶した高みへと。しかしおれにはもはやこれ以上のぼりつめる力はない。ああ、おれは眠りたいのだ』
『さらに高い孤独の道を辿るように促す一つの眼を感じた。この眼が鋭く自分をみているうちは、自分は休むことはできないのを感じたのである』。光秀はその孤独の極限を支えきれない自分を感じ始めていました。
本能寺の変は謎として随分語られてきましたが、ここでやっとの私の疑問が解けたという感じです。

信長と宣教師たちの警戒心のない友情、ヨーロッパ人を驚かせたという安土城の全貌の描写が見事で目に見えるようです。
建物、障壁画のテーマや配置には信長の芸術性や知識がうかがえ、幻の安土城を再現するかのようにイメージが膨らみます。
活気溢れる安土の町並みや人の動きが優しい眼差しで美しい文体で描かれています。最初から最後まで研ぎ澄まされた辻氏の美しい文章は他の著書でも同じですが、私にはゆっくりしか読み進めません。

信長の孤独...。かなり前に大河ドラマで演じた反町隆史の信長がずっと心に残りました。庭に降りて虚空の一点を見つめる姿は、孤独さに覆われていて胸が張り裂けそうでした。あれが信長の姿だった。この本とぴったり一致して、問題が解けたような快感がありました。

「麒麟がくる」の明智光秀を見ていると、信長と光秀が似ていると思えそうな予感です。
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今夜「きぼう(ISS)」が見えた!

2020年04月06日 | くらし
19時36分に娘から「今すぐ外に出たら゙きぼゔが見られるよ。福岡の上空通過は19時38分頃」とラインが入りました。
慌てて庭に出ると、ひときわくっきりした光が北西から東に向かって流れるように動いていきます。見えた!国際宇宙ステーションだ!
左下の小さなドットが「きぼう」です。
お互いに写真をやり取りして「きぼうって名前がいいよね。空に希望が見えて頑張ろうと思えるよね」と感想が送ってきました。娘も結構参ってるな...。

今日ちょっと嬉しかったこと。3ヵ所のドラッグストアを回って、マスクも除菌液もなかったけど10mの医療用ガーゼが手に入りました。これはお一人様1パック限り。アルコールの除菌シート2パック。なんとラッキーな!今まで弾き出されていた世界に加われたと嬉しくなりました。
手芸店にも寄ったら、「マスク用ガーゼ、ゴム、白糸は売り切れました」の張り紙がありました。白糸まで売り切れるとは...。新型コロナの長期化で手作りマスクが現実のものとなってきたのです。

数日前から浴室とキッチンのガスボイラーのリモコンのタイム表示が消えてしまいました。給湯もお風呂も問題なく使えますが、リモコンがいつ壊れてしまうか不安でした。
それがガーゼを片手に帰宅した途端「リモコン、直ったよ」のうれしい言葉が!
サービスセンターへ電話して、浴室とキッチンを行ったり来たりしながら指示通りに操作して解決したそうです。
壊れたのでなく、何かの拍子にタイマーがリセットされてしまったようでした。こんなご時世、何でも悲観的に考えてしまう後ろ向きの姿勢だったのです。改善してほっとひと息です。

1日の締め括りに「きぼう」が見られて、やっぱりいい一日になりました。
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立体マスク、量産!

2020年04月06日 | くらし
孫息子からラインで「マ、マ、マスクが!」と画像が入りました。


何のことかと思ったら、各家庭にマスクが2枚ずつ配られるというニュースが、子供にも想定外だったのでしょう。
孫のいる自治体はクラスターを押さえ込んだということで通常の登校のようです。
マスク在庫は十分だと言っていた娘ですが、連日となると在庫にも限度があります。
それなら布マスクが必要だろうと2日間で大量生産しました。

小学生用、中学生の大人用です。内側に不織布かキッチンペーパーを当てればいいと思います。
洗濯はブラジャー用のネットに入れて洗濯すれば形が崩れません。
立体マスクの方が着け心地がいいので、以前送った四角いマスクは着けたがらないとか。
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御衣黄...緑色の桜

2020年04月03日 | くらし
池の回り500mのウォーキングコース。ぐるりと桜が取り囲んでいます。その中にあるたった1本の御衣黄が咲いていました。ふつうソメイヨシノの終わりごろから咲き始めるので、ちょっと早いかな。


御衣黄の緑色は一見違和感がありますが、よく見ると高貴で近寄りがたくすら感じます。貴重な桜です。
残念だったのは幹が数ヵ所切られて花数が寂しくなっていたことです。たぶん病気だったのでしょう。去年の満開を思い出して胸が痛みます。

満開の桜も新型コロナのフィルター越しには、色褪せて見えました。
桜を心から楽しめる時というのは、心身ともに幸せな時なんですね~。しみじみ思っています。
小さな広場では、父子のキャッチボール、父子のサッカードリブル、兄弟のノッキング。それぞれ距離を置いて精一杯運動していました。
子供たちに早く喜びの新学期を迎えさせてあげたいですね。
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手作り立体マスク、追加。

2020年04月02日 | くらし
アベノマスク....、どなたが言い始めたのか、うまいですね~!世界はどう見てるんだろう...。
物悲しい2枚。全国にどんな風にして配るのだろう?

とにかく、今年になって1パックも手に入らないマスクです。街行く人々の口元には市販のマスクが。数ヵ月もよく持つものだと不思議です。一体どういう風にして入手しているのかしら?みんなから置いてきぼりの感じです。

手作りマスクは洗濯するので枚数が必要です。今迄20枚ほど作って配りましたが、まだまだ追加が必要です。
店頭で大判のガーゼのハンカチを見つけ、ある分全部・5枚を買いました。
それに未使用の真っ白いハンカチも引き出しから出てきました。ディオールのローンです。
ガーゼもローンも裁断するとほつれやすく、縫い方は難しいのですが何とか仕上がりました。二重ガーゼは重なり部分を縫うのが厄介です。

刺繍の部分も満遍なく使い大小8枚の出来上がり。マスク用のゴムはないけど、7ミリ幅の「ソフト」平ゴムがちょうど合いました。6ミリ幅の「ハード」平ゴムは硬すぎました。

ガーゼのハンカチをまだ2枚ストックしています。夏場のマスクは暑いだろうと、あとの仕事にします。
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オンデマンド・コンサート「Hand in hand」

2020年04月01日 | 音楽
e-plusから送られてきたurlにアクセスしてスタンバイ。19時きっかりにコンサートが始まりました。(写真はパソコンからの映像です)

視聴者が多いのか10分ぐらいはパソコンが安定せず、最初を聞き逃しました。


大内秀平(ファゴット) 反田恭平(ピアノ)
ウェバー:アンダンテとハンガリー風ロンドOp.35

荒川文吉(オーボエ) 皆神陽太(ファゴッド) 反田恭平(ピアノ)
プーランク:オーボエ、ファゴッドとピアノのための三重奏曲


清水伶・山本英(フルート) 反田恭平(ピアノ)
ドップラー:2本のフルートとピアノのためのソナタOp.25より


アレッサンドロ・ベヴェラリ(クラリネット) 反田恭平(ピアノ)
ドビュッシー:プレミエ・ラプソディー


上野耕平(サクソフォン) 反田恭平(ピアノ)
デザンクロ:プレリュード、カデンツァとフィナーレ

最初の予定は24名の演奏だったそうですが、日々変化する情勢を慎重に考えて少人数編成に変更されたそうです。
演奏の合間のトークで、視聴者のあたたかい応援メッセージが読まれると「今読まれたら、この状況でちょっとヤバイかも....」と動揺が見えました。涙、しっかりこらえましたね。プロデュースした本人としてここまで来るのに大変だったのが垣間見えました。

各演奏者の楽器説明や一口コメントも新鮮でした。「久しぶりに汗をかいた」「楽しかった。今度はお客さんの前でこの曲を弾きたいね」と清々しい言葉が聞けました。
第2回目のコンサートの内容も、もう頭の中にあるそうです。

視聴者のメッセージの中に「コンサートホールではできないワインを片手に聴いています」「ホールでのコンサートばかりでなく、こういうかたちのコンサートも開催してほしいですね」がありました。

ストリーミングの不具合で、最初の「シューマン=リスト:献呈」が聴けなくて残念に思っていたら、聞き逃した人のために明日再配信するというメールが届きました。よかった!

午後BSプレミアムで「モダン・タイムス」が放送されました。全編通して見たことがなかったので、今日はじっくり腰を据えて見ました。
チャップリンの動きを見ていると、志村けんさんの動きとダブって見えました。
新型コロナに...、今更ながら残念です。まだまだやりたいことがたくさんあったでしょう。
たくさんのお悔やみが寄せられていますが、その分みんなの心に生き続けますね。
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