賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

「越の麗人」 「玉之浦」

2009年02月24日 | 椿・サザンカ
22日のこどもの国。

温室を出たあと、あまり人っ気のない椿の森A地区で咲いていた「越の麗人」。
「もうだいぶ開いてますね」と、通りかかったのは、以前にも一度いろいろと教えてくれた係りの方。
  
「この花は咲き始めの宝珠咲きが魅力なんですよ」と教えてくださり、そのような花を探して
くださいました。やや近めにあったのは葉の陰に隠れていて、あとは樹のてっぺんのほう。
ブレていますが、ぎりぎり何とか分かるでしょうか。
「越の麗人」は宝珠~八重咲きの中輪で花期は3~4月。
極淡い桃地に淡い紅の覆輪、ときに縦絞りや吹掛け絞りがでる。
「日月(じつげつ)」の枝変りで母樹とはまったく異なる花形の突然変異に驚かされる。

  
その後30分ほど歩き回り別の区画で花を探していると「いいのが撮れましたか」と先ほどの方。
「玉之浦はもう撮りましたか?ここには1本あるだけですが、覆輪のきれいな花です」と、
またも教えていただきました。
私の通った方からだと死角に咲いていて、おそらく気付かずに通り過ぎたでしょう。
「先達(せんだち)はあらまほしきことなり」と実感させられた今回の2種でした。

「玉之浦」は一重の筒~ラッパ咲きの中輪。花期は1~4月。
濃紅色に白覆輪の美しい花で紅白の対比が鮮やか。
自然豊かな長崎県五島列島福江島の野生ヤブツバキの突然変異体。
市町村合併で新しく五島市となった地元のシンボルフラワーとなっている。
〔今回の説明も「色分け花図鑑 椿」(桐野秋豊・著、学習研究社・刊)から〕