賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ウメ 「呉服しだれ」

2009年02月13日 | 

「呉服しだれ 」は「くれはしだれ」と読みます。
羽根木公園の梅の木には品種名のプレートが掛けられていますが、
親切なことに漢字とひらがなで裏表に記載されています。
漢字表記のほうを先に見た私は、当然「ごふくしだれ」と…。
  
ネットで検索したら「くれは」に関する記述が、大阪府池田市室町にある呉服神社の項目にありました。
 呉服神社(くれはじんじゃ)は、呉の国から渡来し日本に機織技術を伝えたとされる織姫・呉服媛(くれはとりのひめ)と、仁徳天皇を祀っている。
 応神天皇の時代、機織・縫製技術を得るために呉の国に派遣された猪名津彦命が、呉王に乞い連れ帰った呉服媛(くれはとりのひめ)・穴織媛(あやはとりのひめ)・兄媛(えひめ)・弟媛(おとひめ)の4姉妹のうち、池田の地に迎えられた呉服・穴織姉妹の姉、呉服媛が祀られている。仁徳天皇76年に呉服媛が死去し、その翌年に仁徳天皇がこの地に建てたとされる。
 「呉服媛」の他に「呉織媛」などと表記される。 呉の国の「くれ」と、機織(はたおり)が「はとり」と変化し「くれはとり」となったとされ、呉服(ごふく)の語源でもある。猪名川に架かる呉服橋、池田市の呉服町、芝居小屋の呉服座(愛知県の明治村に移築)等、様々な名称の由来にもなっている。
(この項、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用)

  
花のほうは、桃紅色の中輪で八重咲き。満開時の花弁は弁先が淡い色になる。
開花期は2月上旬~3月中旬。

ウメ 「古今集」

2009年02月12日 | 
  
「古今集(こきんしゅう)」はネットで検索しても梅の品種としてはほとんどヒットしません。
世田谷区の羽根木公園梅林PDF文書では野梅性に分類されています。
もしかしてと確認した生田緑地の梅樹品種の立て札(ページ最後の写真)で野梅性一重咲きの部にある
「移り白、大輪」というコキンシュウ(漢字表記は古金集)が該当するのでしょうか。

   
同じくPDF文書では緋梅性の中の紅筆性(べにふでしょう)に分類されている「古今襴(こきんらん)」。
紅筆性とは「つぼみのとがるものが多い、かなり豊後性に近い品種」ということです。

  
「錦光(きんこう)」は、花が濃紅色の八重咲き大輪タイプと記す通販サイトがヒット。
他に「花底は緑色で雄しべが短く花が平たく見える。葯(花粉が付いているところ)も
赤みをおびている」と説明しているHPなどがありました。

羽根木公園の梅 「養老」

2009年02月11日 | 

「養老」は野梅性の淡紅色、一重の中輪。
   
羽根木公園のデータだと開花は2月下旬~3月下旬。今年は早いということですね。

  
「真鶴」は豊後性。こちらも淡紅色の一重。
開花時期は3月上旬~下旬となっていますので、1ヶ月ほども早いです。

世田谷区のホームページにある羽根木公園の梅の開花状況によると、2月9日(月)現在、梅林にある670本のうち開花した梅の本数は547本(白梅377本、紅梅170本)だそうです(一輪ひらいた時を開花として集計)。全体的には8分咲きといったところでしょうかというコメントがありました。
私が行った7日は、本数の多い白加賀が一部を除いてあまり咲いてないので華やかさはいまひとつの印象でした。

「梅に・・・・」

2009年02月10日 | 野鳥
2月7日「せたがや梅まつり」初日の羽根木公園。
表題は「梅にヒヨドリ」と付けたかったのですが、花が写っていないし、
「梅の枝にヒヨドリ」というわけにも…。

木の近くのベンチでお弁当を広げていた家族連れから、おかずか何か貰ったヒヨドリ。
      
のみ込むにはちょっと大きかったのか、この一連の動作を何度か繰り返していました。
  
当初よりも形が整い、表面もツルンとなりました。そしてようやく、ごちそうさま。


こちらは「梅にハシブト」。もしかして、ぶっといくちばしで蜜でも…
と思いましたが、さすがにそれはありませんでした。

梅とメジロ

2009年02月09日 | 野鳥
2月7日は羽根木公園の「せたがや梅まつり」初日。
ほどほどの人出でしたが、着いたのが昼頃ということで焼そばやラーメンなどの
出店のコーナーは大盛況でした。

さっそく梅と行きたいところですが、今回はメジロちゃん。
まずは定番のシーンから。

逆さになって蜜を吸う姿もよく見かけられます。

なんとなくタツノオトシゴを思わせるポーズ。

これも定番のスタイル。

羽根木公園は小田急線梅ケ丘駅北口から2分ほど。
「せたがや梅まつり」は3月1日まで。期間中の土・日・祝日は、梅にちなんだ食べ物を
販売する実行委員会売店、模擬店、植木・園芸市のほか各種催し物があります。
また8日と22日は梅丘商店街主催のフリーマーケットなどのイベントが行われます。

ツバキ 「紅小雀」

2009年02月08日 | 椿・サザンカ
1日の町田市・薬師池公園の椿をもう少し。1~3輪だけ咲いていたものです。
  
「紅小雀(べにこすずめ)」。濃紅色の一重、ラッパ咲、筒しべの極小輪。花期は12~3月。
花弁にはシワやヨレがなく癖のない葉との釣り合いが良く茶席に利用される。
陽射しのところが斑入りのように写っていました。

「故郷の春(ふるさとのはる)」

「姫踊り」。
「故郷の春」と「姫踊り」はネットで検索しましたが、それらしいものはヒットしませんでした。
  
「浜田山(はまだやま)」は淡桃色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。
5~6枚の長筒弁が深く重なり合い、雄芯筒を抱えるように咲き進み、筒咲きの形は容易に崩れない。
〔2種の説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社)から引用しました〕

そしてこの日もガサガサとエサ探しをしていたのはシロハラさん。


ツバキ 「不老門」

2009年02月07日 | 椿・サザンカ
町田市・薬師池公園の椿、今回の品種も手元の本には記載がないものです。

まずは「不老門(もん)」。白の八重、蓮華咲き、筒・割しべの大輪。
別名が霊鑑寺白牡丹。
  
霊鑑寺(れいかんじ)は京都市左京区鹿ヶ谷にある門跡尼寺で、代々皇女が住職を務めた
皇室ゆかりの臨済宗南禅寺派の寺院。
通常は非公開ですが、30種ほどある椿には日光椿(じっこうつばき)など多数の名椿があり、
春(椿)と秋(紅葉)だけ特別公開されるそうです。


こちらは「朝日川(あさひがわ)」。紅色の八重~牡丹咲き、割しべの大輪。

民家で栽培したユキツバキ系の品種で、1960年に新潟の川村弥一氏が発表。

ツバキ 「綾川絞」

2009年02月06日 | 椿・サザンカ
町田市・薬師池公園の椿を続けます。

「綾川絞(あやかわしぼり)」は濃い紅地に白斑が入る。
獅子咲きだが咲き始めは牡丹咲きのものが多い。中輪で花期は3月~4月。

「童の声 (わらべのこえ)」は白地に紅の縦絞り、一重、長筒咲、筒しべの小輪。
多福弁天の実生で春咲き。

「朝焼け(あさやけ)」は紅の地に白斑が入る一重、筒~ラッパ咲きで筒しべの小輪。

今回の品種はすべて手元の本には記載がなく、ネットで検索したものを引用しています。
これは「白竜(はくりゅう)」というプレートが掛かっていたのですが、
検索で見つかった白竜は「白、八重・大唐子咲」でした。
どう見ても唐子咲きではないので同名異種でしょうか?
この日撮った中では綺麗な花のひとつでしたので説明なしで載せることにしました。

ツバキ 「無類絞」 「絞初嵐」

2009年02月05日 | 椿・サザンカ
町田市・薬師池公園から絞りの入った椿を。

「無類絞(むるいしぼり)」は淡桃地に紅色の小~縦絞りが入る八重、筒~割しべの中・大輪。
花期は3~4月とありますが、見かけた2本の木とも花を咲かせていました。
  
20枚ほどの花弁が三、四重に重なり、小型になった内弁は立ち上がり、外弁は反曲して腰高になり、少し蓮華咲きとなる。


「絞初嵐(しぼりはつあらし)」は白地に紅色の吹掛け絞りが入る一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は10~3月。

白色の名花として知られる初嵐(嵯峨)の自然実生で、1965年に久留米市の椿研究家・国武富太氏が命名し発表。
薄く黄ばんだ傷みがやけに気になってしまう、細かくて上品な霧状の絞りです。
〔品種説明部は「新装版 日本の椿花」(淡交社)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)から引用〕

ツバキ 「港の春」 「香妃」

2009年02月04日 | 椿・サザンカ
前回に続き、町田市・薬師池公園の椿を。

「港の春」は桃~濃桃色の一重、猪口咲き、ユキ芯の極小輪で有香。
参照している淡交社刊行の「新装版 日本の椿花」には花期3~4月とありますが、
これは昨年末の12月30日に撮ったもの。
2月1日は咲いてなかったようです(見逃したのかも…)

紺佗助(黒紅色、一重、筒咲き、小~極小輪)とヒメサザンカ(沖縄産の原種)を交配した
種間雑種で香りが強い。樹は枝垂れ性で花つきが良い。
前回の「港の曙」と同じく横浜市の園芸業・村田祇臣氏が作出し、1981年に発表したもの。
同氏のミニツバキ港シリーズとしては他に「港の華」「港の桜」などがあるそうです。


淡い桃色の「香妃(こうひ)」。八重咲き、極小輪の有香種で花期は3~4月。
菱唐糸(濃桃色、八重、蓮華性、唐子咲き)とヒメサザンカの種間雑種。

江東区の椿研究家・長尾良氏が作出し1982年に発表。
香妃の読みについては、撮影場所のプレートには「こうき」とルビがありましたが、
参照した学習研究社の「色分け花図鑑 椿」にある「こうひ」が一般的なようです。

ツバキ 「港の曙」

2009年02月03日 | 椿・サザンカ
町田市・薬師池公園の椿から「港の曙」。

桃地に底白ぼかしの一重、猪口咲き、ユキ芯の極小輪で香りがある。花期11~3月。

関東月見車(桃地に底白~底淡色ぼかしの一重、筒咲き、小輪)とヒメサザンカ
(沖縄産の原種、白色、一重、極小輪、有香)を交配した種間雑種。

葉は小さくて肉薄。花粉親の芳香を受継ぎ花に甘い香りがある。多花性。
(以上、淡交社「新装版 日本の椿花」から引用)
可憐でかわいい花でした。
香りがあることは知らなかったので、次回行った時は確かめないと。

ツバキ 「尾張佗助」

2009年02月02日 | 椿・サザンカ
梅はひと休みして、町田市・薬師池公園の椿を。

「尾張佗助(おわりわびすけ)」は桃紅色の一重、浅い猪口咲きで佗芯の極小輪。
花弁に深いヒダがある。花期は1~4月。

「下総佗助(しもうさわびすけ)」。桃色の一重で、ときに白斑が入る。
細い筒~ラッパ咲き、佗芯の小輪。初冬咲。
(以上2枚は2月1日に撮影)

「村下(むらげ)」は朱紅色の一重、筒咲き、葯が退化した白蕊佗芯の小輪。
花期は1~3月。奥出雲の野生ヤブツバキの枝変り。佗芯ツバキ系。
鑪(たたら)製鉄の火色に似た朱紅の花色が特徴。村下は鑪の長のことだそうです。
(こちらは1月10日に撮影したもの)

ウメ 「舞扇」

2009年02月01日 | 
24日の羽根木公園の梅から、このブログでは初登場のものを。
いずれもまだ数輪ほどしか咲いてませんでした。

「舞扇」。野梅性の一重咲き。ここのは紅ですが、他の公園では白もあるようです。
唐梅 小梅
「唐梅」は緋梅性の紅色八重咲き。   「小梅」は野梅性の白色一重。
一重寒紅 蝶千鳥
「一重寒紅」は野梅性で淡い紅色。    「蝶千鳥」は緋梅性の一重で濃い紅色。

中村汀女さんの句碑の後ろにある「長谷川寒紅」。緋梅性で淡い紅の一重。
11日にはほんの数輪が咲き始めたところでしたが、この日はだいぶ開いていました。
が、強めの風+手ブレで、撮影した結果は惨憺たるもの。

そして七分くらい咲いていた「満月ろうばい」を、おまけに。