今回は二段咲きの2品種を。
二段咲きは花の中にもう一つ盛り上がって花を作るもので、
花の形から別名、櫓(やぐら)咲きとも呼ばれる。
「相合傘(あいあいがさ)」は紅色の二段~獅子咲きの中輪。花期4~5月。
相合傘の名は花形に由来し、一部の唐子弁にはわずかに白筋が入る。
二段咲きは不安定な花形で、移植後など獅子咲きに変化することもあるそうです。
「花車(はなぐるま)」。
白か極淡桃地に紅色の大小縦絞りが入る大輪で花期は11~3月。
外弁はゆるやかに外曲し、内弁は雄しべの群に混じり筒状に大きく出る。江戸期からの古典品種。
花車の枝変わりで紅単色の花は「源氏車」。名の由来が分からないものが多いのですが、
源氏車には、なるほどね…と。写真のないのが残念です。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
二段咲きは花の中にもう一つ盛り上がって花を作るもので、
花の形から別名、櫓(やぐら)咲きとも呼ばれる。
「相合傘(あいあいがさ)」は紅色の二段~獅子咲きの中輪。花期4~5月。
相合傘の名は花形に由来し、一部の唐子弁にはわずかに白筋が入る。
二段咲きは不安定な花形で、移植後など獅子咲きに変化することもあるそうです。
「花車(はなぐるま)」。
白か極淡桃地に紅色の大小縦絞りが入る大輪で花期は11~3月。
外弁はゆるやかに外曲し、内弁は雄しべの群に混じり筒状に大きく出る。江戸期からの古典品種。
花車の枝変わりで紅単色の花は「源氏車」。名の由来が分からないものが多いのですが、
源氏車には、なるほどね…と。写真のないのが残念です。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
今年は鳥より花のほうに比重がかかっているのですが、蜜が目当てのメジロとヒヨドリは時々撮ります。
川崎市緑化センターの盆栽にいたメジロ。相変わらずチョコマカ動き回ってました。
うまい具合に椿の葉っぱを掴んでいたのはヒヨドリ。くちばしは花粉だらけ。
ついていた花粉はこの「匂吹雪」のものらしい。
右側半分近くの雄しべと雌しべもなくなっているようだし、2枚目のは全部なくなってます。
いまは綺麗なこの花もいつ襲われるのか…。
「匂吹雪(においふぶき)」は白地に紅色と淡紅色の縦絞りが少し入る一重、平開咲き、
梅芯の大輪。花期は3~4月。一重咲きとしては弁数が8~9枚と多く、絞りも多様。
白と紅の単色の花も咲き、覆輪、唐子弁も出て変化に富む。
ツバキには珍しく芳香があるということで、これがヒヨドリを特に引き付けているのでしょうか。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
川崎市緑化センターの盆栽にいたメジロ。相変わらずチョコマカ動き回ってました。
うまい具合に椿の葉っぱを掴んでいたのはヒヨドリ。くちばしは花粉だらけ。
ついていた花粉はこの「匂吹雪」のものらしい。
右側半分近くの雄しべと雌しべもなくなっているようだし、2枚目のは全部なくなってます。
いまは綺麗なこの花もいつ襲われるのか…。
「匂吹雪(においふぶき)」は白地に紅色と淡紅色の縦絞りが少し入る一重、平開咲き、
梅芯の大輪。花期は3~4月。一重咲きとしては弁数が8~9枚と多く、絞りも多様。
白と紅の単色の花も咲き、覆輪、唐子弁も出て変化に富む。
ツバキには珍しく芳香があるということで、これがヒヨドリを特に引き付けているのでしょうか。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
ツバキに戻ります。今回はユキツバキ系で斑入りの3品種を。
最初は町田市・薬師池公園から「縞千鳥(しまちどり)」。
紅地に白斑が入る蓮華性の八重咲き、ユキ芯の中輪。花期3~4月。
花弁は散り性で16~18枚。内弁は樋状に中折れしてゆるやかに反曲、外弁は平開する。
1967年に新潟の萩屋薫氏が発表。
次は川崎市緑化センターから。2種ともに昨年も紹介しています。
「春日野(かすがの)」。紅地に白斑、八重、割しべの、中~大輪。花期は4月。
江戸中期からの古典品種で、華麗な雲状斑や横杢斑が特徴。
「角田川(すみだがわ)」も紅地に白斑の八重、牡丹咲きで散しべの中~大輪。花期4月。
弁数は30枚ほどで、花弁は細長く、左右から樋状に抱えた刳(く)り形弁が全開すると、
弁と弁の間が透いて蓮華性を帯び、先端は尖って見える。こちらも江戸期からの古典品種。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
最初は町田市・薬師池公園から「縞千鳥(しまちどり)」。
紅地に白斑が入る蓮華性の八重咲き、ユキ芯の中輪。花期3~4月。
花弁は散り性で16~18枚。内弁は樋状に中折れしてゆるやかに反曲、外弁は平開する。
1967年に新潟の萩屋薫氏が発表。
次は川崎市緑化センターから。2種ともに昨年も紹介しています。
「春日野(かすがの)」。紅地に白斑、八重、割しべの、中~大輪。花期は4月。
江戸中期からの古典品種で、華麗な雲状斑や横杢斑が特徴。
「角田川(すみだがわ)」も紅地に白斑の八重、牡丹咲きで散しべの中~大輪。花期4月。
弁数は30枚ほどで、花弁は細長く、左右から樋状に抱えた刳(く)り形弁が全開すると、
弁と弁の間が透いて蓮華性を帯び、先端は尖って見える。こちらも江戸期からの古典品種。
〔品種説明は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から〕
ツバキが続いたので気分を変えて、川崎市緑化センターで咲きだしていた花を。
「ユキヤナギ(雪柳)」。バラ科シモツケ属の落葉小低木。
葉はヤナギに似て細長く、雪が積もったように白色の小さな花が枝いっぱいに咲く。
別名「こごめばな(小米花)」。
「ミツマタ」はジンチョウゲ科の落葉低木。枝は3本に分かれ、春に黄色の小花が咲く。
皮の繊維は日本紙の原料になる。
「ヒイラギナンテン(柊南天)」はメギ科の常緑低木。別名がトウナンテン(唐南天)。
花は3月始め頃から4月の終わり頃までで、花序の根本から順次咲いていく。
名前は、葉がヒイラギ、実はナンテンに似ていることから。
「ヒガンザクラ(彼岸桜)」はソメイヨシノなどの桜に先がけて3月中旬頃から咲く。
別名「小彼岸桜(コヒガンザクラ)」。
昨年の3月15日(土)も緑化センターでユキヤナギやミツマタなどを撮って載せていますが、
そのときも咲いていたはずの、このヒガンザクラにはまったく気がつきませんでした。
「ユキヤナギ(雪柳)」。バラ科シモツケ属の落葉小低木。
葉はヤナギに似て細長く、雪が積もったように白色の小さな花が枝いっぱいに咲く。
別名「こごめばな(小米花)」。
「ミツマタ」はジンチョウゲ科の落葉低木。枝は3本に分かれ、春に黄色の小花が咲く。
皮の繊維は日本紙の原料になる。
「ヒイラギナンテン(柊南天)」はメギ科の常緑低木。別名がトウナンテン(唐南天)。
花は3月始め頃から4月の終わり頃までで、花序の根本から順次咲いていく。
名前は、葉がヒイラギ、実はナンテンに似ていることから。
「ヒガンザクラ(彼岸桜)」はソメイヨシノなどの桜に先がけて3月中旬頃から咲く。
別名「小彼岸桜(コヒガンザクラ)」。
昨年の3月15日(土)も緑化センターでユキヤナギやミツマタなどを撮って載せていますが、
そのときも咲いていたはずの、このヒガンザクラにはまったく気がつきませんでした。
今回は参照している「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)で同じページに載っている2種を。
たまたま撮っていたから「これ幸いに」という安易な取り上げかたです。
川崎市緑化センターから「緋縮緬(ひちりめん)」。
濃紅色の八重、抱え咲き、筒しべの中輪。花期は3~4月。江戸期からの古典品種。
基部から弁端までふくらみのある13~14枚の花弁が丸く抱えるように三重ほどに重なる。
花弁の濃紅色と、黄色い葯の配色が際立つ品種。
「花の里(はなのさと)」は町田市・薬師池公園で撮影。
濃紅色の八重、筒しべの大輪。花期が2~4月。島根産。
30枚ほどの波打った花弁が整然と重なり、完全な雄芯筒を抱える。
こちらも、えんじ色に近い花弁の色と葯の濃黄色が目立つ。
たまたま撮っていたから「これ幸いに」という安易な取り上げかたです。
川崎市緑化センターから「緋縮緬(ひちりめん)」。
濃紅色の八重、抱え咲き、筒しべの中輪。花期は3~4月。江戸期からの古典品種。
基部から弁端までふくらみのある13~14枚の花弁が丸く抱えるように三重ほどに重なる。
花弁の濃紅色と、黄色い葯の配色が際立つ品種。
「花の里(はなのさと)」は町田市・薬師池公園で撮影。
濃紅色の八重、筒しべの大輪。花期が2~4月。島根産。
30枚ほどの波打った花弁が整然と重なり、完全な雄芯筒を抱える。
こちらも、えんじ色に近い花弁の色と葯の濃黄色が目立つ。
今回も川崎市緑化センターから2種。「初」で始まるというだけで取り上げました。
まずは「初瀬山(はつせやま)」。
花つきが良い品種のようで、こうして2輪並んで咲いている枝が数本ありました。
淡桃地に濃紅色の縦絞りや小絞りが入る八重、蓮華咲き、筒しべの大輪。花期は4~5月。
弁数12~13枚の丸形弁が三重に重なり、外弁は平開後に反り気味となり、
内弁は左右から抱えて凹面をなして斜め上方に展開し蓮華咲きとなる。
こちらの「初霜(はつしも)」は桃色の千重咲き、中輪。花期が12~3月。
広く丸い花弁が外より内に順次小さくなって密に重なり合う。外弁ははじめは内に
抱えるが、後に外側に反り返る。内弁は斜め上方に立ち、中心に宝珠部を抱える。
ご覧のように容姿のいい、関西に残る古典品種ですが、
樹勢が弱いためあまり普及していないのだそうです。
〔椿の説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)から引用しました〕
まずは「初瀬山(はつせやま)」。
花つきが良い品種のようで、こうして2輪並んで咲いている枝が数本ありました。
淡桃地に濃紅色の縦絞りや小絞りが入る八重、蓮華咲き、筒しべの大輪。花期は4~5月。
弁数12~13枚の丸形弁が三重に重なり、外弁は平開後に反り気味となり、
内弁は左右から抱えて凹面をなして斜め上方に展開し蓮華咲きとなる。
こちらの「初霜(はつしも)」は桃色の千重咲き、中輪。花期が12~3月。
広く丸い花弁が外より内に順次小さくなって密に重なり合う。外弁ははじめは内に
抱えるが、後に外側に反り返る。内弁は斜め上方に立ち、中心に宝珠部を抱える。
ご覧のように容姿のいい、関西に残る古典品種ですが、
樹勢が弱いためあまり普及していないのだそうです。
〔椿の説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)から引用しました〕
今回の椿は、川崎市緑化センターから。
「大虹(おおにじ)」は「明石潟」にウイルス性の白斑が入ったもの。
八重、平開咲き、筒しべの極大輪。花期2~4月。
紅色地に入る白斑模様は、オーロラ状の横杢斑と呼ばれるぼかしとなって花容に変化をもたらし、
紅一色の明石潟より華麗なことから人気が高い。
こちらが大虹に人気を取られた(?)「明石潟(あかしがた)」。
八重、平開咲きの大~極大輪。花期2~4月。
花つきの良い品種ということで、この日はこんな状態でした。
花も葉も肉厚で、日本産の品種の中では花が最も大きいもののひとつ。
〔椿の説明文は「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)と「新装版 日本の椿花」(淡交社)
から引用しました〕
「大虹(おおにじ)」は「明石潟」にウイルス性の白斑が入ったもの。
八重、平開咲き、筒しべの極大輪。花期2~4月。
紅色地に入る白斑模様は、オーロラ状の横杢斑と呼ばれるぼかしとなって花容に変化をもたらし、
紅一色の明石潟より華麗なことから人気が高い。
こちらが大虹に人気を取られた(?)「明石潟(あかしがた)」。
八重、平開咲きの大~極大輪。花期2~4月。
花つきの良い品種ということで、この日はこんな状態でした。
花も葉も肉厚で、日本産の品種の中では花が最も大きいもののひとつ。
〔椿の説明文は「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)と「新装版 日本の椿花」(淡交社)
から引用しました〕
22日のこどもの国・椿の森から。
「赤角倉(あかすみのくら)」は紅色の千重咲き、割しべの中~大輪。花期2~4月。
樋(とい)状の花弁が厚く重なり、花心に近づくに従い順次小さくなり盛上がる。
「角倉椿は素庵(そあん)が不思議に思って手に入れ、植え置いた木」として、
本種に近い紅色、千重咲きの花が江戸初期の「百椿集」で紹介されているそうです。
素庵は、角倉了以(すみのくらりょうい:安土桃山~江戸前期の朱印船貿易家で京都と大坂を
結ぶ高瀬川運河の開削を行った土木事業家)の息子で、豪商にして茶人・書家・愛椿家。
こちらは「白角倉(しろすみのくら)」。白色の八重~千重咲き、中~大輪。
花期3~4月。別名が白澄(しらすみ)
弁数30枚ほどが五、六重に重なる。先端に切り込みを持つ丸みのある花弁が左右から抱えて
花心を宝珠状に開いていく。花心は淡いクリーム色を帯びる。
〔椿の説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)
から引用しました〕
「赤角倉(あかすみのくら)」は紅色の千重咲き、割しべの中~大輪。花期2~4月。
樋(とい)状の花弁が厚く重なり、花心に近づくに従い順次小さくなり盛上がる。
「角倉椿は素庵(そあん)が不思議に思って手に入れ、植え置いた木」として、
本種に近い紅色、千重咲きの花が江戸初期の「百椿集」で紹介されているそうです。
素庵は、角倉了以(すみのくらりょうい:安土桃山~江戸前期の朱印船貿易家で京都と大坂を
結ぶ高瀬川運河の開削を行った土木事業家)の息子で、豪商にして茶人・書家・愛椿家。
こちらは「白角倉(しろすみのくら)」。白色の八重~千重咲き、中~大輪。
花期3~4月。別名が白澄(しらすみ)
弁数30枚ほどが五、六重に重なる。先端に切り込みを持つ丸みのある花弁が左右から抱えて
花心を宝珠状に開いていく。花心は淡いクリーム色を帯びる。
〔椿の説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)
から引用しました〕
22日のこどもの国・椿の森から、春のつく2種を。
まずは「佐味の春(さびのはる)」。
淡桃色の八重、平開性、ユキ芯の中・大輪。花期3~4月。
咲き始めは花心に美しい宝珠を作り、宝珠咲きかと思わせながら次第にほぐれて、
平開した中央にユキツバキ型の雄しべをみせる
思わせぶりの宝珠になる前の段階ですが、雰囲気は感じられるでしょうか…。
次は「乗蓮の春(じょうれんのはる)」。
淡桃地に底白の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中・大輪。花期3~4月
弁縁に波状のシワがある5~6枚の花弁が長筒状から少し開いて腰の締まったラッパ状となる。
こちらは2月8日に撮影したもので、この日のほうが状態の良好な花が多かったようです。
〔説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)から引用しました〕
まずは「佐味の春(さびのはる)」。
淡桃色の八重、平開性、ユキ芯の中・大輪。花期3~4月。
咲き始めは花心に美しい宝珠を作り、宝珠咲きかと思わせながら次第にほぐれて、
平開した中央にユキツバキ型の雄しべをみせる
思わせぶりの宝珠になる前の段階ですが、雰囲気は感じられるでしょうか…。
次は「乗蓮の春(じょうれんのはる)」。
淡桃地に底白の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中・大輪。花期3~4月
弁縁に波状のシワがある5~6枚の花弁が長筒状から少し開いて腰の締まったラッパ状となる。
こちらは2月8日に撮影したもので、この日のほうが状態の良好な花が多かったようです。
〔説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)から引用しました〕
先週末はさほど撮らなかったので、ストックの椿でつなぎます。
まずは名に太郎庵とつくのを。
最初は22日のこどもの国・椿の森からシンプルな「太郎庵」。
ところが、手持ちの本には太郎庵の項目がない。
後回しにして次の太郎庵錦を調べたら、その中に「園芸太郎庵」と言う記載が。
「園芸太郎庵(旧名:太郎庵)」は淡桃色、一重、抱え~椀咲き、筒しべの中輪、
花期11~4月。
出所は不明だが優美な花形と色、上品な丸い蕾は茶席に人気を呼び、尾張ツバキの
代表花として江戸期の大茶人・高田太郎庵の号を名乗って市販されるに至った。
「太郎庵錦」は一重、筒~椀咲き、筒しべの中輪。花期11~4月。
淡桃地に紅色の大小縦絞りが入る。上記、園芸太郎庵の自然実生種。
茶花で愛好される品種のひとつ「関戸太郎庵」は1月2日にこどもの国で撮っていたもの。
淡桃色、一重、抱え~筒咲き、筒しべの中輪で 花期11~4月。
高田太郎庵遺愛のツバキが尾張の豪商・関戸家に渡り、犬山市の常満寺に伝えられたのが本種の由来といわれ、常満寺には幹回り1m超の古木がある。「淡常満寺(うすじょうまんじ)」と呼ばれていたが、1976年、関戸家の名をとってに現在名に改められた。
本種の実生(みしょう=種子から発芽して生長)品種に雄しべの筒部が白い「常満寺」がある(本種は淡い黄)。
「白太郎庵」は町田市の薬師池公園で15日に撮影。
プレートにあった白太郎庵という品種の記載はありませんでしたが
「関戸白太郎庵」というのがありますので、それに該当するのでしょうか。
「関戸白太郎庵」は白色の一重、筒~椀咲き、筒しべの中~小輪、花期12~4月
〔説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)から引用しました〕
まずは名に太郎庵とつくのを。
最初は22日のこどもの国・椿の森からシンプルな「太郎庵」。
ところが、手持ちの本には太郎庵の項目がない。
後回しにして次の太郎庵錦を調べたら、その中に「園芸太郎庵」と言う記載が。
「園芸太郎庵(旧名:太郎庵)」は淡桃色、一重、抱え~椀咲き、筒しべの中輪、
花期11~4月。
出所は不明だが優美な花形と色、上品な丸い蕾は茶席に人気を呼び、尾張ツバキの
代表花として江戸期の大茶人・高田太郎庵の号を名乗って市販されるに至った。
「太郎庵錦」は一重、筒~椀咲き、筒しべの中輪。花期11~4月。
淡桃地に紅色の大小縦絞りが入る。上記、園芸太郎庵の自然実生種。
茶花で愛好される品種のひとつ「関戸太郎庵」は1月2日にこどもの国で撮っていたもの。
淡桃色、一重、抱え~筒咲き、筒しべの中輪で 花期11~4月。
高田太郎庵遺愛のツバキが尾張の豪商・関戸家に渡り、犬山市の常満寺に伝えられたのが本種の由来といわれ、常満寺には幹回り1m超の古木がある。「淡常満寺(うすじょうまんじ)」と呼ばれていたが、1976年、関戸家の名をとってに現在名に改められた。
本種の実生(みしょう=種子から発芽して生長)品種に雄しべの筒部が白い「常満寺」がある(本種は淡い黄)。
「白太郎庵」は町田市の薬師池公園で15日に撮影。
プレートにあった白太郎庵という品種の記載はありませんでしたが
「関戸白太郎庵」というのがありますので、それに該当するのでしょうか。
「関戸白太郎庵」は白色の一重、筒~椀咲き、筒しべの中~小輪、花期12~4月
〔説明文は「新装版 日本の椿花」(淡交社)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社)から引用しました〕
マンサク
2009年03月04日 | 花
2月28日の東京・町田市の薬師池公園。
梅園でクシャミが止まらず、やむなく帰ることに。
途中、椿園の中にある「自由民権の像」の横で目に付いたのが「マンサク」の花。
小枝の先に、黄色いひもをむすんだような4弁の花をつける。
満開なのに、来た時は全く気付かずに通り過ぎていたんですね。
名前の由来としては、黄色い花が枝いっぱいに咲くことから「満作」という説と、早春に「まんず咲く」
が変化したとの説があるそうで、「まんず」の環境で育った私はこちらの説に一票を。
同郷に「まんさくの花」という名の清酒があるので自生してたと思いますが、小さい頃この花を見た
記憶はないんですよねぇ。ちなみに、本州の日本海側と北海道南西部の山地に分布するのは、
近縁種のマルバマンサクとのことです。
そのマルバマンサクの一品種が「アカバナマンサク(赤花満作)」。
こちらは2月7日に川崎市緑化センターで撮影していたものです。
ピントが微妙だったのでお蔵入りの予定が「マンサク」君のおかげで登場できました。
マンサクを撮った後に通ったハス田の横では「アタミカンザクラ」がチラホラと咲いていました
梅園でクシャミが止まらず、やむなく帰ることに。
途中、椿園の中にある「自由民権の像」の横で目に付いたのが「マンサク」の花。
小枝の先に、黄色いひもをむすんだような4弁の花をつける。
満開なのに、来た時は全く気付かずに通り過ぎていたんですね。
名前の由来としては、黄色い花が枝いっぱいに咲くことから「満作」という説と、早春に「まんず咲く」
が変化したとの説があるそうで、「まんず」の環境で育った私はこちらの説に一票を。
同郷に「まんさくの花」という名の清酒があるので自生してたと思いますが、小さい頃この花を見た
記憶はないんですよねぇ。ちなみに、本州の日本海側と北海道南西部の山地に分布するのは、
近縁種のマルバマンサクとのことです。
そのマルバマンサクの一品種が「アカバナマンサク(赤花満作)」。
こちらは2月7日に川崎市緑化センターで撮影していたものです。
ピントが微妙だったのでお蔵入りの予定が「マンサク」君のおかげで登場できました。
マンサクを撮った後に通ったハス田の横では「アタミカンザクラ」がチラホラと咲いていました
今年撮った羽根木公園のウメ、残っていたものを。
「鶯宿(おうしゅく)」は野梅性。
ネットで検索すると淡紅色、八重、中輪なのですが、撮ったのは白で一重のよう。
もうちょっと探したら
「鶯宿梅(オウシュクバイ)」実梅 果実は中くらいで豊産性、梅酒に向く。同じ名称で八重のものは花梅。
というのがありました。
ほかに「淡桃色説/白説 一重説/八重説 大輪」というのもあったので、どちらもありということで…。
「長束(ナツカ)」 野梅性、白色の一重、大輪。萼は淡緑。
実梅として梅干、梅酒用にも
三吉野 米良
「三吉野(みよしの)」は野梅性、淡紅色、一重、小輪。枝分かれが良く盆栽向き。
「米良(めら)」も野梅性。白の一重、極小輪。
「無類絞(むるいしぼり)」は野梅性の八重咲き、大輪。
花弁の裏側が紅で、表は淡色の吹掛け絞り。萼は茶色
「白獅子(はくじし)」は豊後系の八重、中輪。
花の色は八重の内側一重目が白で二重目からが薄桃色。
「鶯宿(おうしゅく)」は野梅性。
ネットで検索すると淡紅色、八重、中輪なのですが、撮ったのは白で一重のよう。
もうちょっと探したら
「鶯宿梅(オウシュクバイ)」実梅 果実は中くらいで豊産性、梅酒に向く。同じ名称で八重のものは花梅。
というのがありました。
ほかに「淡桃色説/白説 一重説/八重説 大輪」というのもあったので、どちらもありということで…。
「長束(ナツカ)」 野梅性、白色の一重、大輪。萼は淡緑。
実梅として梅干、梅酒用にも
三吉野 米良
「三吉野(みよしの)」は野梅性、淡紅色、一重、小輪。枝分かれが良く盆栽向き。
「米良(めら)」も野梅性。白の一重、極小輪。
「無類絞(むるいしぼり)」は野梅性の八重咲き、大輪。
花弁の裏側が紅で、表は淡色の吹掛け絞り。萼は茶色
「白獅子(はくじし)」は豊後系の八重、中輪。
花の色は八重の内側一重目が白で二重目からが薄桃色。