賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

金世界

2009年12月16日 | 椿・サザンカ
12月12日の「こどもの国」から。

約600種5000本という椿の森でも、たぶん1本だけじゃないかと思われる「金世界」。
この名前から昨年もずっと気にしてましたが、ようやく1輪の花と会えました。
花ははじめ花径3cmほどのキキョウ咲き、剣弁で、咲き進むと5~6cmになるユキツバキ。

葉は中型の長楕円形で、濃緑地に黄色の中斑(なかふ)が入る錦葉(にしきば)の一種。
花よりも葉に価値のある品種ということです。


ユキツバキ系錦葉の中で優品とされている「富士の雪」。
中型楕円形、濃緑色の葉に白覆輪が深く入る。色調の対比が美しい品種。
残念ながら花は咲いていませんでしたが、参照している淡交社刊の「新装版 日本の椿花」に載っているのは濃紅色の花。雪とついているのにねぇと、ちょっと意外な気が…。葉のほうからの命名でしょうかね。

こちらも花は咲いていなかった「弁天白玉」。
白花の名月(関西)から出た葉の枝変わり品種といわれ、濃緑地に黄緑色の模様が覆輪ぎみに波状に縁取り、ときに主脈まで達する。
やや萎縮したようにいびつな形の葉を弁天葉というのだそうです。
(弁天白玉の説明部分は学習研究社「色分け花図鑑 椿」から引用しました)

白太神楽

2009年12月15日 | 椿・サザンカ
12月12日の「こどもの国」から。

前回の小温室を出たところに咲いていたのが「白太神楽(しろだいかぐら)」。
前の時期には撮れる状態のものと会えなかったので初の撮影。
弁数は30枚位で白色の牡丹~獅子咲き、散しべの中~大輪。花期が11~4月。
弁端の丸い外弁は波曲反転し、小型になっていく内弁は不規則に重なりもつれ合って中心部に盛り上がる。
「白太神楽」は「舞吹雪」の枝変わりで、「太神楽」とは関連がない別種。

こちらがその「太神楽」。昨年も同じ時期に撮っていてブログに載せています。
紅地に白斑の入る牡丹~獅子咲き、散しべの大輪。花期10~3月。
30枚を越す花弁が大小不規則に入り混じり、波動して手毬のように盛り上がって咲く。
江戸期からの古典品種。

そして「白拍子(しらびょうし)」。
参照している淡交社刊の「新装版 日本の椿花」で白太神楽と類似のものとしてあげられています。
以前、川崎市緑化センターのものを載せていますが、薬師池公園でも撮れました。
白色で花底が淡黄色を帯びる牡丹咲き、散しべの大輪。花期は11~4月。
旗弁を混じえた牡丹咲きが一般的であるが、唐子咲き、千重咲きにも咲き、花形に変異の多い品種。


ポリオドンタ

2009年12月14日 | 椿・サザンカ
12月12日の横浜市青葉区にある「こどもの国」の小温室から。
  
「ポリオドンタ」は学名のCamellia polyodontaからで、濃紅色の筒~ラッパ咲きの中輪。
中国名では「宛田紅花油茶(ワンデンベニハナユチャ)」別名が多歯紅山茶(タシベニサンチャ)。
中国南部で採油用に栽培されてきた品種、というのがネットで検索した結果。
  
こちらは「ベトナムエンシス」というメモ書きのような名札がありました。ネットで検索すると「ベトナムエンシス」では水草の方がヒット。ベトナムとエンシスで「クックフォンエンシス」「クエフォンエンシス」などベトナムで見つけられた黄花のツバキがでてきます。おそらく名前が特定されていない黄花の品種なのでしょうが、どうみても白い花にしか見えません…。
  
「初黄」は今年1月5日にも載せています。
淡黄~黄の花で、石川県の山口湛夫氏が鴫立沢×金花茶で作出。

ルエリア・マクランタ

2009年12月13日 | 
12月12日は久しぶりに横浜市青葉区にあるこどもの国へ行きました。
いつものようにチャリンコなのですが途中の坂道で息切れ。
何となく感じていた体力の衰えが実証されてしまいました。

まずは「椿の森」の手前にある温室へ。咲いていたのは「ルエリア・マクランタ」という花。

プレートの説明では「ブラジル原産でキツネノマゴ科の低木状の草本。
花はラッパ状でしわが多く、明るい桃赤紫色で内部は淡色となる」とありました。
キツネノマゴ科が気になってネットで調べたらルイラソウ属で、メキシコ原産という記述も。
メキシコ原産だとヤナギバルイラソウというのを以前載せています。花の形などは似ているようですね。
  
温室で他に咲いていたのは洋ラン。シンビジウム系の1種でしょうか。

ツバキの咲き分け

2009年12月12日 | 椿・サザンカ
12月5日の町田市・薬師池公園。

大賀ハスの田んぼがきれいに片付けられていました。
12月4日のブログでハス田の様子を載せた時はすでにこうなっていたんでしょうね。

そのハス田の横に植えられた1m30cmくらいのツバキに花が3輪、咲き分けていました。
名札がなかったので品種名は分かりません。

大きな紅絞りが入った花。一重のラッパ咲き、小輪。
やや先細りの筒しべで、清楚な上品さを感じます。

ちょっと傷みがある白花。よく見ると雄しべの左に小さな絞りがありました。

そして紅花。
この日はカメラの設定を直し忘れていて大半が粗い画像。その上これはピントも合ってない…

四海波

2009年12月11日 | 椿・サザンカ
前回の「弁天神楽」で、昨年12月9日に載せていた母樹の「太神楽」とのリンクを忘れてました。
現在はリンクさせてますので興味のある方はご覧になってください。

昨季の薬師池公園・椿園では花を見ることができなかった「四海波(しかいなみ)」。
参照している本には花期が4月とありますが、11月21日に1輪咲いていました。
淡桃地に濃紅色の縦絞りが数少なく入る八重~牡丹咲きの中輪。

明るく感じのよい花色だが花心の雄しべが貧相なのが惜しまれる。
数本の雄しべが旗弁と混在して牡丹咲きになることもある。
こちらは12月5日に開いていた1輪で、ちょっと前に降りだした雨がいい風情に。

こちらの「中部四海波」は今年4月4日に横浜市の「こどもの国・椿の森」撮っていたもの。
白地に濃紅色の縦絞りが入る牡丹咲き、割しべの大輪。花期は3~5月。
肉厚な丸弁が大きく波打ち、雄しべの花糸も太い。葉は広楕円形で肉厚。
ツバキのうちでも最も樹勢が強いものの一つ。
先の四海波が女性的なのに対しこちらは男性的といえる。

花の枝変わりが出やすく、桃色、桃地に白覆輪の紅縦絞り、紅花などが咲き分ける。
「椿の森」ではこのような紅花系のものをよく見かけました。
(説明部分は淡交社刊の「新装版 日本の椿花」を参照)

弁天神楽

2009年12月10日 | 椿・サザンカ
薬師池公園の椿に戻ります。

11月21日に撮っていた「弁天神楽」。
紅地に白星斑の入る牡丹~獅子咲きで散しべの中~大輪。花期は10~3月。
「太神楽」の枝変わりで、花は旗弁を混ぜた多数の花弁が波動屈曲し盛上がって咲く。

葉は不定形の中型で葉質は厚い。葉縁は不規則に変形し黄斑が入る。


「荒獅子」は濃紅地に白斑の入る獅子咲きの中~大輪。花期は9~4月。

今年の2月に横浜市の「こどもの国」椿の森で撮っていたのが、白斑の入らない品種の「紅荒獅子」。
最初の弁天神楽の母樹「太神楽」とともに日本の代表的な獅子咲き品種だそうです。


カワセミ

2009年12月09日 | 野鳥
7日に会った友人に「しょっちゅう見られるもんなの?」と聞かれ
「まあまあね」と言った手前、今回は「カワセミ」。

12月5日は雨予報が出ていましたが椿を目当てに出かけました。
予報どおり小雨が降ったり止んだりのなか、ひととおり椿園を回って帰ろうとしたところ…
チラリと目に入ったのがカワセミ。

一度水面に飛び込んで石の上へ。
天気が天気だけにちょっと暗くて、証拠写真程度のものです。
この場所からはすぐ飛び去ってしまいました。
  
そして駐輪場へ向かう途中で青い背中が…。
しまい込んでいたカメラを慌てて取り出し数枚撮ったところで後からザクザクと大きな足音。
行っちゃった…。

絞臘月

2009年12月08日 | 椿・サザンカ
町田市・薬師池公園で撮った椿を続けます。
  
「絞臘月」は一重のラッパ咲き~平開咲き、筒しべの中輪で花期は11~3月。大阪産。
絞りや花色に変化性のある品種で、白地に濃紅色と淡紅色の縦絞りや刷毛目状の筋が入る。
なお、白花の「臘月」とは何の関係もないのだそうです。
  
淡紅地に白覆輪が入る一重の「日本の誉」は絞臘月の枝変わり。花弁に紅の鮮明な弁脈が入る。
昨年来、行く度に花はついているものの、どれも傷みがひどくて、今回やっと良さげなものが撮れました。

「隠れ磯」は日本の誉の枝変わり品種。暗紅紫色地に白覆輪の花で鮮明な弁脈が出る。
隠れ磯は一度載せていますが、この写真はその一週間後に撮っていたもの。
今期はまだ咲いていませんでした。
(説明部分は学習研究社「色分け花図鑑 椿」と淡交社「新装版 日本の椿花」を参照しました)

細雪

2009年12月07日 | 椿・サザンカ
今回も町田市・薬師池公園で撮った椿を。
  
「細雪」。白色の一重、抱え~筒咲き、筒しべの極小輪。
咲き始めは弁端が内曲した中ふくらみの抱え咲きで筒しべはやや先細りで品がよい。
花期は2~4月とありますが7、8輪は咲いていたような…。

前回の「琴姫」と同様に尾張ツバキの特徴を持ち、清華、端正な茶席向きの佳品と評価が高い。
と、実は以上の評は「細雪A」のもの。
近年普及している、筒咲き小輪、筒しべが円筒状の花を「細雪B」と区別しているそうです。
薬師池公園のは先細りの筒しべからして「A」の方でしょうね。
  
「黄金の塔」は白の一重、淡黄色の旗弁、唐子咲きで中・大輪。これも中部産の椿のようです。
昨年から何度か見かけてはいたのですが、いつも傷みが目立っていて、今回ようやく登場です。

琴姫

2009年12月06日 | 椿・サザンカ
今回も町田市・薬師池公園で撮った椿からですが、その前にお詫びを。
前回、タイトルを間違えて「小公女」としていました。現在は「小公子」と訂正しております。
訪問者がいつもより多かったのは間違えたせいだったのでしょうか…。
  
「琴姫」は淡桃色の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期は10~3月。園芸品種の自然実生。
「一重の筒咲きで早咲き、茶席向きの花」といわれる尾張ツバキの特徴を持つ品種で、
端正な花形、整った筒しべ、上品な花色の秋咲き品種の佳品の一つ。
昨年「琴姫」の名札を見たときにすぐ思い浮かんだのが小学生の頃に見た「琴姫七変化」。
主演の松山容子さんはほんとうにきれいでしたねぇ。
今思い出せるのは「ボンカレー」のパッケージと車窓から見たホーロー看板だけですが…。
  
こちらも愛知の「中京美人」。白地に紅色の縦絞りが入る一重のラッパ咲き、中輪。
3輪咲いているなかの1輪だけ、かすかに縦絞りがあるように見えました。
(説明部分は淡交社刊の「新装版 日本の椿花」を参照)

小公子

2009年12月05日 | 椿・サザンカ
11月に町田市・薬師池公園で撮った椿から。

「小公子」。
桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの小~中輪。花期は10~4月。
葉は楕円形中型で葉面平坦、やや中折れ。

弁端に切り込みのある長い花弁が深く重なり、筒咲きから咲き進んでラッパ状に開く。
先細りの筒しべが整った葉とともに花の端麗さを強調している。
(この項は淡交社刊の「新装版 日本の椿花」を参照)

「白鶴」。上記の「日本の椿花」には記載がないので、検索したところ
白鶴「白、一重、平開咲、輪芯、大輪、春咲、1958肥後椿協会登録(熊本)」と
白鶴(中部)「白地紅の微細な線が入る、一重、椀咲、中輪、筒蕊、初冬咲、名古屋御殿椿の一つ 」
の2種ありました。

薬師池公園にあるのは「白鶴(中部)」のようですね。
白鶴については「日本のツバキ品種リスト」というものすごいデータリストにあったものです。
そのまま引用させていただきました。ありがとうございます。

重絹(かさねぎぬ)

2009年12月04日 | 椿・サザンカ
少し前になりますが、11月15日の町田市・薬師池公園から。

大賀ハスの葉が緑の波のごとくに覆っていたハス田。
今は破れ傘が乱立しているようで、これはこれでいい風情。

わずかに生気を残す葉とクモの巣が陽に輝いてました。

ハス田の周りにも椿が植えられていて、この日は「紅妙蓮寺」がたくさんの花を咲かせていました。

ちょっと離れたところに「玉霞」が数輪。
  
そしてブログには初登場となる「重絹(かさねぎぬ)」。
「不如帰」の自然実生のようですが、データがほとんどなくて。
陽が当たって明るいハス田をバックに撮ったら青い椿になっていました。

シャムの舞姫

2009年12月03日 | 
名前が分からないまま一度載せていた花の名前が判明しました。

前回は、こういう名札があったので検索したもののヒットせず。
先日、全く違う事柄を調べていて、たまたま目に入った語句を追いかけてようやくたどり着きました。
  
ショウガ科グロッバ属の「グロッバ・ウィニティー」。別名が「シャムの舞姫」。
タイ原産で開花時期は7月~10月頃。
下垂する長さ約15cmの穂状花序に、赤紫色の苞と黄色い花弁の花を咲かせる。
(こちらの2枚は11月7日に撮ったものです)
シャム(タイ王国の旧名)とジャワ(インドネシア)なら地域的にも近いし、
語感、イメージも何となく混同し易いところがありますね。

サザンカ 「想夫恋(そうふれん)」

2009年12月02日 | 椿・サザンカ
川崎市緑化センターのサザンカ品種園から。
品種園といってもここには10本ちょっとしかなくて、雪山、丁子車、富士の峰大朱盃そして御美衣、七福神、昭和の輝、笑顔はすでに紹介済みです。
  
「想夫恋(そうふれん)」は白に近い淡桃地に外弁は桃色、八重咲の中輪。

一輪だけ咲いていた「鳳凰錦(ほうおうにしき)」。
ネットで検索すると一重の大輪で花色は白地に紫紅ぼかしとあるのですが…。

そして「雪見車」。検索してもサザンカで雪見車は出てきません。
椿だと、白、一重、平開咲、輪蕊、中・大輪、江戸古種などとあるのですが、はたして…