4月21日にまた大阪に行ってきます。
この日のテーマは「腰部脊柱管狭窄症」です。
私の治療院でも比較的相談の多い疾患で、
脊柱腰部の変形のために、脊髄を通している脊柱管という通路が狭くなってしまうことで
下肢(坐骨神経領域 ≒坐骨神経痛で痛む場所)やお尻、会陰部へ神経痛を生じたり、
歩行時の下肢の痛みを生じてしまう疾患です。
現在講義に向けて、知っておくべき知識をまとめ、
解決のための治療戦略を簡潔に伝えられるようまとめ、
現場1年目の技師でも快方へと導き得る技法をチョイスし、
…
やることいっぱい。
いやぁ~、これは当分休みはないな(笑)
でも、参加者はみな、貴重な休日を割いて私の話を聞きに来てくれるわけですから、
やり過ぎるぐらいの準備はしてゆかなくてはなりませんね。
頑張ります。
ってか、頑張ってます!
いまは特徴的な症状や病態についてまとめています。
腰部脊柱管狭窄症では特徴的な症状として「間欠性跛行:かんけつせいはこう」があるよ。
とか、
「間欠性跛行」には血行性と神経性があって、神経性のものが私たちの領分。
血行性は足に向かう動脈がつまっているために生じているものだから、
見つけたら病院に行くようにつたえなくてはいけないよ。
治療開始の際にはこの二つをしっかりと見極めなくてはならないよ。
見極めは結構簡単で、歩いていて痛みが出たら「かがむ」「しゃがむ」
つまり腰を曲げることで症状が和らいだり消えたりするなら「神経性」
何もしないで立ち止まれば痛みが消えるなら「血行性」
それから神経性では腰痛も起きるけど、血行性では腰痛を伴わないよ。
とか、
「間欠性跛行」を締め付けられてダメージを負った場所毎に分類すると、
「神経根性間欠跛行」と「馬尾性間欠跛行」に分けられるよ。
そして、
「神経根性間欠跛行」では片側(両側のこともあり)のお尻の痛みや坐骨神経痛(ただしくは坐骨神経領域の疼痛)を起こす。
「馬尾性間欠跛行」では両側のお尻や下肢、会陰部に「シビレ・灼熱感・冷感」といった
異常感覚や、下肢の脱力感が聞かれることが多くて、
催尿感や残尿感といった膀胱直腸障害を伴うこともある。
しかし、疼痛は訴えない…
とか、
神経根の障害(外側型狭窄)は保存療法で回復しやすいけど
馬尾障害(中心性狭窄)は保存療法での回復が難しいよ。
症状の悪化があれば神経のダメージが回復不可能になる前に手術という選択もありうる。
こうした背景を理解し、患者さんにとってよりベターな選択を取れるよう気を配ろう。
とか、
なるたけ必要な情報を伝わりやすくまとめようと頑張っています。
で、治療のための戦略には、患部への対処以外に
胸郭(アバラボネのカゴ)と股関節の伸展性がカギを握っているぞ!!!
と繋げて行く予定です。
実技では、腰椎⇒胸郭⇒股関節⇒仙骨と頭蓋へのテクニックを伝えてゆくわけですが、
むふふ。
不慣れな技師でも簡単で切れの良いテクニックを選んで紹介するので、
きっと皆驚いてくれると思います。
なにげに講義中の「どよめき」が快感なんですよね(笑)
そんなご褒美が出るように、準備×2
さぁ、もうひと頑張りしよ~