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Pretenderの備忘録

二代目市川亀治郎大博覧会

2012-05-01 19:45:56 | 歌舞伎
渋谷ヒカリエ 9F「ヒカリエホール」

1200円も入場料を取るのはいかがかと思うが、それほど混雑していなかった。トークショーの日だと5000円という。何なんだろうな。

市川亀治郎の軌跡、というコーナーでは、幼少からの写真や品物が。小学校のテストとか良くとってあるよなあと感心した。
市川亀治郎の肖像、斎藤芳弘による過去5年の亀治郎の舞台写真。基本的には観ているので、少し懐かしく。スチールがたくさん。
市川亀治郎の宇宙、四の切りの舞台が再現されていて、これは面白かった。ここから出るのかみたいな。楽屋や所蔵の骨とう品なんかも。あと、三代目猿之助の描いた絵がいくつかあり、流石だと思った。
亀治郎シアター、45分の国立での四の切り初演の際のドキュメンタリー。染や芝雀や狂言方等々のインタビュー、稽古風景もあり、非常に面白かった。早変わりや宙乗りの舞台裏まで見せる。

1200円、高いか安いか微妙だなあ。面白かったけど、こういうのって、そんなに金を取るものでもないし、襲名の宣伝だったらただで見せて良かったのではないか。

ヒカリエ、上から下まで歩いたが、食堂はとりあえずどこも行列。入っているテナントは、働く女性ターゲットというだけあり、ルミネみたいな雰囲気だった。
昔ここには、東急名画座というのちにロードショー館になる名画座があり、またプラネタリウムもあったなあと。
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大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年

2012-05-01 19:38:35 | アート
国立新美術館

1階で先日観たセザンヌをまだやっており、二階でこれをやるというまあ、考えてみれば贅沢。でも両方行ったら3000円近くというのも考え物だ。まあ、MOMAの新しい入場料が20ドルくらいだったから仕方ないか。と言っても、現在の為替だと安いことになるが。

さて、大上段なサブタイトルと企画であるが、非常に中途半端な総花的で、昔からの日本の展覧会というやつだ。
最近の、何かにフォーカスするみたいな学芸員のセンスを出すような形にはなっていない。
ロシアとの交渉でこうなったのか、日本サイドがこれを望んだのかは不明である。

5章に分かれていて、ルネッサンスから20世紀絵画までが一応年代別には並んでいる。
じゃあ、それぞれの時代の代表作なのかというとちょっと微妙な気もする。
美術館の成り立ちに軽く触れているし、だいたいどの画家の作品も一枚。
美術館の成り立ちにフォーカスしても良かったし、構図にフォーカスしても良かったし、何か考えてほしかった。
さえないガイドブックという感じなのだ。
そして、西洋絵画の400年がちゃんと伝わってくるかというと、そこも十分でない。

エルミタージュ美術館は、ルーブル同様、きちんと予習していかないと旅行者は大変なことになる。
迷路なのだ。
しかし、本当に素晴らしい。マチスの部屋にようやくたどり着いた際には、本当に感動した。

今回の展覧会でエルミタージュの魅力を表現しているとは全く言えない。
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