マルクスガブリエル PHP 2020
世界が大きな変化を遂げていることを説き起こし、筆者の新しい実在論で切っていけば、解決に近づくのではないかということだと思う。
最初に現在が、主権国家の十九世紀に回帰していることを指摘する。価値の危機では倫理、民主主義の危機では尊厳、資本主義ではモラル、テクノロジーに対する人間、表象におけるイメージを論じる。非常に分かり易い。しかしながら、新しい実在論がどうしてベースになるのか等が今一つわかりにくく思う。
第1章 世界史の針が巻き戻るとき
第2章 なぜ今、新しい実在論なのか
第3章 価値の危機
第4章 民主主義の危機
第5章 資本主義の危機
第6章 テクノロジーの危機
第7章 表象の危機
補講 新しい実在論が我々にもたらすもの