あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

小さいにんじん

2008-05-17 23:09:58 | くらし

 産直市場でにんじんの葉が売られていたので買ってきました。 混み合ったのを間引いた葉っぱです。


 なんとていねいに洗って揃えていること。 その几帳面さに、 洗いながら感心してしまいました。



 抜いたばかりのにんじんは、もちろん泥もついているし、枯れた黄色い葉っぱも、時には雑草も混じっています。 それらを徹底的に取り除いて、下をきれいに揃えてあります。 ずいぶん手間がかかったにちがいありません。 出荷者は女性でした。 農家の女性にはこういう律儀で几帳面な人が多いようです。 わたしにはとてもまねできません。


 下の方は、小さいけれどしっかりとにんじんの形になっています。 



 こんな小さなにんじんは、そのままグラッセにしたらいいかもしれない。 以前ある学校で、地域の栄養推進協議会の方から、子どもにもつくれるにんじんグラッセを教えてもらったのです。 それは、にんじんを一口大に切ってバターを乗せ、ラップをしてレンジでチンするだけというもの。 後で塩をふって食べます。にんじんの風味がそのまま生きている簡単料理です。 大きいにんじんを小さいにんじんの形に切ってグラッセを作り、パセリの葉を挿すとミニにんじんの出来上がり。 かわいいので遠足のお弁当などにも入れてました。


 皮をむくと中身がなくなってしまいますから洗っただけのにんじんに茎の部分を少し残して作ってみました。 かわいいでしょう。 パセリだともっと色鮮やかですよ。



 小さなにんじんは、味も幼い感じーつまりまだ水っぽくて柔らかくて、香りだけ一人前ににんじんでした。


 葉っぱの部分は、炒め煮にしてたまごとじとにんじん菜めしに。 60円のわき菜で3種類の味が楽しめました。


 

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わらびとり

2008-05-17 00:44:52 | くらし

きのうの竹林を抜けてわたしたちが向かったところはー



 山の中にあるため池です。 訪れる人もほとんどいないと思われる静かな場所。 ウグイスの声がまるでスピーカーを通しているかのように鮮明に聞こえます。


 草むらには早、大きなバッタが潜んでいました。



 野いちごもうれています。 とても静かで気持ちのよい場所でした。



 なぜこんなところに来たかというと、 母が偶然ここでわらびが採れることを知ったからなのです。 わらびが採りたいから連れて行ってくれと。 連れてきたのはいいけれど、一人で放っておくわけにもいかず、いっしょにわらびを採ることにしました。 なぜって、池の土手は大変な急斜面、転がり落ちでもしたら大変です。


 土手の上から下を見たところ。わらびがたくさん見えます。 ため池の土手にしてはかなり高く急な斜面です。



 こんな所で採るのかあ~、とちょっと尻込みしていたら、母はさっさと斜面を歩いているではありませんか。 しかたなくわたしも降りることにしました。 坂道って上りよりも下りがこわいんですよね。


 土手の下から上を見上げたとき、ふいに司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い浮かべました。もう10年近く前、松山出身の秋山好古、真之兄弟、正岡子規を主人公にしているというので読みかけたのですが、日露戦争の海戦あたりでついにギブアップしてしまいました。 ですから司馬遼太郎の「坂の上の雲」とは無関係なことですが、


 坂を登っているときは、苦しくとも「てっぺんまで、あの雲の近くまで」という目標を持っています。 だからみんな一生懸命で、苦労を苦労とも思わずに登るけれど、上まで来て振り返ってみたとき初めて、歩いてきたその坂の険しさにおどろくのではないでしょうか。
 そして坂の上にいけば雲に手が届くと思っていたのに、てっぺんまできてもやはり雲ははるか上にあって、しかもそれに届く術がない・・・ それは、人生のあゆみに似ているようでもあり、 明治から現代までの歴史のようでもあります。 これから日本は何処へ行くのかーな~んてえらい大きなことを。


 わらび? たくさん採れました。 

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