先日、信号待ちで止まっていたら視界の片隅になにやらぽとんと落ちたものが見えたのです。 雨でもないのに何が? と思っているとまたぽとん。 またぽとん。 わずか1分足らずの間に次々と落ちてきます。 横を見たら一本の柿の木がありました。 ははあ、柿の花が落ちたのか。 下を見ると落花した花がいっぱい散らばっていました。
これが柿の花です。 素朴でかわいいでしょう。
でも、うちにも柿の木があるけど、こんなに雨だれのように落ちるほど咲いていたかなあ。 うちのは老木のせいかあまりたくさん花をつけなかったように思います。 というか、しみじみと見たことがないのです。
まわりの柿畑の花は、写真のように一枝に1個か2個の花しかついていません。 どこかにたくさん花の咲いている柿はないのか、そんなことを気にかけていましたら、道ばたに一本だけ大量に花をつけた柿を見つけました。
少しすぼんで落ちた花。 三つ並んでかわいいです。
花の落ちてしまった柿。 ふつうはこのくらいは実がつくのです。 では、たった1個しかない花はどうして?
それは、よい実をつけるようにたくさんの花を摘んでしまうからなのです。 柿農家の人は「花わき」と言っています。 もう少し実が大きくなると今度は実を摘果します。 実はこれから何回摘果するのかくわしくは知りませんが、年末のあの大きな柿にするにはけっこう手間暇かけているのですよ。
摘果せず自然のままにしておくと・・・・ こんなになってしまいます。