バクシュウ。 麦の秋。 漢語の響きがなんだかかっこよくて好きです。
裸麦です。 そろそろ刈り時のようです。
背丈の揃った麦がぴんと立って実っている様子は、稲穂のような柔らかさはなく、きりっとして「バクシュウ」という呼び方がぴったり。
バラ公園に行く道々の風景は、まさに麦の秋でした。
今治へ通ずる峠付近から見た道前平野。 黄色く色づいた麦畑と、新緑とが入り交じってとてもきれいです。
おもしろいことに今治市側にはいると裸麦の他に小麦を植えているのが目につきました。
新緑の季節、木々にも次々と花が咲いて、一年で一番好きな季節です。
峠を越えたところで、すてきな木に出会いました。
えごの木です。 高い木に花が下向きに咲きます。 数年前、新宮村(現四国中央市)の山の中で見かけたえごの木はとても高くて、花を見るのに首が痛くなるほど上を向かなければなりませんでした。 まるで一列に並んだシャンデリアのように、あるいは花がふってくるように垂れ下がっている姿は、桜のようなあでやかさはないけれど、とても魅力的です。
この木、道よりずっと下の斜面に生えているらしく、ちょうどてっぺんのあたりが道のすぐ上に来ています。 だから目の前に花が。
ラッキー、普通なら真下からあおいではるか上の方に小さく見えるだけの花を、真横から見ることができました。 おまけにアップ。 花がずらっと一列に並んでいるのがおもしろいです。
そしてひとつひとつの花は、こんなにかわいいのです。
この木を庭に植えているおうちを時々見かけます。 いいなあ、わたしも植えたくなってきた。
やっぱり麦秋はいい季節です。