韓国旅行1日目の続きです。
わたしたちが決心したこととは・・・・・・
「ガイドを当てにせず、自分たちの行きたいところへ勝手に行く」
そうと決まればできるだけ早く慶州に行きたい。 わたしたちは食事のあとすぐ慶州に向けて出発してもらうことにしました。 本当は食事ー免税店、民芸展でお買い物ー慶州 のはず。 でもなぜか午前中に全部終わったんですよね。 なんで? やっぱり国際市場で時間をはしょったとしか思えませんが、もう細かいことは言いません。
慶州へは高速道路を走って2時間足らず。
慶州の料金所はこんな建物で、古都に来た!という感じがします。
慶州(キョンジュ)は紀元前から1000年ものあいだ都として栄えた都市。 百済、高句麗を征して新羅王朝となった時代の歴史や文化が息づく町です。(もっと歴史を勉強してから来れば良かった ) 世界遺産が3つもあり、明日はこのうちの2つを訪れる予定。 奈良と姉妹都市だそうで、たしかに京都よりも古い歴史をもつ奈良のほうがぴったりという町でした。
歴史の町の慶州は工場を建てないそうで、のどかな田園風景が続きます。 そして延々と10キロ以上もつづく桜並木。 花の季節はさぞかし美しいでしょう。 道路も整備され、雑草やゴミも見あたらない清潔な町でした。
車は、中心部を抜け晋門湖のほとりにあるホテルに着きました。 時刻は2時過ぎ。 6時に食事に案内してくれるまで自由です。
4時間近くある
部屋を確認したらさっそく行動開始。 フロントでタクシーを呼んでもらいました。 娘たちが英語で話したのでホテル側が配慮してくれたのでしょうか、英語の話せる運転手さんが来てくれました。
愉快な運転手さんで、夫を実年齢より15歳も年寄りに見ていたようで、本当の年齢を教えたら大汗かいていました。 道々、いろいろな説明もしてくれました。
行き先は慶州国立博物館。 ホテルに行くまでに近くを通った所です。 タクシー代にして8000ウォンちょっと(日本円で800円くらいかな?)の距離でした。
博物館が近づいたところで目に飛び込んできたのは
広大なハス畑です。 その後ろは桜並木です。 運転手さんによれば、博物館の向こう、5分ほど歩いていくともっと広いハス畑があると言います。 よし、博物館のあとはそれを見に行こう。
博物館の入り口です。 夏休みのせいか親子連れや子どもの集団が目につきました。 女の人が立っているところがチケット売り場だと思います。 さあ、チケット、チケット・・・・
突然、女の人に呼び止められました。 日本語で
「お客様、今日は建国記念(たしかそんなことを言ったと思う)なので無料です。 これで1グループ入れます。」
そういってチケットを1枚くれたのです。
ラッキー!!
門を入ってまっすぐ向こうに見えるのは聖徳大王神鐘。 あまりの大きさに何度も鋳造に失敗し、最後に人柱として女の子を煮えたぎる銅の中に投げ込んで完成したのだとか。 そして完成した鐘をついたところ「エミレ(おかあさん)と音がしたので、「エミレの鐘」と言われるようになったそうです。 ただし、これは史実かどうかはわかりません。でも、どこの国でもこういう話がたくさんありますね。 魂を込めて作ったということでしょう。
メインになる考古館。 ここには古い時代の古墳の埋蔵物などが展示されています。
土師器など、歴史で出てきたような・・・・・ 日本は百済から技師を招いて国造りをしたんだっけ。 やっぱり歴史をおさらいしてくるんだった。
考古館の隣にある建物では特別展示が行われていました。 やっぱりラッキー。 金冠の本物を見られるのです。
金冠は、鹿の角のように枝分かれした金の板に、翡翠の曲玉をたくさん取り付けて、とても豪華でした。 左の方に写真が飾られています。 でも、重そう。
仏教美術をまとめた美術館。 屋根の形がきれいですね。 ここには仏像などが展示されていました。 外の石の塔なども貴重な展示物です。
雁鴨池(アナプチ)で出土した遺物を展示している雁鴨池館。 アナプチというのは新羅時代に建てられた宮殿の庭だそうです。
大急ぎですべての建物を見て回りました。 朝鮮半島と日本とはこんなに古くからつながりがあったのだと感慨深いものがありました。 ーつづくー