あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

木槿(むくげ)の花

2008-07-18 21:50:35 | 植物

大学時代、鑑賞文を書けとだされた課題がー


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 「道のべの木槿は馬に喰われけり」 芭蕉
 意味は、道ばたのむくげは馬に喰われてしまったことよ


 それがどうした!


 わたしは、はたと考えてしまいました。 だいたい芭蕉の俳句は簡単すぎて難しすぎます!

 木槿の花だけは知っていました。 実家の前のおうちの杉垣のそばにあったのです。 でもわたしはあまり好きではありませんでした。 近似種の芙蓉に比べてもなんだか地味な花で、舗装されてない道のほこりをかぶって、1日しか持たない花がしおれたのばかりが目について・・・・


 ある日の学校からの帰り、木槿の横を通りかかったときふと線香の匂いがしました。 わたしは線香の匂いもきらい。 線香の匂いのする仏様のお下がりなど絶対食べない子でした。 そして家に返ったわたしは伯父の急死を知らされたのでした。 

 芭蕉の時代は、今と違って世の中全体に色が少なかったはずです。 人々の着物も建物も道具も。 今はいろいろな園芸種が出回って、きれいな花がたくさんありますが、野の花々も今よりはずっと地味だったはずです。 そんな中で夏の暑さに負けず咲いている木槿は、当時としては華やかで、旅の疲れを癒してくれるものだったのでしょう。 せっかく「ああ、きれいだ」と眺めていたのに、それを馬に食べられちゃったんですね。 馬にとっては花より団子 馬の耳に念仏 豚に真珠・・・・・ これはわたしの勝手な解釈。 


 わたしの記憶にある木槿はー
 これが一番近いかな? 畑の真ん中で盛大に枝を広げていました。 でも、もっと花も小さく、色もくすんでいたような気がします。


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 わたしは原種の素朴な花が好きなのですが、木槿だけはちょっと華やかに改良された園芸種がいいかな。


 もし植えるとしたら


 白に赤



 八重咲き


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 これ、これがいいなあ。 


 


 純白の木槿です。 涼やかで華やかで、ハイビスカスに似ていますね。
 


 年をとって、いつの間にか木槿も好きな花になっていました。 


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珍しいトンボ

2008-07-18 01:23:08 | 生き物

 「めずらしいトンボがおるよ。」 ぶじこが呼んでいます。

 外へ出てみると、ハグロトンボが飛んでいました。  このトンボは、この間も畑で見ました。 水と言えば雨水をためたタンクしかない柿畑のどこでハグロトンボはうまれたのでしょうか。 

     

 子どもの頃、田園地帯にある実家の近所にはどの家にも水路を引き込んだ堀があって、そこで洗い物などをしていたのです。 もちろん最後には井戸水できれいに洗いますが。 その堀にはよくハグロトンボがとんでいました。 堀はなくなりましたが、水路の張り巡らされた実家付近ではいまでもハグロトンボを見ることがあります。 そして、このトンボを見ると、まだまだ自然は守られていると、ほっとするのです。

 「なんだ~、そんなに珍しいんじゃないのかあ~。」とぶじこはがっかりしていましたが、ぶじこにとっては珍しいトンボに違いありません。 ぶじこが子どもの頃、川には農薬のために魚もろくにいませんでした。 わたしが見なれた生き物を、子どもたちは見ないで育ってきたのです。  

 わたしにとって珍しいトンボといえば

 草引きをしていて見つけました。 羽のもように特徴があります。 「ミヤマアカネ」でしょうか。 トンボの名前はどうもわかりません。 もようのない羽のアカトンボならよく見かけるのですが、これは初めて見ました。

 そしてきのう、浄瑠璃寺のハスを見に行って見つけた珍しいトンボ。

 逆立ちしてハスの葉にとまっています。 羽が普通のトンボより大きめで、トンボにしては不器用にひらひらと飛んでいました。 チョウトンボの仲間でしょうか。 青味を帯びた黒い羽がとてもきれいでした。

 普通のアカトンボもたくさんいましたが、なかなかとまってくれなくて・・・・。 汗をかきかきおいかけていましたら、またまた珍しいトンボ。

 イトトンボです。 子どもの頃、堀のまわりでもたまにしか見られなかった小さな小さなトンボです。

 体はマッチ棒よりも細く、飛んでいるときは羽が見えません。 まるで針金が空中に浮かんでいるようにしか見えません。 

 よく見るとハスの茎には、ヤゴの抜け殻がたくさんついていました。

 

 田んぼ1枚ほどのちいさな蓮池ですが、ここはたくさんの命をはぐくむ場所でもあったようです。 

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