大学時代、鑑賞文を書けとだされた課題がー
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「道のべの木槿は馬に喰われけり」 芭蕉
意味は、道ばたのむくげは馬に喰われてしまったことよ
それがどうした!
わたしは、はたと考えてしまいました。 だいたい芭蕉の俳句は簡単すぎて難しすぎます!
木槿の花だけは知っていました。 実家の前のおうちの杉垣のそばにあったのです。 でもわたしはあまり好きではありませんでした。 近似種の芙蓉に比べてもなんだか地味な花で、舗装されてない道のほこりをかぶって、1日しか持たない花がしおれたのばかりが目について・・・・
ある日の学校からの帰り、木槿の横を通りかかったときふと線香の匂いがしました。 わたしは線香の匂いもきらい。 線香の匂いのする仏様のお下がりなど絶対食べない子でした。 そして家に返ったわたしは伯父の急死を知らされたのでした。
芭蕉の時代は、今と違って世の中全体に色が少なかったはずです。 人々の着物も建物も道具も。 今はいろいろな園芸種が出回って、きれいな花がたくさんありますが、野の花々も今よりはずっと地味だったはずです。 そんな中で夏の暑さに負けず咲いている木槿は、当時としては華やかで、旅の疲れを癒してくれるものだったのでしょう。 せっかく「ああ、きれいだ」と眺めていたのに、それを馬に食べられちゃったんですね。 馬にとっては花より団子 馬の耳に念仏 豚に真珠・・・・・ これはわたしの勝手な解釈。
わたしの記憶にある木槿はー
これが一番近いかな? 畑の真ん中で盛大に枝を広げていました。 でも、もっと花も小さく、色もくすんでいたような気がします。
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わたしは原種の素朴な花が好きなのですが、木槿だけはちょっと華やかに改良された園芸種がいいかな。
もし植えるとしたら
白に赤
八重咲き
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これ、これがいいなあ。
純白の木槿です。 涼やかで華やかで、ハイビスカスに似ていますね。
年をとって、いつの間にか木槿も好きな花になっていました。
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