1月4日、食器洗い機が壊れて手動で食器を洗っていたりしたら、出発するのがすっかり遅くなってしまいましたが、初詣に出かけました。
行くのは、13仏を本尊としてまつった寺に発願の寺と結願の寺とを加えた15の古刹を巡る「伊予13仏参り」です。
サービスでもらった新聞社の雑誌によりますと、本来13仏参りは、亡くなった人の冥福を祈るためのものらしいです。
ありゃ~
でも、松山市周辺の寺ばかりで簡単に行けそうだし、ちょっと行ったことのない場所もドライブできそうだし、何回かに分けてお参りすれば足腰の弱った父にも無理なくお参りできそうだし、デイサービスのない日曜日にも楽しみができるし、年寄りの体にも脳みそにも良いかもしれません。
というわけで、極めて不純な動機でお参りしま~す。
まず向かったのは、松山市平井町にある発願の寺「明星院」です。 ここの本尊は救世観音です。
400年以上の歴史があり、天長年間に河野通信公の奥方の難産を救って以来、子安観音と呼ばれているそうです。
低い山のふもとの静かなお寺でした。 途中から道が狭くなって、車が離合できるかどうかくらいの道幅でした。 お正月の3が日に来たらどうにもできなくて立ち往生していたかもしれません。 3が日を避けたのは正解だったかも。
お寺に近い駐車場は、車3台停めるのがやっとの広さでした。 父が降りて後ろを見てやるというのでバックで駐車しました。 「よっしゃあ、あと5センチ」という声でストップ。
うお~、あぶなかった~
5センチどころか、指1本が入るかどうかの寸止め状態。 でもまあ、当たらないように見てやろうという気持ちがあるだけましですかね。
いきなり試練の長い石段。
健脚の母はさっさと行ってしまい、父は3回も休んでいました。 3回目などは、そばの石に座り込んでいましたよ。 長いと言ってもたかが3,40段なのです。
本堂はお正月らしく華やかに飾られていました。 お寺でもしめ飾り?なんですね。
お参りの人もちらほら。 うるさくなくて、さびしくなくて、ちょうど良い雰囲気でした。 その中に元気な子ども二人を連れた、おばあさんとお母さんらしい一行がいました。
鐘楼の下のたぬきさんたち。 なにかいわれがあるのでしょうか。
動機が動機だけに願い事をするのは気が引けましたので、 手を合わせてごあいさつだけしておきました。
しょっちゅう松山へ行っているわたしですが、通るのは国道か、幹線道路のみ。 郊外の田園地帯の中のドライブは初めてです。 それがなかなか楽しくて・・・・
当てずっぽうに新しい道路を走ってみましたら、ばっちり次の目的地、極楽寺の駐車場にたどり着きました。
ここでも駐車場にあった句碑の文字をいち早く読んで、父はなかなかの活躍ぶりです。 車中でのとんちんかんな会話がうそみたい。
ここも長い階段のようですが、実際はとても低い石段で登りやすかったです。 あ、上の方にいる人は明星院でも見かけました。 高齢のお母さんらしき人といっしょでした。 わたしたちと同じコースを行っているみたいです。 そしてもう一組の親子連れも一緒でした。
本堂は建て替えたのかまだ新しいようでした。 本尊は弥勒菩薩です。
鐘楼は、
古くて由緒ありそうなりっぱなものでした。 そしてここにもしめ飾り。
心を込めて静かに鐘をつくようにとの立て札がありました。 向こうには高いマンションが見えます。 郊外の静かな住宅地なので、ご近所を考えてのことだと思います。
つぎはここからすぐ近くのはずです。 わたしは先ほどの女性の車について裏道を行くことにしました。 きっと同じ所に向かうと思うから。 ー明日へつづくー