すずめの群れがいたあたりにはえている木
枝の途中に緑のボールみたいなのがくっついています。
近くで見るとこんなもの
これは木に寄生するヤドリギですね。
よく見ると、なにか黄色いものが。 花かしら。
拡大してみましょう。
ちょっと分かりにくいですが、まだ黄色い実でした。
子どもの頃、あちこちを飛び歩いて遊んでいた弟が、ときどきおもしろい話をしてくれるのですが、(わたしは完璧にインドア派) そのなかにミドリを食べたという話がありました。 何でもある神社の木に生えていて、赤い実で、ねばねばしていて、食べると甘いんだそうです。 それがミドリという(マツグミか?)ヤドリギの実でした。 わたしも1回くらい食べさせてもらったかなあ? ほんのり甘かった記憶があります。 多分弟が持って帰ってくれたのでしょう。
でも、今考えると、ヤドリギはとても高いところにあります。 どうやってそれを採ったのでしょうね。 親の知らないところで相当の冒険をしていたのかも。
この実を鳥が食べてフンをすると、そのねばねばで木にくっつき、そこに根を生やして木にとりついてしまうのです。 そしてとりついた木の水分などを奪いつつ自分でも光合成しながら成長するらしいのです。
しかし、ヤドリギよ。 大木の上で、我が世を謳歌しているけれど、それでいいのかい?
ヤドリギのくっついた所から先の枝は、養分が行き渡らず枯れてくるそうです。 これ以上増えると木の幹を残して全部の枝が枯れてしまうのではないかと心配になります。 強欲に養分を吸い取ったら元も子もないことをわかっているでしょうか。 分かるはずないですね。
でも、人間ならわかるはず。 社会生活の土台になって働いている人たちーたとえば食料を提供する農家や、漁業関係の人たち、生活に必要な物を生産する人たち、ゴミ処理など人間の暮らしの後始末をしてくれる人たちetc、こうした人々を大切にしなければどうなるか。