じゃ~ん
今年のおせちでございます。
残念ながら、自作ではありません。
わたしはちゃんと作るつもりでいたんですよ、 ほんとうに。
「冷凍してらくらくおせち」なる本を買ってきて、毎日少しずつ作っていこうかなと。
ところが暮れも押し迫って、いきなり「オードブルを注文しといたから。」と言うのです。 知り合いの料理屋の女将に頼まれて、わたしに相談する間がなかったんですと。
というわけで、2008年の暮れはおせち作りから解放されました。 既に用意をしていたぶりのショウガ焼きなどは冷凍して別の日に食べることにしました。
でも、全く作らないというのもどうかと思いまして、いなり寿司を作りました。
いなり寿司を逆さまにおいて、錦糸卵、えび、ブロッコリーをトッピングして華やかに。 でもこれしか作らないというのもかえって気合いが入らなくてー 雑な作りです。 やっぱりおせちは、さあ、作るぞと気合いを入れて、手順を考えながらだだっと作らなくては。
もうひとつ、黒大豆の煮物。 ぶじおくんが育てた豆で、ハウスの中で乾かし、根気よく殻を除いてくれたものです。 大粒のつやつやとした豆です。 味付けをしないうちからほんのりと甘みがあって、とても柔らかく煮えました。 秋に栗を冷凍していたので、砂糖で煮て豆の中に入れてみました。
さて、プロの作ったおせちはー
見かけはあまり素人と変わりないんじゃないか~、と思ったりもしましたが、
家族には評判がよかったです。
中にぎんなんを入れた手作りの一口がんもどき、ごぼうの芯をくりぬいて鶏のつくねを詰め込んだ煮物、栗だけで作った甘さ控えめのきんとん、金箔をあしらったつやつやの黒豆など、プロの技が随所に見られるおせちでした。 切っただけの練り製品などは一切なし、どれも一手間加えられています。 冷凍や真空パックのおせちも多い中、これは、元日の朝とりに行ってしばらく待って出来上がった、できたてのほやほやです。
ぶじこいわく、このおせちはわたしの作る料理の味に似ているんですと。
え? それって、わたしの料理がプロの味に近いってこと?
いやあ、それほどでも。
え? 似ているだけで、同じおいしさだとは言ってない?
ハイハイ
コホン どこが似ているかといいますと、
え~、わたしはですね、化学調味料を使わず、昆布やかつお、いりこなどの出汁を取ってそれで味付けします。 だから、インスタントだしや化学調味料をたくさん使う味に慣れた人には、多分物足りないというか、あまりおいしくないのではないかと思います。
このオードブルも、化学調味料を使わない、素材の味を生かしたおいしさだったのですね。
その日のうちに完食いたしました。