キーウィ畑の横を通りましたら、たくさんあるキーウィの木の中で、1本だけ実を残している木がありました。
どうしてなんでしょう? 売られている立派なキーウィに比べると、実が小さいように思いました。 商品にならなかったのかもしれません。 手間をかけて採るよりも放置する方がよかったのでしょうか。 うずたかく積まれているオレンジのものは柿です。 これは完全に売り物にならなかったのだと思われます。 それにしてもたくさん・・・・
となりのキーウィ畑では、もう剪定を終えて、おばあさんが枝拾いをしていました。
きゅうりなどは、曲がっていてもそれなりの用途があり、値段はともかくほとんど全部を出荷して売れてしまいますが、果物はそうはいかないのでしょうね。 それに果物は、おいしいものとそうでないものとの落差が大きすぎます。 キーウィの小さな実はすっぱいです。 とても。
先輩の先生が、「知り合いが新しい果物を作っていて、初めて採れたらしい」と食べさせてくれたのは、もう30年以上も前です。 まだどこにも出回ってない果物で、名前も、食べ方もわかりませんでした。 相当高値で売れたということを聞きました。
今では方々でキーウィ畑を見かけます。
しかし、 果物ははじめは高値ですが、広く出回ると値段が下がってきます。 真っ先に売り出した者が儲けるようになっているのでしょう。 高値で売れるらしいとのうわさを聞いてから栽培しても、遅いのではないでしょうか。 おまけに消費者の舌は飽きやすい・・・・・。
最近ではグリーンより糖度の高い、果肉の柔らかい 「ゼスプリゴールド」という種類が高値で出回るようになりました。 果肉が黄色い種類です。
そして今度は・・・・
うわっ、なに?これ。
初めて見た人みんな同じ反応をしたのがおかしかったです。 確かに、グリーンのさわやかな色合いに比べると、ちょっと不気味かな? 果肉の赤いキーウィです。
赤いキーウィには「レインボーレッド」「せとのめぐみ」 2種類あって、見かけはあまり変わりませんが、匂いが少し違います。 キーウィらしい香りがするのは「レインボーレッド」のほう。 「せとのめぐみ」は、キーウィの香りが柔らかく、新しい果物の感じがしました。 両方とも酸味が少なく、とても甘いキーウィです。 そしてお値段はもちろんグリーンより高いです。
次々と新しい品種を導入する農家は大変ですね。 働き者というだけでなく、進取の精神や研究心がなければやっていけません。