あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

桜三里の屋根付き橋

2019-06-29 23:52:57 | くらし
 緑濃くすっかり夏の景色になった桜三里。車を走らせながらちらっと横目で確認することがあります。
 一つは1箇所だけ道ばたにあるまたたび。夏になると白い葉が木立の上の方まで這い上がります。初めてマタタビに気づいてから何年たったのか。ずいぶん成長しました。桜三里の往路、復路、どちらからでも目立つようになりましたが、もうわざわざ車を停めてまで写真を撮りません。交通量も多く制限速度以上の早さで通り過ぎる車がひっきりなしですから。

 もう一つは、
 
 屋根付きの橋
  
 南予の方にはいくつかあるそうですが、中予の方で屋根のある橋を、ここ以外に見たことがありません。
 ちょっと時間があったので寄ってみました。深い緑に包まれて、よほど注意してないと通り過ぎてしまいます。もうずいぶん前に気がついて一度はブログに書こうとしたのですが、何らかの理由でしていませんでした。ちょうどいい、もう一度訪ねてみましょう。
 そんな気になったのは、以前に比べて見つけにくくなってる=草木に隠されている、そんな気がしたものですから。

 いえ、向こうの家ではなく白い柱の陰にちらと見える



 これです。





 「あけぼのばし」と堂々とした看板が掛かっています。おお、前には気がつきませんでした。



 なかなかすてきでしょう? 







 国道側から渡ってきて出口に立て札がありました。多分こちらが入り口。



 もう字も薄れかけてなかなか読みづらいのですが、あれこれ調べたこととあわせますと

 周布郡(今の西条市)から久米郡(今の松山市)へ抜ける道「中山越」(今の桜三里)の中山川に架かる鞘橋(刀の鞘のような形状の橋?)景勝地にかかっていた。それが京都東福寺の通天橋に似ていると言うことでかつては多くの文人が訪ねてきた名勝地だったが、今その景勝地はダムに沈んでない。 といったところです。

 そうか、まだ作りが新しいと思ったのは、昔あった橋を模してここに残そうとしたと言うことか。時代の移り変わりを物語る橋だったとは。

 この橋のたもとに



 立派な桑の木

 草に覆われたはまゆう あじさい(写真なし) あきらかに誰かが植えたものですね。
 ちょっと古い歴史には似つかわしくないような、オキザリス(いかにも現代風)



 これは? 白花のオキザリス?





 橋にいたる道のそばは草が刈ってあり、だれかこの橋の付近を手入れしている証のように思えます。放っておけば過疎化の波にのまれてそれをする人もまたいなくなって、橋への道も草に覆われて、解説の文字も薄れて、やがて人々は忘れていく・・・いえ、これはわたしの勝手な想像です。 
 せめて立て札だけでも黒々と書き直してもらえませんかねえ? そして国道からもわかるように。

 おまけ すぐそばの畑はきれいに手入れされていました。


 キャベツの穴の空き具合があまりにもすごかったので。
コメント (4)
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