あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

金木犀

2020-10-14 23:09:19 | 植物
 例年ならば、東予地方に秋祭りが始まるころです。しかし、今年はどこの神社も神事だけを行い、御輿もだんじりも太鼓台も運行は中止しています。寂しい秋祭りです。
 秋祭りは金木犀の香りとともにやってくるのですが、その金木犀があまり匂わないと誰かが言いました。
「花が咲いている?」
「咲いていますよ。」
 そう答えたものの、うちの小さな金木犀は、花よりも先にムカゴに目がいったくらいですから、花も少なく匂いも少なく、色も薄い。今日見たらすでにしなびていました。数年前から花が咲きだした誰も植えた記憶のない木も、今年はほんのちょっと匂いがしただけです。写真を撮る前に花が終わってしまいました。
 今年はどこも花が少ないのかなあ? たしかにどこに行ってもあまり匂ってないような気がします。
 
 しかし、
 ケイタと行った運動公園で
 
 
 小さい子のための遊具を集めた広場は、ぐるりと金木犀に囲まれて、香水をまき散らした中で遊んでいるみたいでした。
 
 すでに散り始めています。これ、2,3日したらオレンジのじゅうたんになりそうですね。
 
 
 色もうちの貧相な色と違って、活気のあるオレンジ色



 金木犀の花は一つ一つがかわいいですね。



 ちゃんと咲いていたことに安心しました。

 ここにはまだ夏のアジサイが残っていました。

 
 離れてみるととてもミステリアスな色できれいだったのですが、近くで見るとさすがに傷んでいました。
 
 さすがに、もう秋ですもの。
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むかごご飯

2020-10-13 23:45:11 | 野菜・果物・料理など

  9月は、染めに時間を取られ、フル回転の日々でした。おかげで家の中も外も、どこから手をつけていいやら分からないほどの荒れようです。多分、このままずるずると日々が過ぎていきそうですが、それでも庭の草くらいはざっと抜いておかなければ。

 クレマチスの支柱に巻き付いていたヤマイモ。ついに本家のクレマチスは見えなくなり、ヤマイモだけが残りました。ムカゴまでつけて。

 





 ネックレスみたいでかわいいんだけどねえ。

 蔓性の植物、ヤマイモでも何でも絡みついていればそんなにばれないだろうと思って放っていましたが、さすがにこれは目立ちます。クレマチスはどうなった?

 そして小さな金木犀の木にも



 蔓の間から色の薄い花が見えました。日陰過ぎるからかあんまり匂いません。

 その当たりの草を引っ張ったら、蔓も一緒に抜いてしまいましたが、なんとヤマイモがついてきました。これ、何年かたったら立派な自然薯になるのかなあ。もう一度埋め直しておきました。

 


 こんなことするからその辺の山みたいな庭になってしまうのです。

 すべて集めるとこんなにありました。



 ご飯に炊いて二人で食べるにはちょうどいいくらいです。

 昔のブログを読み返してみましたら、他の野菜と一緒に煮込みご飯にしていましたが、今回はシンプルにむかごだけ。味付けは少々の酒と塩。

 



 母が好きで、ムカゴを集める協力はしていましたが、食べるようになったのは歳をとってからです。戦時中の食料難を経験していた母は、野生の食べられるものは、何でもおいしいと言って食べていました。今の時代、まずくはないけど、そんなにおいしいとも言えないと思うのですが、母にあやかって年に一回くらいは食べています。アケビの皮だのむかごだのは、もう、「趣味の食べ物」と言うべきものでしょうかね。

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ろう(蝋)落とし

2020-10-11 09:33:18 | レザークラフト
 一年ぶりに、大きな革にろうけつ染めをしました。F30号 大きめに裁っているので75㎝×95㎝くらいの革です。
 1ヶ月ちかくかかって全体を染め上げて、さあ蝋をはがすぞという段階になって、

 おかしい、どうしてこんなに蝋が細かく割れてしまうんだろう。


 

  いつもなら、薄氷を割るように大きくひびが入ってそこからきれいにはがせるのに。今回は蝋がゴミのように小さく砕けてなかなかはがせません。下の方の葉っぱはカビが生えたように白っぽく見えますが、ろうがクモの巣状にこびりついているのです。

 ここでろうけつ染めについてちょっと解説ー興味のない方はスルーしてくださいね。

 絵画はキャンパスや紙の上に絵の具を置いて描いていきますが染めるという作業は、布や革などの繊維に染料を染みこませる作業の繰り返しです。薄い色から濃い色へ、何回も何回も染料を染みこませます。

 写真で言うならレースのようなカラスウリの花は、何も色をつけない段階で、筆に溶かした蝋を含ませ、絵を描くように革の上に描いていきます。その上から濃い色をつけると、カラスウリの花だけ白く残るというわけです。写真のような多色で染める場合は、色つけ→ろうがき→色つけ・・・と何回も繰り返しますから、最後には背景をのぞいてほとんどが蝋で覆われます。背景を染め終わったら、最後に、今までかぶせてきた蝋を手ではがすのです。

 この瞬間がわたしは一番好き。一応計画どおり作業をしてはいますが、その通り行かないのがろうけつ染めのおもしろいところ。思わぬ失敗をしていたり、偶然にも自分が考えた以上に出来のよい部分があったり・・・どんな風にしあがったかわくわくしながら蝋をはがすのです。

 が、今回はわくわく感が-全くない。埃のようにゴミがたまるだけで全貌が見えてこないのですから。

 蝋を刷毛で集めてはまた残りをはがし、また集めてははがし、もうこれ以上は無理と言うところまでは蝋を取り除きました。

 手で取り切れなかったろうは水で洗い流します。

 風呂場をきれいに掃除して、排水溝にはストッキングタイプのネットをつけて、細かい蝋をキャッチします。

 

 洗い場の半分を占領する革にシャワーで冷水をかけて、指の腹で爪を立てないように気をつけながら、ざらざらする部分をこすり落とします。

 革が水洗いできるのかって思う人もいるかもしれませんが、できます。 少々縮みますけどね。あまりにも蝋が残っているためにずいぶん時間がかかりました。まだ残暑が残っているというのに素足が冷たくなってきました。

 洗い終えた革は、古いタオルケットの上に広げて水気を切ります。

 いつもならここでしっかり乾かせば終了なのですが、

 あれほど念入りに洗ったのにまだ蝋が残っていました。

 小さくきらきら光っているのが蝋。かさぶたみたいでしょう? むやみに手でとろうとすると返って革にこすりつけてしまいますので、ガムテープを軽く押さえて粘着面にくっつけます。

 それでも、まだ。

 牛皮の小じわが写るほど大写しにしてやっと見えるくらいの蝋です。

 こうしてきれいになって行くにつれて自分の失敗が見えてきました。たとえば上の緑の葉っぱ

 わたし、輪郭を濃く描くようなことはしてなかったのにー

 原因は蝋が熱すぎて革がやけどしたことでした。カラスウリの花もちょっとベージュがかったところがあってここは多分蝋で焼けたところでしょう。冴え冴えと青いお月様のはずが、焼けてクレーターができちゃったし・・・・

 あまりにも蝋がしっかりと革にくっつきすぎたのではがれにくかったのです。蝋の温度は年中一定にしていましたが、暑かったことしの気温に合わせて蝋も調整すべきでした。

 だけど、仕上がりを見れば焼け焦げは何となく陰影が増えただけのように見えるし、花のベージュも、単調な白一色より深みがあるように見えるし、

「狙ったように焼き焦げを入れるねえ。」と妙なほめられ方をしました。

 このあとまだ何段階かの仕上げ作業がありますが、革をパネルに貼り付けて額に入れれば完成です。

 出来上がりです。

 これを見た娘が、カラスウリの花とセミとを月が見守っているようだといいました。誰も知らないところでひっそりと生き物たちのドラマが生まれていると。

 おお!そのとおりなのよ。 

 カラスウリの花って、わたしの友人知人の間でも、知らない人が多かったです。あんなにどこにでもあるのに。なので、題を何にしようか悩んでいると言ったら、「誰も知らない」というような題にして、と友人に言われました。何人かが同じような感想を言ってくれたので、題名は

「月明かりの下で」

 誰も知らない夏の夜、密かに行われている植物や虫たちの活動は、何が起ころうとも変わることのない、普遍的な、命を繋ぐという営みです。

 人間は新型コロナ騒ぎで暮らしが変わる、経済が変わると騒いでいますが、それは本当につらいことなのだけど、どんなときでも大切なことは、命を守ること、命を繋ぐこと、そんな当たり前のことに気づかされたこの夏でした。

 

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桜三里の花と〇〇

2020-10-09 09:34:00 | 植物

 松山からの帰り道、桜三里のレストパークによりました。立派な名前が付いていますが、ただの広場です。一応休憩用の東屋が有り、桜三里で唯一の公衆トイレがあります。歩道のような段差がありますが草だらけです。
 この歩道がなかなかおもしろく、背の低い雑草が生い茂っていますが、除草剤をかけられてはなくなり、別の植物がまたはびこってまた除草剤をかけられるということの繰り返し。
 何年か前は一面にミズヒキソウが生えていました。この春はアカネの蔓が歩道を這っていました。ただ、歩道の向こうの山裾は手つかずですので、何度退治されてもしぶとく復活しています。
 
 ミズヒキソウはどうなったかな? 
 大丈夫、色鮮やかに咲いていました。
 
 
 
 アカネはどうかな? 春先にみたときは歩道いっぱいに蔓を伸ばしていましたが、何にもありません。やっぱり除草剤を撒かれてしまったか、残念、あのとき少し連れて帰ればよかった、とがっかりしました。が、
 
ありました。
 
 
 
 葉っぱが四方向に広がっているのがアカネです。
 歩道の向こうの茂みから伸びてきていましたが、蔓が短いです。あんなにたくさんあったのに・・・歩道の上を這うように伸びているこの草はいずれ除草剤をかけられ、元から枯れるのでしょうね。
 
 
 トコロは健在でした。これは歩道の向こうの溝から立ち上がっていますから、多分除草剤は免れるでしょう。
 
 
 
 こんなふうにうつむいてうろうろしているおば(あ)さん、傍目には怪しかったことでしょう。
 
 うろうろしながら、
 今年はやたらとゴミが目立つなあと思っていました。
 
 あえて一つしか写しませんがー
 下の方の小さい葉っぱは三つ葉です。なぜか三つ葉はたくましくて、いつみても生えています。日の射さない湿気の多い場所なんです。
 
 
 どうしてゴミが増えたかなあ。一つ心当たりがありました。それは、別の場所
 
 廃業した食堂と
 
 
 廃業した電車の形の喫茶店



 このお店は大阪から来たご夫婦がやっておられました。わたしたち客とも気さくに話をされて楽しかったのですが・・・
 高速道路ができてから桜三里は長距離ドライバーが減って、食事をしたりお茶を飲んだりすることもなくなって寂れていきました。
 ほかにもラーメン屋とロバのパン屋さんがあって、桜三里ではここが元祖レストパークだったと思います。
 ロバのパン屋さんは名前のような特別なものではなく。普通のパン屋さんですが、ソフトクリームがおいしかったので、時々立ち寄っていました。
 
 すべてのお店が閉店し、5,6だいの自動販売機が残りました。短距離のドライバーにとってはそれだけでも便利で、特にトラックがいつもここにとまって休んでいました。けれど困ったことに、自動販売機の周辺はゴミだらけ。お弁当のからなどもて捨ててあったのだと思います。鳥がつついてゴミが散乱し、ジュースを買うにもゴミを踏まないようにつま先立って歩くほどでした。
 そのゴミ広場が
 
 




 生まれ変わろうとしています。ゴミはすべて撤去され、廃屋になった飲食店の周囲は立ち入り禁止になり、多分取り壊すかリフォームするか、今工事車が出入りしています。
 このお花畑も、暑い夏の日もこつこつと整備されていました。
 わたしは桜三里に自然に生えている花が好きなのですが、人工的な花壇でもこんな場所で休憩できたらうれしいです。完成を心待ちにしています。
 
 ただ・・・・
 
 ここに集中していたゴミが、あちこちに散らばったように思うのです。ちょっとした駐車スペースがあればそこには必ずゴミが見られるようになりました。車内のゴミは家に持ち帰ればいいだけのことなんですけどねえ。
 家に持ち帰ったら、面倒な分別をしなければいけないからかなあ。家で捨てるときの分別は苦にならないけれど、いったんごちゃ混ぜにした袋の中身をだしてプラスチックのトレーを洗い、燃えるゴミ、燃えないゴミにわけて・・・さすがにめんどそうですね。だからといってどこにでも捨てて言い訳ではありません。なにかいいシステムができないかしら、桜三里を通る度に考えるのですが。 
 
 
 花の話題に戻ります。
 松山へ向かう途中気になっていた花がありましてー
先日、意を決して、車がビュンビュン走り抜ける横で写真を撮ってきました。
 
 
 花じゃなかったです。鮮やかな赤が木いっぱいに広がっていたものですから、花とばかり思っていましたが、赤い苞に包まれた黒い種が見えました。
 
 これ、とってもかわいいんですけど。



 うちの庭に欲しいくらいです。でも名前が分かりません。
 
 その周辺には
 
 イタドリの花
 







 
 ピンクのイタドリーメイゲツソウというのかな?
 
 
 サルトリイバラの実
 
 
 こんな植物がたくさん見られる広場がもっとあったらいいのに。



 
 


 
 
 
 
 
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ヒガンバナについての疑問

2020-10-06 08:19:42 | 植物

 この間からヒガンバナについての疑問が頭を離れません。そのきっかけとなったのは、小さな新聞記事。毎日、ボタニカルアートと植物の解説が出ているのです

 



 先日その欄にヒガンバナが掲載されていて、それによると「ヒガンバナは種がないので、種では増えない。」のだそうです。

 ええ~ そんなことってある?つまり、ヒガンバナは球根(鱗片)で増えると?

 あの広場に現れたヒガンバナの群れをみると、にわかには信じがたいものでした。

 かなり離れて咲いているヒガンバナ。

 

 これは球根が次々と増えていったのが分かります。

 
 そこから3メートル以上離れたところにもう一群れ

 
 種が飛ぶならわかるけど、球根が歩いて行ったの?飛んで行ったの?
 
 そして花の終わった後には小さいけれど実がついています。
 
 
 中を割ってみると青い種。



 これは形だけで発芽しないということですね。

 先日植物に詳しい弟夫婦に聞いてみましたら、やはり「種はできない」と即答されました。染色体が三倍体なのでだめなんだそうです。コヒガンバナという種類があって、それは二倍体なので種ができるそうです。たしか生物の授業で習ったような・・・・

 じゃあ、何にもないところにぽつんと生えているのはどうやってそこに生えたんだろう?

 たとえば、

 周囲にはヒガンバナが一つもない生け垣のまん中に。

 下の方にはピンクの花も。この球根はどこからやってきたの? この家の持ち主がわざわざ植えたとも思えません。

 これは聞いても分かりませんでした。

 ところで、ヒガンバナは毎年のようにアップしているので、一応過去の記事を確認しているのですが、なんと数年前に「ヒガンバナは種ができない」と自分で書いているではありませんが。

 ショック。学んだことをすっかり忘れていたことが。しかもそう書いておいて、疑問も何も持たずスルーしていたことが。ああ~自分の記憶力に危機感を感じます。 

 ともあれ、わたしの疑問は解決できないのでネットでいろいろ調べてみました。

 そこで分かったことをまとめてみると

〇 飛び飛びに生えているのは、増えてせり上がった球根が地表にせり上がり、転がっていったり水に流されたり動物にくわえられたりして移動したものと思われること。

〇 山などにぽつんと生えているものは、かつてそこに人が住んでいて植えたと考えられること。

〇 まれにコヒガンバナという二倍体の花が有り、それは普通のヒガンバナに先駆けて咲くということ。

〇 コヒガンバナには種ができて繁殖すると言うこと。

 あれ?そういえば9月1日に咲いているヒガンバナがありました。それも2箇所。あれがコヒガンバナだったら今ごろ種が付いているかしら。だけど多分見分けが付かないでしょうね。

 柿畑の中は乗用の草刈り機で草を刈ったり、トラクターで耕したりした跡があり、機械の入らない木の根元や畑の端っこだけ草やヒガンバナが残っています。そこからヒガンバナが広がっていくので、木の周辺には花が多かったのかなあと思います。



 そしてトラクターでかき混ぜられた球根はあちこちに散らばって、空き地いっぱいに花を咲かせたのではないでしょうか。何となく納得。だけど説明の付かない場所もまだまだあります。

 もう一つの疑問

 近頃よく見かけるピンクのヒガンバナ。どうして色が変わったかということ。

 



 じつは何年も前にピンクの花の球根を持ち帰ってプランターに植えたのです。しかし、翌年咲いたのは普通の赤い花でした(今でも咲いています)。と言うことは、わたしが持って帰った突然変異ではなく、たまたまその年の何かの影響で色変わりしたということです。

 またまた弟に聞いてみましたら、これも即答でした。「除草剤」だそうです。環境に優しいという除草剤は、雑草の葉にかかると根に浸透して枯れますが、ヒガンバナは球根なので枯れません。たまたま薬品がヒガンバナの近くの土の中に残ると、色変わりの影響が出るのだそうです。

 
 青いのはキーウィ畑の周囲のネットです。なんだかいい感じでしょう?
 
 ここはピンクの花がいっぱいです。





 ピンクの方はやや小さめ。背も低いです。これがコヒガンバナだったら? だといいけどなあ。
 
 
 中にはほとんど白といえるのもありました。
 

 なあんだ、というかやっぱりというか、わたしは石ころの多い土地など、水分不足になりがちな場所でピンクが多いと感じていたのですが、化学物質のせいでしたか。オシロイバナなどは除草剤がかかると、枯れずに斑入りの葉っぱになることがあります。それを考えると、人体に全く影響がないとはいえないのではないか、わたしはできるだけ使わないようにしたいと思います。

 けれど、本当に突然変異で色が変わってしまったのがあるかもしれません。それを確かめるにはもう一度ピンクの花の球根を植えるのがいいのですけれど。

 こんなこと追求している場合じゃないよ、あた子さん、と心の声が・・・・庭の草引きと、花畑の草引きと、春の花の植え付けと、部屋の掃除と、やることいっぱい・・・・

 

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あけびの皮を食べてみた

2020-10-05 00:21:13 | 野菜・果物・料理など
 豊作のアケビ。甥っ子が食べるだろうかと、義妹に聞いてもらったら、「アケビはの山を探して食べるのが値打ちなんだ。」と言ったそうな。
 その通りですわ。
 アケビってどれもこれも実がなるものではなさそうです。実家に子どもの頃からありましたけど、実がなったところを見たことがありません。山の中などでしか見かけない珍しい実だからこそ、昔の子どもには値打ちがあったのかも。種は多いですが甘い上品な味ですから、実を食べて皮は捨てるものと思っていました。皮も食べられるのだと知ったのは歳をとってからです。
 
 じつは、アケビの皮の天ぷらは、以前作って食べたことがあります。まずはまた天ぷらにしてみました。
 
 
 
 まるでジャガイモを皮ごと揚げたような・・・
 ついでに穂じそも添えると
 
 
 なんだか風流な食べ物になりますね。
 
 アケビの皮は、思った以上に柔らかく、ほんのり苦みがありました。お腹を満たすとか、独特の風味を楽しむとかというより、秋の季節そのものを味わう料理ですね。
 
 さらに今年は、大量消費できそうな料理に挑戦。
 ちょっとだけネットで調べてみました。味噌和えとか佃煮ふうとか、味付けは似たり寄ったりでしたがあく抜きの方法がいろいろでした。
 大きく分けると
 1 水にさらす
 2 重曹で抜く
 なんですが、実際にやってみるといろいろ疑問が湧いてきて
 
 水で晒すのは切ってからか種を取ったそのままの皮か。
 両方やってみたのですが、なすびを水につけたときのような茶色い水になりました。二,三回水を取り替えて一昼夜おきました。それであくが抜けたかとかじってみましたら
 
 苦い! わたしの苦さ限界値はビール、コーヒー、カカオ70%のチョコ、ゴーヤを塩もみして水にさらしたの。アケビの苦さはこれらを越えました。
 
 切って晒しても苦みはたいして違わないように思いました。
 
 
 次に重曹を使うやり方。
 これも疑問がありまして、アケビを茹でる時間は? 茹でた後はすぐ水洗い?それともそのまま冷めるまで置く?
 
 そこで、湯を沸騰させ切ったアケビをいれて重曹を入れ、一分程度短い時間茹でてみたのですがー
 柔らかすぎてグジャグジャ
 搾るとつぶれてしまいそうなので水を切って味噌和えにしました。
 
 ほんのちょっと苦みが残っていい感じなのですが、水っぽい。
 
 茹でるのではなく湯通しするくらいでいいのかな? 母は、ワラビのあく抜きを「わらびをたまがす(びっくりさせる)」と言っていました。それでアケビをびっくりさせるくらいの短時間で先ほどの作業をやってみました。そのあと、ワラビと同じように、自然に冷えるまでそのままにしておいて、さらにきれいな水にさらしました。
 
 なんと緑色の水になりました。
 水を捨てたら
 
 
 なすを茹でたような色に。見かけも食感もなすびに近いです。苦みさえなければ。が、さすがに苦みもやわらいでいました。
 
 今度は梅味噌で和えてみました。
 
 
 なんだか梅の風味と酸味とアケビとが似合わないような。なすだとおいしいんですけどね。
 
 なすと似ているのならば、なすのように料理してみようと、油炒めしてから醤油、みりん、砂糖で甘辛く味付けしてみました。
 
 
 
 仕上げにごまとかつお節をまぶしてー どれも似たり寄ったりの画像で、ちっともおいしそうに見えないけど・・・
 これがいちばんおいしかったです。ほんのりと苦みがあって、うまく言えないけどアケビを食べているという実感があります。日本酒に合いそうです。春のワラビやつくしと同じで、秋が来たら一度は食べたい、そんな食材ですね。手間暇かけて何回もご飯のおかずにするようなものでもないかなあ。他の野菜ならもっと簡単に調理できますからね。
 
 最後に
 シャーベットにまではしないぞ、と思っていた果肉ですが、やたらとたくさんあったので簡単に裏ごししてみました。たしかに上品な甘さの(結構糖度は高い)果肉が、ほんのちょっととれましたけど、味見しただけで洗い流してしまいました。これは根気が続きません。
 
 残った種
 


 
 これって油がとれるんだそうですね。けど油絞りも道具もないし、いつまでもアケビで遊んではいられません。実を採ってしまったらいちど蔓を短く切ってしまおうと思っています。倒れたアーチを起こさないと。
 この種、どうしましょう。




 


 








 
 
 
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ヒガンバナのある風景

2020-10-03 01:25:06 | 植物
 夕べのお月様。他の方のブログで満月だということに気づいて慌てて外へ出ました。よかった、もうすぐ雲に隠れるところでした。
 


 それで、
 この時期にヒガンバナがまだきれいということは、今年はヒガンバナが遅いということでしょうか。
 


 
 
 ヒガンバナはうちの方では本当にありふれた花です。テレビのクイズ番組で花の名を当てる問題がありました。回答者の皆さんが案外ヒガンバナを知らないのに驚きました。東京から嫁いできた義妹は、都会では知らない人は多いと言っていました。
 そうなんだね。この時期どこを走っても赤い色が目に付くのが当たり前の景色だと思っていましたが。
 
 赤い花を不吉だとか縁起が悪いとか言って忌み嫌う老人もいますが、わたしは好き。どんな景色もきれいだなあと、つい写真を撮ってしまいます。
 
 が、さすがにこれには驚きました。
 
 前触れもなしに突然姿を現す花三つといえば?
 サクラ、マツバウンラン、ヒガンバナ
 
 つぼみがつんつんのんできたなと思ったら

 
 こうなって


 こうなりました。 
 始めは、道に挟まれた、ただの空き地だったんです。
 反対側の道へ行ってみました。



 空き地に数本ある柿の木の下は特に花が多い。

 
 ふつう耕作放棄地は蔓草が生い茂って藪になっていますが、ここは草刈りだけはこまめにやっているようです。元は果樹園であったであろう、広い土地です。一反? 二反?
 
 



 
 つぼみが空へ向かって伸びているのもまたいい景色。



 これは市内にある公園の斜面。人がいなくて穴場です。のびのびと遊ばせられるのでちょくちょく子どもたちを連れていってます。だけど、こんなにヒガンバナが咲くのは知りませんでした。
 


 
 黒いモンキアゲハらしきチョウが飛んできたのですが、カメラに捉えることができませんでした。残念。
 
 それから一昨年見つけて大好きになった場所。



 
 ここへたどり着くまでに何十分かさまよいました。方向音痴のわたしは、こんな所に自分ちの畑があっても覚えるのに何年もかかりそう。
 
 ようやく見つけたものの、去年より雑草が多くて花が少なくなっていました。
 




 手前の方に白っぽい花が見えます。ピンクのヒガンバナです。最近どこででも見かけます。
 
 サクラとのコラボ
 




 田んぼの畦にももちろ咲いていますが、田んぼのヒガンバナはやや傷むのが早いですね。少し色あせていました。
 
 ところで、ヒガンバナについて一つの疑問が頭から離れません。すでに頭の中は研究モードなので、時間をおいてもう一回ヒガンバナについてアップしますね。本当はそれどころじゃないんだけど。
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