シアワセなジジイである。歯が無いか、毛が無いか、それが問題であると議論しているようでは。
「歯が無いのと、ハゲでカミの毛が無いのとどっちが良いのか?」ということで、昨日の老人大学ではご学友様と話した。楽しい話題になった。大笑いをしながら。
そうなのである。
昨日の老人大学で、二時間も歯のことで現役の歯科医師の先生から講義を受けたのである。そもそも、歯のことでこんなに長く講義を受けたことがナカッタ。だから、メモが大量になった。覚えておれない程大量のメモである。(*_*) マイッタ。そして、実にタイムリーであった。つまり、ジジイになって歯も不安になってきたからである。歯もなのである。歯「も」。
私は今のところ、歯は大丈夫である。一本だけ無いけど、後は全部生き残っている。だから、何でも美味しく噛める。噛めるから食欲も困るくらいにある。ま、食い意地が張っているだけであるが。
それで、冒頭のテーマでご学友様と議論になったのである。
歯が無いのがご学友様、カミの毛が無いのがこっちのジジイ。つまり私のことである。スキンヘッドだからだ。私は。
ある年代でもって、突然スキンヘッドにした。もうハゲであるのに、みっともないと思っていたからである。隠そうとしていたらである。そんなみっともないことはない。だから、突然である。突然。思い立ったらやることである。それが一番いいのだ。しかし、まだ現役の仕事人だったから、周囲の方々は唖然としたらしい。その反応も面白かった。唖然ぶりがである。朝の会議でもって、全員沈黙してしまったからであった。どうやって反応したらよいかわからなかったのであろう、今思えば。
わははっははははっはははであった。
なんでもそうだが、私は面白がって人生を生きている。他人の目は意識しなくなった。他人のために生きているのではないからである。当然、他人には女性も含まれる。女性なんか、最初からご縁がナカッタから、相手にしないし、されない。面倒だから、最低限の会話シカしない。あたりめぇである。化粧をしているような人種とは、そもそもご縁がないっちゅうもんであるからだ。それに、おバカキャラのミニスカ・オネーチャンと会話していても時間の無駄であったからである。あ、そもそも相手にしてくれないんだから、無駄のレベルまでイカンぞな。
それに、他人にどう思われているかなんてことは、まったく関心がない。どんなに相手がエラくても、私にはそもそもご縁がないからだ。
孫と遊んでいられればそれでいい。ま、孫にだけは嫌われたくないが。
それも限度があるだろう。孫だって、ジジイがうっとうしくなる時期がくるだろうから。それに、孫がデカくなるまで生きていられるかという大問題もある。可能なかぎり、生きていたいけどねぇ~。しぶとく。
それで冒頭に戻る。
入れ歯がいいか、ハゲがいいかということである。
結論は、「ハゲの方がいい」ということになった。ご学友様がしみじみそう言ったのである。入れ歯だと食べる楽しみがかなり失われるというのである。見た目はいいかもしれないが、そもそも歯がないのは自分でわかっているのだから、こんなに情けないことはないと言われる。
そうかもしれない。
なぜなら、ハゲは鏡を見ない限り、自分じゃわからないからである。つまり意識しない。自分では。それに食べる楽しみとか関わりがない。そんなんだったら、「人を喰っていた」方がよほど楽しい。
ハゲだと、シャンプーも不要である。顔も、アタマも一緒でいいからである。もっとも、顔を洗っているのか、アタマを洗っているのか区別がつかないというのが、ちょっと困るが。
あ、どこまでがオレの顔だ?ってなるからである。
笑いごっちゃないのであるが、ね。
したがって、だんだん顔のことも関心がなくなってしまった。どんな顔をしているのかということでもそうである。鬚が生えていても気にしなくなった。現役時代が懐かしい。必ず朝鬚を剃っていったからである。今は、塾のあるときしか、気にしなくなってしまったのである。情けない。
さらに、クシも要らなくなった。あたりまえである。クシの必要がないからである。どこをくしけずるのであろうか。あああ、バカバカしい。
そんなこんなで、ハゲの方がずっといいという結論になってしまったのである。
ご学友様は私より一歳年長である。美男系のなかなかのじいさんである。しかも金持ちである。うらやましい方である。教養もある。
いつも老人大学の席が一緒なのである。だから、なんとなく仲良しになっているのだが、あまりの美男ぶりに、金持ちぶりに正直オレとは棲む世界が違うなぁと思っていた。そしたら、いろいろあることもよくわかった。歯の問題でもって話をしてみて、案外つまらないことで悩んでいるんだと思ったからである。
それはお互いそうだのだろう。
つまらない問題でもって悩みの根源になっているのだから。私の場合は、この3月まで現役の大学院生であったことが、最大の悩みであったのであるが、そんなことを申し上げてもしょうがない。黙っているに限る。
60過ぎて大学院生だったって?バカじゃねぇかと笑われておしめぇであるからだ。
バカは、バカなりに生きていくしかない。
もうそういうことでもって、諦めて、ハゲの人生をハゲらしく生きていくしかない。
ハゲているといいこともあるのかもしれない。もしかしたらである。
そんなことはないのかな?
ま、どうだっていいことである。
シアワセなジジイである。歯が無いか、毛が無いか、それが問題であると議論しているようでは。
(・u・)>ベー
これにて退散!