たまには至近距離で美人の歯科衛生士に、ボキの「牙」をクリーニングしていただくのも、いいもんである
けふは、美人の歯科衛生士にボキのまだまだ残党で生きている「牙」のクリーニングをしていただいた。
都合、1時間20分もかかってしまった。それだけキタネェのである。ボキの牙は。
牙を支える歯肉もガタガタだし、もうどうしようもない。しかし、ボキには虫歯がない。それだけ頑丈な牙なのである。
自然界では、牙が使い物にならなくなったら、それは「死」を意味するそうだ。人間だけである。牙を失って入れ歯になって、生きながらえているのは。
これって、ライオンや虎が聞いたら怒るだろうなぁと思う。なんでだ?って鬚を震わせて怒るだろうよん。
まぁ、ボキは、ライオンや虎に怒られてもしょうがないような「ヒト科の最低人間」でありますがねぇ。餌にもならねぇじゃねぇか!って。喰えない、喰いたくもない「ヒト」であるから。
わはははっははっははっははははは。
それはともかく、歯科衛生士の美女にいろいろと教えていただいた。
歯の磨き方とか、歯ブラシも。二種類使ったほうがいいということであった。ボキの場合。「タフトブラシ」というのを使ってである。これは今まで指導していただいたことがなかったから、実にありがたいことを教えていただいたもんである。
それにしてもいつも思うのだが、牙のクリーニングというのは、シューと水を使うから苦手なんである。ウェ!となっちまうからである。
それをけふもやってしまったから、美人の歯科衛生士に哀れがられた。
ダイジョウブデスカ?と聞かれたから、「ううううう」とうなっていた。まるで老いたライオンである。だって、クチをふさがれているのにどうやって言葉をハッスルのじゃ。
それにボキのクチはクサイ。
それを仕事だからといっても、クリーニングしてくださるだけで実にありがたいもんである。
耐えられるだけたいしたもんである。
こんな見るからにキタネェ貧乏ジジイのクチを、まぁまぁ1時間20分もやってくださったものである。
ありがたくて涙が出てきたよん。
もっともあまりに苦しくて、ゲップと一緒に出た涙であったが。
お昼をとっくに過ぎてしまったけど、ボキは、ルンルンと帰りのクルマの中で鼻歌を歌っていた。
信号で止まったときに、ルームミラーでボキの牙をしげしげと見たら、実に美しかった。黄土色から、ちょっとは白っぽくなっていたからである。
感謝、感謝である。
苦しかったけど、楽しい牙のクリーニングでありました。
Bye-bye