大阪カレー出張2007その1:ティラガ

ティラガ1こんばんは。

さて、早速大阪カレー出張の始まりですよ。
大阪到着した初日は午後から本社に入って、終業まで東京でしかかりだった仕事をしていてほとんど終わりました。
つかFrameMaker習いに行ったんですよね?m(_ _;)m
終業になると本社の方々からは口々に「今日これからカレー屋行くん?」と聞かれました。
どんだけ浸透してるんだとf(^^;)
えぇ、行きますよ。行きますとも。

今回も事前にお店を調べましたが、大阪で南インド料理屋さんはないかな?と思ってググったら1軒しかありませんでした。
そして電話してみたら、お店の方はあまり日本語が出来なかったので、カタコトの英語で悪戦苦闘しつつ28日の夜に行きたいと伝えました。
これで大丈夫かなぁ、と心配しつつ訪問しました。

お店までの順路を簡単に紹介します。
市営地下鉄谷町線に乗り、都島駅の1番出口に出ます。

ティラガ2 ティラガ3

出口の右手にマクドナルドがありますので、そのまま道なりに進みます。
そうすると今度は右前方にりそな銀行が見えて来ますので、その先で右折します。
親和通商店会という(商店街じゃないのは何故?)通りに入ってすぐ右手、りそな銀行の隣にお店はあります。

ティラガ4 ティラガ5

ティラガというお店です。
2004年夏頃にオープンしたようです。
ここまで駅出口から約50m!アクセスはとても良いです。
「本格カレー」というのぼりに少々不安な気持ちを覚えつつ、入店しました。
店内はテーブル席で20席ほど。
奥行きがあり、奥には大人数用のソファー席もありました。

ティラガ6 ティラガ7

店内にはミールスの食べ方などがイラスト付きで貼られています。
また、店頭の大きなガラス窓からはタンドール釜と鉄板がよく見える作りになっていて、お店の入口のすぐ横で見る事ができます。
結構タンドール釜などはお店の奥だったりで見えない作りのお店も多い中、これは楽しい作りです。

電話に出たニルマルさんという方が接客をしていて、私が電話したのが分かったようです。
まず最初にメニューを見ましたら、冒頭には以下のように書かれていました。

「スパイス感たっぷりの北インド宮廷料理と、健康に良い野菜をふんだんに使った南インド家庭料理」を気軽に同時に食べられるお店~
との事です。
その通りで、メニューには北インドと南インドの料理が半々くらいの比率でありました。
そしてそのそばには驚きの一文が。

「…当店シェフのスブラ・マニヤンは~」

えぇ!マヂですか!?まさかデリーダルバールのマニアンさんがここにいたのかな?
…と思いましたが、同姓同名のようです。
北インドのメニューは割愛させてもらいまして、南インドのディナーメニューは以下のような感じです。

サダドーサ(ドーサを円錐状に焼いたもの):750円
マサラドーサ:850円
パラタ・クルマ:1000円
ターリ・ミールスA:1500円
ターリ・ミールスB:2000円
ターリ・ミールスC:3000円


ミールスAは通常のご飯のミールスセットにスープが付いているようです。
ミールスBは上記セットスープの代わりにドーサが付いたお得なセットです。
ミールスCは上記セットが全部込みのさらにお得なセットのようです。

ミールスBにしようとしたら、店員のニルマルさんが「ドーサの代わりにパラタにしませんか?」と言って来ました。
同じお値段で変更してくれるそうです。
ドーサもいただいてみたいし、結構迷いました。
結局はどちらがお薦めか聞いて、パラタに変更してもらいました。

お料理を待っている間に、ニルマルさんが雑誌を持って来てくれました。
どうやらお店が載っているそうです………え。
dancyu2006年7月号じゃないですか!
南インド店紹介の中で、35ページに掲載されています。
これ持ってるのに…全く記憶にありませんでしたm(_ _;)m
dancyuさんのレベルに私はまだ到達していないという事でm(_ _;)m

dancyuによると「北と南のインド料理を提供しているが、昨今の南インド料理ブームに柔軟に対応して南インドのメニューも増加している」と書いてありました。
ミールスセットが3000円(要予約)と書いてありましたが、この1年間でメニューの改訂があって、価格帯の変更や予約をしなくても気軽にミールスがいただけるようになったようです。
これは嬉しい変更ですね。
そうしているとお料理が運ばれてきました。

ティラガ8 ティラガ9

まずはスープです。トマトのフレッシュな味が味わえるポタージュスープです。
滑らかで口当たりが良く、初めていただく味です。
スープの底には砕いたコリアンダーのホールがあり、爽やかな後口でした。

そして変更してもらったパラタです。サンバルが付いてきました。
せっかく店頭で焼いていた焼きたてなので、冷めない内に先にいただきました。
これは美味しい!表面のパリパリともちもちが絶妙です。
パラタは他にはニルワナムでしかいただいた事はありませんが、甲乙付けがたいです。
一緒に付いて来たサンバルも野菜を上手に使ってあり、とても美味でした。

そしてミールスセットが運ばれてきました。

ティラガ10

うわぁ。かなりの品目です。これに別のお皿でライスが盛りつけられてきました。
ニルマルさんがカトリの中身を順番に説明してくださいました。
その中で「タコ焼き」という耳を疑う言葉が。
え?と聞き返すとインドにもタコ焼きがありますという驚きの一言が。
ホントですかいな。
という訳でまずはそのタコヤキを先にいただきました。

ティラガ11

見た目はまさにタコ焼きです。いただきます。
生地の感じはタコ焼きの生地ですね。
ふわふわの生地の中にはタコは入っていなく、紅ショウガのような役割の細かく刻んだショウガの酢漬けが入ってました。

左から順に反時計回りで説明しますと、一番左がパパドです。
直径10cmくらいの大きさの1枚ものをよく見ますが、こちらのは直径3cmくらいの一口せんべいサイズ。
初めてみましたが、味などは普通のものと同じです。
砕いて混ぜていただいたりする際に飛び散らないので、こちらの方が便利かもしれません。

右隣がラッサムスープです。
ホールスパイス、トマト、タマネギ、ニンニク、タマリンドなどを使った辛くて酸っぱいスープです。
こちらのラッサムは辛さ控え目ですっきりとした酸味が味わえました。
スパイスで感覚が変わるのか、最初の一口と食べ進んでからいただくのとでは、味が全然違って感じられるのが面白かったです。

その隣は野菜のカレーです。
オクラやいんげん、タマネギなどが入ったもので、酸味が効いていますが、ものすごくウマイ!
最近いただいた野菜のカレーの中では際立った美味しさでした。

その隣がサンバルです。これはパラタに付いて来たものと同じに感じましたが、シェフの方はスパイスを変えて出してくださったみたいです。
その隣はタコ焼きです(ニルマルさんはクリッパニカーラムと言ってました)

ポリヤルはニンジン、インゲン、コーンなどが入ったものです。
コーンの粒に合わせた大きさでニンジン、インゲンを刻んでいるので見た目はミックスベジタブルみたいです。
この位の大きさだと、混ぜていただくのにはうってつけですね。
マスタードシードを中心にした、適度な優しいスパイス使いが美味しいです。

その隣がクゥトゥです。
豆類とココナッツをペースト状にしてあります。
素材の味がほんのり甘くて美味です。

そして最後がほうれん草と豆の炒め物です(名前はキーレイと言ってたような…)
豆は小豆でした。小豆をこんなところで使うの?と驚きましたが、バターソテーしたようなほうれん草と良く合います。

全体的に辛さやスパイス感は優しい使い方で、素材の持ち味を引き出すように調理されている印象を受けました。
それぞれを美味しく堪能していたのですが、ニルマルさんが…

ティラガ11

サービスだと言ってドーサをくださいました!(゜Д゜;)
いや、せっかくなのでドーサも注文してみようかと思ってたところだったのに…。
ご厚意に甘えて、いただきました。

※追記:もちろん通常ドーサのサービスはないと思います。
おそらく、私が前もって東京から電話で問い合わせたからだと思います。


プレーンドーサはパリパリでとても上手な焼き加減です。
付け合わせのチャトニはミントとトマトの2種類です。
トマトのチャツネはフレッシュなトマトを合わせて冷やしたもので、ものすごく美味しいです!

ティラガ12

クゥトゥにほうれん草をドーサにのせて、チャトニも付けていただきましたが、これはたまりません!
パラタとの食感の違いも楽しめました。
インドの粉モノって、本当に美味しいですね。
粉モノ文化が根付いている大阪でも、しっかり浸透して欲しいと思いました。

そして当然ライスに全部をかけて、混ぜていただきました。

ティラガ13

もう、ヴ・マ・イ!!(・∀・)イイ

ライスは日本米ですが、そんなの関係ねぇ!(by小島義雄)ってくらい美味しかったです。
ドーサとパラタをいただいたので結構お腹はパンパンなのですが、ライスとラッサムとサンバルをお替わりしました。
ライスは半分くらいで良いですよ、と伝えたのですが…

ティラガ14

しっかり普通の量で運ばれましたm(_ _;)m
大丈夫かな?と不安になりましたが、優しい味付けで油っこくないからかスルスルといただけました。
これだけサービスされては申し訳ないので、最後はチャイもオーダーしました。

ティラガ15

とてもホッとする味でした。
サービスされたのもありますが、これだけいただいて2500円しなかったのは素晴らしいです!
ミールスも東京だったらあと500~1000円くらいはすると思いました。

実は食後のチャイをいただく前に、入店してきた女性のお客さんが一人いたのですが、その方はタミール語でバリバリ店員さんと会話しています!(゜Д゜;)
すごい方がいるもんだと思いつつ、お手洗いで右手を洗って来ましたら、その方に「東京から来られたんですか?」と聞かれました。
ニルマルさんから聞いたみたいです。

こちらの方、ここのお店の常連さんのようで毎週通ってるそうです。
地元の方で固定客がいるというのは良いお店ですね。安心しました。
そしてすごいのがこの方。
お話を伺っていたら、タミール語はこちらのお店で教えてもらったとか。
私がムットで簡単な挨拶を教えてもらったレベルじゃありません。

「こんにちは」「こんばんは」「今日何食べたい?」「おすすめで」などなど、お店で必要なほとんどの会話が出来るみたいです!
私がこちらのお店で会話の役に立つかと思って持って来た、マレーシアの旅の指さし会話帳(タミール語も記載されてますので)を見せたら、こちらの方は旅の指さし会話帳(インド)を持ってました!(゜Д゜;)
思わずサントーシーさんのブログを宣伝してきました。

あまりの博識ぶりに、ここにいる女性はFueさん、サントーシーさんか?と思ってしまいました。
この方とはメールアドレスを交換させてもらいました。
今後の大阪カレー出張が楽しみになりました!(・∀・)イイ

さて、帰宅してからググってみましたら、コチラにティラガについての情報が載ってました。

>もともとは、『ガンガ』という名前で、大阪の名店『アショカ』に
>おられた方が独立開業されたんですけど、いつの間にかオーナーが
>変わっていたようです。
>それに連れて、メニューも北インド料理から南インド料理に
>なっていました。


大阪の有名店、アショカから独立されたのですね。
これだけのクオリティも納得です。
京都に支店もオープンしたようです。これからも頑張って欲しいお店です。

最後に、東京在住のカレーブロガーに告ぐ。

大阪に行ったら、迷わずココに行け!

それでは、長文失礼しました。

【店鋪情報】

ティラガ

住  所:大阪市都島区都島本通3-22-14
     周辺地図はコチラ
電話番号:06-6928-8478
営業時間:ランチ11:30~14:30
     ディナー17:00~23:00(ラストオーダーは各30分前)
休  日:なし
コメント ( 16 ) | Trackback ( )このエントリーを含むはてなブックマーク