所信表明演説
2013年2月4日(月)
安倍首相の所信表明演説を読みました。2度3度と読み返すうちに、なんと空虚で白々しいことかと次第に腹立たしさを覚えるようになりました。
「我が国にとって最大かつ喫緊の課題は、経済の再生です。」と切り出し、「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略」で、経済を再生すると力説しています。また、これまでの延長線上にある対応では、デフレや円高から抜け出すことはできません。」と主張しています。
しかし、安部氏の演説には、デフレが何によりもたれたのかという分析は一切ありません。
今日のデフレを招いたのは、小泉・竹中路線による新自由主義経済路線のもと、派遣切りを許すなど労働者の雇用環境を破壊し、ワーキングプアーなる層をつくり格差拡大社会をつくったことに原因があるのではないでしょうか。その結果、貧困層の拡大により消費が冷え込んだのです。
安倍氏は、「かつて病のため職を辞」したことを「過去の反省を教訓とし心に刻み」と言っていますが、安倍氏が真摯な方なら自身のことのみならず、自公政権によりデフレ社会を招いたことに、自民党の総裁である立場上、反省を口にする必要があるはずです。しかし、この方にはそのようなお気持ちは一切ないようです。
「震災復興」を2番目の重点として述べていますが、震災によりもたらされた福島原発事故に関して、「原発」の「原」の字もありません。
日本の将来のあるべき姿を決めるとも言われる原発政策について一言の言及もないのは、原発事故を復旧しようという意思がないのみならず、将来の日本に対して展望を持ち合わせていないと証拠でしょう。(注 私が2度3度読み返したのは、せめて「原」の字句がありはしないかと思ったからです。) 将来の日本社会の展望を示すことができないような人物に首相の資格があるのでしょうか。
私が一番白々しいと感じたのは、「頑張る人が報われる」ということを言っていることです。果して安倍氏は「頑張った」から首相の座に2度も就くことができたのでしょうか。祖父岸伸介元総理大臣の七光、父安部晋太郎元外務大臣の七光、掛け合わせて四十九光あったからではないのでしょうか! こういう方に親の七光もない「額に汗して働く」多くの国民の気持ちが分かるはずがありません。
「アベノミクス」なるものは、結局大企業が栄えて、労働者はますます低賃金に抑え込まれるという社会でしょう。「アベノミクス」ではなく「アベコベミクス」です。
2013年2月4日(月)
安倍首相の所信表明演説を読みました。2度3度と読み返すうちに、なんと空虚で白々しいことかと次第に腹立たしさを覚えるようになりました。
「我が国にとって最大かつ喫緊の課題は、経済の再生です。」と切り出し、「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略」で、経済を再生すると力説しています。また、これまでの延長線上にある対応では、デフレや円高から抜け出すことはできません。」と主張しています。
しかし、安部氏の演説には、デフレが何によりもたれたのかという分析は一切ありません。
今日のデフレを招いたのは、小泉・竹中路線による新自由主義経済路線のもと、派遣切りを許すなど労働者の雇用環境を破壊し、ワーキングプアーなる層をつくり格差拡大社会をつくったことに原因があるのではないでしょうか。その結果、貧困層の拡大により消費が冷え込んだのです。
安倍氏は、「かつて病のため職を辞」したことを「過去の反省を教訓とし心に刻み」と言っていますが、安倍氏が真摯な方なら自身のことのみならず、自公政権によりデフレ社会を招いたことに、自民党の総裁である立場上、反省を口にする必要があるはずです。しかし、この方にはそのようなお気持ちは一切ないようです。
「震災復興」を2番目の重点として述べていますが、震災によりもたらされた福島原発事故に関して、「原発」の「原」の字もありません。
日本の将来のあるべき姿を決めるとも言われる原発政策について一言の言及もないのは、原発事故を復旧しようという意思がないのみならず、将来の日本に対して展望を持ち合わせていないと証拠でしょう。(注 私が2度3度読み返したのは、せめて「原」の字句がありはしないかと思ったからです。) 将来の日本社会の展望を示すことができないような人物に首相の資格があるのでしょうか。
私が一番白々しいと感じたのは、「頑張る人が報われる」ということを言っていることです。果して安倍氏は「頑張った」から首相の座に2度も就くことができたのでしょうか。祖父岸伸介元総理大臣の七光、父安部晋太郎元外務大臣の七光、掛け合わせて四十九光あったからではないのでしょうか! こういう方に親の七光もない「額に汗して働く」多くの国民の気持ちが分かるはずがありません。
「アベノミクス」なるものは、結局大企業が栄えて、労働者はますます低賃金に抑え込まれるという社会でしょう。「アベノミクス」ではなく「アベコベミクス」です。