普遍?不変
2017年1月22日(日)
ヤベー首相の施政方針演説がTVで流れていました。「日米同盟こそが我が国の外交・安全保障政策の原則である。これは普遍・・」なに、「普遍」? 私ゃ、思わずここまで言うかと、怒り狂ったのであります。しかし、いくらなんでもここまで言えるか?という思いから、新聞をめくってみました。私の聞き間違いというか、語彙力の乏しさ故の勘違いでした。「普遍」ではなく「不変」だったのです。しか~し、「日米同盟こそ」の前に、「これまでも、今も、そしてこれからも」とあるではないですか!これって、「普遍」ということですね。私ゃ、ヤベー首相は本音では「普遍」と思っているのではないかと思いました。意図して使ったとしたら、駄洒落のsenseはあると認めざるを得ないのであります。(^_^;)
日米安保条約体制による対米従属こそ、この方の普遍であります。
トランプ米大統領は、日本に対して、①軍事的財政負担の強化を求めてくるでしょう。②また、経済関係では2か国間交渉を通じて、日本に一層の譲歩を求めてくると思われます。対米従属のヤベー首相では、日本の国益が害されることになる可能性大です。
ただ私は率直に言って、日米の貿易関係で、強いて言えばどちらがよりメリットを受けているかと言うと日本の方だと思っています。同様に米中でいえば、中国は日本以上にメリットを受けていると思います。何といっても、アメリカは裕福な国ですので、それだけ、懐が深かったのです、これまでは。しかし、トランプ氏はこれを一変しようとしています。
こういった動きに対応するためには、アメリカ従属外交ではなく、自主的な外交が求められます。→その最大の切り札は、私は日米安保条約によるのではなく、自主独立防衛をすることだと思います。(「独立」を付けたのは、一部極右勢力の「自主防衛」とは違うというニュアンスにしたかったためです。)
余談ですが、アメリカが軍事負担を求めてくることに関して、「日本は既に75%も負担しており、100%の負担ということになると、それは傭兵ということになるので云々」と求めてくることはないという主張をする評論家がいますが、私は、全く当たらないと思います。
今の在日米軍は、アメリカが雇って(厳密には「雇う」というのは違うかも知れませんが・・)指揮権はアメリカにあります。その体制で、100%の負担を求めてくることは理屈の上からは何の矛盾もありません。
日米安保条約は、アメリカの軍事戦略上不可欠です。「傭兵」云々という議論ではなく、日本は基地を提供しているのですから、堂々とその経費を要求する立場に立つことです。