音楽の花束 2017.2.19
2017年2月27日(月)
wifeと演奏会へ行くというのは久しぶりです。以前は大概ペァで行っていたのですが、ある時、「一人で行ったら・・」とそっけなく言われたことがあり、かつ生活のダウンサイジングをするため、シングルで行くようになったのです。ところが、今回の演奏会はペァ券がbargainなんです。一人だと4200円のところ、ペァだと6400円也。実は、一人で行くと帰りがなんとなく億劫になるということもあり・・。
前橋汀子さんのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲がメインのプログラムです。出だしから、「あっ、ハズレまくってるじゃん」と感じました。ここで、注釈です。私ゃ、小学校の音楽の時間で和音の聴き比べがあり、全く分からなかったという経歴の持ち主であります。私の耳の方がハズレまくっていたに違いありません。しかも、不遜なことに途中寝ちゃいました。この日法事からの直行で、法事の際一杯入ったのが罪深いことになったのであります。演奏者の皆さまには深謝です。
ということで、音楽の印象はあまり残っていません。アンコールもあったのですが、前橋さんは確かバッハだったような気がします。
しっかり覚えていたのは、ホールの残響のことです。凄くデッドに感じました。このホールは共鳴板を動かすことにより、残響を調整することができるのですが、残響が一番少ない設定にしていたのです。
帰る際、広響の井形事務局長に出会ったものですから、「デッドでしたね」と言ったら、演奏者は残響が多いと演奏し難いと言うのです、ということでした。そういうことは、初めて知りました。
広島国際会議場フェニックスホール。丹下健三氏による設計です。迷路のようなホールです。
本郷新さん作の「嵐の中の母子」です。原爆投下後逃げ惑う母子を描いたものです。写真では分かり難いのですが、背中にも小っちゃな子どもをおぶっています。母親のたくましさに感動です。
前橋さんは御年74歳だそうです。とてもそんなには見えない若々しさですね。
本日のコンマスは、キュートな蔵川瑠美さんでした。