ダイエットは味噌がミソ!?
2017年2月26日(日)
Dietに関心のある方は多いでしょう。「ダイエット」とは、「(規定食の意)美容・健康保持のために食事の量・種類を制限すること」(広辞苑)とあります。しかし、一般にはむしろ体重を減らすことを「ダイエットする」として使うことが多いように思います。私は肥満による体重増は文明病と思っていますが、それに立ち向かいたいと思っている人も文明人なのであります。・・と、何が何やら、訳の分からない導入になったのでありますが・・、以下は、NHKのTV番組の一部を私が要約したものです。味噌が肥満を防ぐ効果があるというのが結論なのですが、その説明もご確認ください。(「→」は私が付けたものです。)
次は、微生物研究の福島県立医科大学教授の錫谷達夫さんの話です。
私達の腸の中には、様々な種類の細菌が住んでいて100兆個とも言われています。これは、腸内フローラ(→「腸内細菌生態系」)と呼ばれています。腸内細菌はその働きに応じて3つに分類されます。①乳酸菌など健康に役立つ善玉菌、②食中毒を起こすウェルス菌など体に害を与える悪玉菌、③そして優勢な方に同調して善にも悪にもなる日和見菌です。(→「日和見菌」って小池百合子東京都知事に俄か同調する都議のようですね。)ある菌が増えれば別の菌は減るということになって、そのバランスは、私達が何を食べるかということによって大きく変わってきます。発酵したものを食べると私達の体がそれを吸収するし、さらにお腹の中の菌の餌にもなります。菌自体が私達の健康を変えることになり、悪玉菌が優勢になると免疫力が落ちたり毒素が増えたりして生活習慣病のリスクが高まります。健康のためには、善玉菌が優勢な状態を保つ必要があります。
味噌が腸内フローラに与える影響を調べるために2匹のマウスで実験しました。善玉菌である乳酸菌の割合を、味噌汁を与える前と与えた後で比較してみると、味噌汁を与えた後は23ポイント増えていました。味噌を食べると乳酸菌が増えますが、それは味噌にあるオリゴ糖にあると考えています。腸の中のオリゴ糖が増えるとそれを栄養にしている乳酸菌も増えていきます。こうして腸内フローラは善玉菌が優勢になるのです。
さらに、味噌は、脂肪の蓄積を抑える効果があります。肥満というのは血液中の余分な糖分が脂肪細胞に入り込み細胞が大きくなることで起こります。味噌を食べると、腸内の乳酸菌が増えてより多くの食物繊維が分解されます。そして短鎖脂肪酸が多く生み出されます。短鎖脂肪酸は脂肪細胞に働きかけて糖の取り込みが止まり細胞は肥大しなくなります。こうして肥満が防げると考えています。→ここはちょっと専門的で難しいのですが、要は「味噌を食べると肥満を防ぐ」というそこがミソなんですね。(^_^;)
以下は、私のコメントです。
長野県は長寿日本一の県です。また、味噌の生産量も日本一の県です。味噌が長寿に良いことは上記のことから容易に想像できます。しかし、昔から長寿だった訳ではありません。長寿に変えたのは、1945年に長野県に赴任した若月俊一先生の取組みが大きかったと言われています。
「長野が長寿の県として注目されてきたのは、ここ2~3年ですが、そのきっかけは50年ほど前にさかのぼります。当時、脳卒中の死亡率がトップクラスだったのは、長野県民の塩分摂取量の多さが大きな原因でした。長野は海に面しておらず、冬が厳しいため、食物を保存するために塩辛い食べものが多かった。それが高血圧を引き起こし、脳卒中につながっていたわけです。これをなんとかするために、昭和20年に長野に赴任した若月俊一先生という医師が、『予防医学』の考え方を広めていったのです」(白澤卓二順天堂大学大学院教授)
3年位前、私がある人に若月俊一先生の話をしたら、その方は直ぐに先生の著書を読み、大学受験前に知っていたら自分の人生は変わっていただろうと言いました。実は私は先生の本を読んだことはありません。ミソをつけました。(^_^;)