井方原発 運転差し止め
2017年12月16日(土)
広島高裁は、伊方原発の運転差し止めの仮処分で、運転を禁じる決定をしました。
こりゃ、率直に言って、驚きましたです。
判決理由ですが、
「伊方原発から約130㎞離れた阿蘇山などの火山の影響を重視。現在の科学的知見によれば、『阿蘇山の活動可能性が十分小さいかどうかを判断できる証拠はない』とし、原子力規制委員会の審査内規に沿い、160㎞先に火砕流が到達した約9万年前の過去最大の噴火の規模を検討した。その場合、四電の想定では火砕流が伊方原発の敷地内に到達する可能性が小さいとはいえず、同原発の立地が不適切だったと認定。この点で、東京電力福島第一原発事故後にできた新規制基準に適合するとした規制委の判断は不合理だったとし、『住民の生命身体に対する具体的危険が推認される』と述べた。」
とあります。いや~、画期的と思います。「阿蘇山の活動可能性が小さいかどうかを判断できる証拠はない」と言っています。四電が当然立証しなければならないことになりますが、こんな証拠を出せる訳ありません。何時どの程度の火山活動があるかを立証するのと同じことですから・・。
ただ、残念なことに、この判断は本裁判で覆されることになりそうです。この裁判官は、12月20日定年で退官となります。あとの裁判官ですが、権力迎合が多いのが実態ですので。